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紙の本

未だに胸がときめく小説。

2022/07/07 09:04

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る

今から45年、前に初めて石坂洋二郎を手にしたのがこの小説。急に読みたくなり買った。
当時も今も妙に民主主義だの男女同権だのと言った議論に抹香臭いものを感じる。それだけ、戦後の時代はアメリカの持ち込んだ民主主義というものが当時の人々にとって、大きなショック、ある世代の人には異次元の世界として付いて行くどころか理解も大変だったのだろうと思う。また、私が戦後の民主主義を満喫して育ったのだろうと思う。
古い因習だの階層だのを打破するためのショック療法だったのかもしれない。仕方がないのかなぁと思う。ここまでハッキリと書いている小説は無いように思う。
けれども、例えば小津安二郎の映画ではこういった印象はない。古きよき時代と愛がある。そういう意味では、少し主張が強すぎる感じも受ける。

石坂洋二郎はこの当時にして、柔軟に新しい時代を理解し予見していたのではないだろうか。今では普通のことになっていることも多く著されている。

小説の内容は、中々どうして面白い。今も含めこれまでの変な学園物ドラマよりも学生というものが伸びやかに描かれている。登場人物も魅力にあふれ、生命感いっぱいに描写されている。
例の「変しい、変しい」「脳している」の有名なラブレターは未だに笑みがこぼれる。流石に、元教師、よく見ている。

私が一番好きな石坂洋二郎の作品は『誰の椅子』と『寒い朝』。とくに『誰の椅子』は吉永小百合、渡哲也、杉良太郎で映画化されたが、最後にどんでん返しがあり著者としては茶目っ気を出した作品。

今から45年前は新潮文庫、角川文庫をはじめ石坂洋二郎の作品が沢山書店にあった。当作は勿論のこと、『若い人』『光る海』『誰の椅子』『寒い朝』etc,etc。
映画化やテレビドラマ化も頻繁にされ、都度観たものだ。
今、探してもこの『青い山脈』『若い人』くらいしか書店でお目にかかることもない。それも大型書店でだけ。
読者層にたいするニーズも当然大事なことだが、もう少し残しても良いのではないだろうか。
武者小路実篤や有島武郎、二葉亭四迷、田山花袋etc.当時は簡単に手に入ったものが手に入らなくなった。
出版社は単に売れればよいといった業種ではないと思う。文化の創造と伝番、保存といった使命があると思う。

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