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国境の南、太陽の西 みんなのレビュー

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みんなのレビュー603件

みんなの評価3.9

評価内訳

590 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

喪失感の先に続く日常

2019/01/24 22:12

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る

ひとりっ子の「僕」の近所に住む足の悪い少女「島本さん」。島本さんと「僕」はひとりっ子どうしで仲が良く音楽を聴きながら淡い交友をする。やがて「僕」は引っ越し島本さんとも会わなくなっていった。高校、大学、会社員となっていった「僕」は恋愛遍歴も重ねながら、やがて結婚してバーを経営するようになって社会的に成功し家庭を持つようになる。そこに現れたのが島本さん。幼馴染の彼女はすっかり美しくなり、どこか空虚さを抱えた様子に惹きつけられていく。島本さんと「僕」がとうとう体を重ねた翌朝、島本さんは「僕」の前から姿を消す。「僕」は虚しさを覚えながらも結局は妻と家族のもとに帰っていく。
 性的表現のきつさはあるものの、鼻につく気取った表現和らぎ、大人の恋愛を描いているので「青さ」も気にならない程度。村上春樹というとヒロインが死ぬのが定番だと思っていたが、破局を迎えても「僕」は生き続け妻の有紀子のもとに帰っていく。大人になったというのか、どこにも突き抜けず中途半端というべきか、題名とうらはらに悩みながら浮世で低回しているだけというべきか。しかしこの世界にとどまっているだけでも進歩なのかもしれない。少なくとも「喪失」感についての説得力は増したと思う。
 読了直後の時点では、村上春樹作品の中では悪くないという印象。

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紙の本

欠落は欠落のまま

2009/11/11 09:11

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:桔梗 - この投稿者のレビュー一覧を見る

愛すべき妻やそれなりの収入と安定した優雅な暮らし
全てを持っているように見える幸せな状況にある主人公
そんな中で主人公が抱える喪失感や後悔は 甘えととられて当然だと思いう
強烈な自己偏愛に嫌悪感も覚えはするのだけど

それでも
人間って まれに感情と理性の隙間にすとーんと落ちてしまうようなことってある
そこの隙間 欠けてる部分をきちんと自覚してないと 人は踏み外す
そしてその隙間は残念なことに 手持ちのものじゃ埋まらない
代わりのものじゃ全然ダメ

何とかして埋めようともがく人もいれば 代用品で埋めて誤魔化す人もいるし 欠けてることに気がつかない人さえいる
いろんな人がいるのだろう


欠落部分は欠けたまま 痛みと共に抱えて生きていくことを覚悟する

そんなのも在りかなと思える小説

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紙の本

取り戻したものは、失ったものなのか?

2004/06/28 01:09

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Ryosuke Nishida - この投稿者のレビュー一覧を見る

大ヒットした長編小説『ノルウェイの森』に繋がる、「僕」一人称で書かれる村上春樹が半自伝に見せて仕掛ける長編。小説としての完成度、構造の多重さは『ノルウェイの森』に譲るが、むしろ、「僕」の内面に焦点を絞って淡々と物語に長い時間が流れる本作のほうを好む人も多いのではないだろうか。喪失と再生がテーマ。失ったものを取り戻したように見えるとき、果たして今、掌の内側にある「それ」は本当に「失ったもの」そのものだろうか。いろんなものをなくした人、なくしかけている人、取り戻そうとしている人にお勧め。

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紙の本

過渡期

2001/04/18 11:30

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:白井道也 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 誕生日と名前の由来から物語が始まり、その後の展開もクロニクル的に進むというあまりにもシンプルで構成に、最初はどうなるかと思ったが、最後にはグッときた。広がりよりは深さを増していく物語、と言えようか。
 人間が意識的/無意識的にに抱え込む“悪”というのがテーマだと思えたが、いまいち深く掘り下げられていないというか、うねりに欠けるというか、物足りない感じがするのは確か。それでも村上の抜群なストーリーテリングの才が物語を読ませる、というのは「スプートニクの恋人」と同じ。「国境」も「スプ」も、その何か足りない感じが逆に“過渡期”な印象を与えている。
 村上春樹とえいばセックスの描写も興味深いが、本作でも終盤の箱根でのシーンはとても良かった。

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2011/09/25 18:21

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2004/09/29 22:30

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2004/10/09 10:38

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2004/10/14 13:23

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2004/11/03 12:51

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2004/12/23 10:52

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2005/01/14 00:14

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2005/01/15 17:42

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2005/05/29 07:00

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2005/06/23 02:19

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2005/06/28 00:54

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