投稿元:
レビューを見る
文庫が発売されて書店で平積みされているのを見て読んでみたくなり、手に取りました。
図書館でハードカバー本を借りましたが、文庫本表紙には善福丸、ハードカバーには羽が描かれていました。
杉並区の古びた洋館に住む母娘の元で、娘のお友だち雪乃と雪乃の会社の後輩で娘佐知が営む刺繍教室の生徒でもある多恵美、4人の女たちの同居生活
離れには血の繋がらないおじいさん、山田さん。
洋館の中にある開かずの間
娘が産まれて直ぐにいなくなった父親
日常的な話しの中に唐突に現れる非日常的なモノ
えっ?!なんだこりゃ?!とあまりにも唐突で驚きましたが、
評価の中で、ファンタジーと書かれている方がいて、
ファンタジーと思えば、面白いっ!!と思えました。
女四人の日常は、今日も豊かでかしましい(帯~)(笑)
三浦しをんさん
『舟を編む』と今作二作目の読了
とても身近、日常の隣で起こっているような印象の描写
また機会があれば他作品も読んでみたい
投稿元:
レビューを見る
平穏な日常に時におこるトラブルが絶妙なスパイスになって、気持ちよく読了。
この本のおかげで、文豪谷崎潤一郎の細雪を手に取ることができた。
感謝。
投稿元:
レビューを見る
大分行きの新幹線乗車用に購入。
初めのほうおもしろかったのだが、カラスが出てきたとこでさーっと冷めた。残念。
解説によると、谷崎潤一郎没後50年にちなみ、第一線の作家により書き下ろされた作品のなかのひとつとのこと。
投稿元:
レビューを見る
こういう風に生活するの、憧れる。
同じものを食べて、同じ空気を吸って、同じ時間を共有して。
もうしっかり家族だなぁ。
刺繍の大変さ、素晴らしさについて誰もわかってくれないという嘆き。
ちょうどその部分を読んだ夜に、オットから仕事について同じような事を言われた日はビックリした!笑
価値をどう伝えるかって大事だよなぁ。わかってもらうって。
父親がカッパとなり助けようとするシーン。
ドタバタなのにジーンときた。
一緒に暮らせなくても、その想いはやっぱり家族。
あぁ。
うちもこの家に住みたいなぁ!!
投稿元:
レビューを見る
細雪読みたくなりました
純文と思いきや、三浦しをんらしい面白さがあって、次世代の純文って感じ
恋愛色が薄いのもいい
投稿元:
レビューを見る
しをんさんの本は、不意打ちでハッとさせられる言葉が出てくる。
ついに発せられることのなかった言葉や、表明されなかった思いは、どこに行くのだろうなあ。とか。
投稿元:
レビューを見る
第32回織田作之助賞受賞作、ちょっと久しぶりの三浦しをん。
阿佐ヶ谷の古びた洋館に暮らす母娘と居候の女性二人、4人の笑いとハプニングの絶えない日常を描いています。
ここ最近ヘヴィー目なミステリが続いたので、ちょっと気楽に読みたくて・・・気楽すぎて肩透かし?
前評判とか無しで読んだ方が楽しめる1冊かと・・・
投稿元:
レビューを見る
うーんなんかねぇ
結婚しなくても気の合った友達と
家族のように仲良く暮らしていける
という話かと思ったら
開かずの間から○○○が発見され
すわっ!ここから違う展開になるのか!
と思ったのもつかの間
何事も無かったようにいつもの生活に戻る
しかも、それをリビングに飾っている
そこはそれでいいのか!
だいたいなんで○○○?
そして、唐突に始まる一人称の語り
まあ、それはあとで事情はわかるんだけど
なんだか
まっすぐ歩いていたと思ったら
突然つまずいて、よろけて、変な所に落ちた
ような気がしたけど
結局は安全な道を歩いていたという感じ(笑)
投稿元:
レビューを見る
杉並の古びた洋館に暮らす母娘と娘の友人2人。日常のドタバタ、ぼんやりとした不安を描く……だけじゃなかった。過去の語り部に驚く。
気張らない、気取れない、ちょっと臆病な気もするコメディ。
キャラクターに浮き世離れ属性をつけて物語性を出す手法は読みやすくていいですね。今回の『あの家に~』だと鶴代や佐知の浮き世離れ属性が他作品と比べ現実的だった分、語り部に浮き世というか現世離れした存在が来て驚きました。
投稿元:
レビューを見る
善福寺川沿いの洋館に住んでいるのは母鶴代・娘の刺繍作家佐知、佐知の友人OLの雪乃、雪乃の後輩OL多恵美。
女たちは日々を淡々と暮らす。
家庭菜園でとれた野菜で鍋を囲み、春には花見に繰り出し。
ギラギラしていない自然体の女ばかりで暮らすのは、こんなにも安らげるものなのか。
といって男子を締め出しているわけではなく、それなりに恋の予感もあったり元カレのヒモ男に付きまとわれて迷惑してもいたり。
そんな毎日をつづったお話なのですが、何が愉快って彼女たちのものごとの捉え方が面白い。
こんなにクスクス笑いながら読んだ本は久しぶりでした。
楽しい時間をありがとうございました。
投稿元:
レビューを見る
現代版『細雪』らしい。
だけれどコメディチックでファンタジック。
環境は違えども主人公と同年代だからか、ちょうど良い距離感の友情を育むこと、若さへ眩しさや危なっかしさを感じること、母親の鬱陶しさと愛おしさを感じること、持ち続けている情熱の理解を求めて爆発しそうになること…生々しく感じた。
時々読んでいて退屈になるのもこの世代が故。
諦めたり、諦められるからこそ前に進める、そんな女性小説。
投稿元:
レビューを見る
四人の女が洋館で暮らす、現代版細雪。でもコメディ(笑)細雪と同じ名前の女性、主人公の佐知、その母鶴代、偶然知りあった雪乃、雪乃の会社の後輩多恵美。洋館の敷地内には山田という老人も住んでたりします。独身の妙齢女性で暮らすのはまぁ、親近感湧きます。楽しそうだけど時折くる虚しさ。いつまでもこのままじゃないんだろうなっていう。雪乃水難の相、多恵美ストーカー事件、開かずの間、河童のミイラ、強盗事件と盛りだくさんな内容です。ちろっと恋愛もあります。血が繋がらなくても『うち』という概念はこんな感じかなあと温かな気持ちになれるお話でした。
投稿元:
レビューを見る
山も谷も無く、普通の人々の日常が淡々と続くなぁ、と少々退屈に思っていたところに、カラスだの死人だの視点の解説?語りが挿入されてきて意表を突かれた。読み終えてみれば、なかなかに味のあるストーリーだった。
投稿元:
レビューを見る
ふんわりとした日常生活の中に、ちょっと孤独感が漂っている女たちの共同生活。
独身女性の心の機微を描く繊細な作品かと思いきや……。
いきなりカラスの語りが始まったときは面食らったが、
このあとに続く別の語り手の登場への前フリだったか?
河童のミイラが動く場面では大爆笑!!
こういうの書かせたらホント上手いなぁ(笑)
投稿元:
レビューを見る
再読。1回目に読んだときは割と楽しく読んだんだけど、今回はしんみりと読んだ。私たちは自分たちを大切に思ってくれる大切なものに見守られている。ほかの人の目にとらわれず、自分の思った通りに、自分の好きな人と生きていけばよい。優しく背中を押してくれる小説だ。『細雪』ベースとは知りませんでした。