羽村晶シリーズは最高!
2020/06/21 19:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Yokosuka - この投稿者のレビュー一覧を見る
今年になって、ミステリ関係の最大のサプライズは、NHKの金曜10時枠で、「ハムラアキラ - 世界で最も不運な探偵 - 」が放映されたことでした。NHK名古屋の制作ですが、先ずこんな企画が通ったことに、ビックリしました。でも、若竹七海さんのデビュー当時からのファンとしては嬉しかったです。このシリーズの初期のダークな作風をスタイリッシュな演出で良かったです。とても後味が悪いですが(笑)。羽村晶を演じたシシド・カフカも良い感じです。
これをきっかけに、羽村晶シリーズを読み返しています。この作品は、最近の長編で、40歳をすぎて、40肩に悩まされながら、老後の心配をしつつ、私立探偵という天職に目覚める羽村晶が良い感じです。初期の作品に比べるとユーモラスな面もあり、長編ハードボイルドとして、良くまとまっていると思います。相変わらずボコボコにされますが(笑)、良く生きてゆけるなという感じです。世界で最もタフな女性私立探偵ではないでしょうか?
このシリーズは、20年以上にわたっていて、順序は気にする必要はないと思いますが、最近の作品の方が読みやすいかなと思います。
投稿元:
レビューを見る
久しぶりの葉村晶!!
長編だなんて嬉しすぎる!!
相変わらずツイてない探偵だけど、面白かった。
色々ほどけた時はなるほどーと。
投稿元:
レビューを見る
【仕事はできるが不運すぎる女探偵・葉村晶シリーズ最新長編!】尾行中の老女梅子が怪我をさせたミツエの持ち家のアパートに住むことになった晶。ミツエの孫ヒロトは交通事故で記憶を一部失って…。
投稿元:
レビューを見る
今回も葉村晶がひどいめに合いっぱなし。。。
でも、負けない晶がかっこいい。
引っ越しは余儀なくされるは、上から人は降ってくるは、本当に災難続き。
あの子、あの調子のいい子、いい子だと思ったのにな。
調子よく晶に近付いちゃって。
依頼された調査の結果が痛ましい。
しかし、瑠宇さんの恋の相手って、そうなの?!
いやー、びっくりした。
晶の、体を張った探偵稼業。
続きがあるならぜひ読みたい。
投稿元:
レビューを見る
「仕事はできるが不運すぎる女探偵・葉村晶」シリーズ長編。
今回も面白かった。
吉祥寺のミステリ専門書店のアルバイト店員をしながら、本屋の二階を事務所としている〈白熊探偵社〉の調査員でもある葉村晶。
尾行していた老女・石和梅子と青沼ミツエの喧嘩に巻き込まれ・・・。
登場人物の自分勝手さと都合よく使われる葉村晶にイライラし、とにかく葉村晶をゆっくり寝かせてあげてと思いながらも、展開が気になって後半は一気読み。
真相も扱っているネタも面白かった。
投稿元:
レビューを見る
私にとっては4冊目の葉村晶シリーズ。
今回は“初版限定付録・シリーズガイド”が付き、作者の文章も載っていて、なかなか面白い。
このシリーズ、通勤電車で細切れに読むには手強すぎるというイメージがあり、じっくり一気に読もうと、今回もまた夏休みをあてにして購入。帰省の新幹線の中だけでは読み切れず、帰った家の布団の上で読了。
色んな話が入り混じり、色んな人が登場し、164頁まで読み進めば唖然とした展開になるお話は、全てに因縁があり、読み終えた時には無駄な描写はなかったと気付かされる仕掛け。今回はそれなりに堪能できた。
投稿元:
レビューを見る
日本一不運な探偵葉村晶シリーズ最新刊。
いろいろあって古本屋兼探偵の葉村晶が尾行中の女性の揉め事に巻き込まれることから始まるストーリー。
相変わらず、不運でタフではあるのだけど、昔に比べて丸くなっていてクールでありながら情深くなっているよう。前は鉄仮面というか硬質な感じだったのが、年齢による体力の衰え、身体への負担等と共に人間らしくなっていってるよう(というと以前の葉村さんが人情がなかったかというとまた違うのだが)
それでいて周りからは一向に大事に扱われない感じがウェットになりすぎない、
お話は読んでいてカチリカチリとはまっていくのでテンポよく読めた。
話の中にミステリ好きをくすぐる書名が出てきたり巻末の富山店長の解説もいつも通り楽しませてくれる。
投稿元:
レビューを見る
女探偵・葉村晶は尾行していた老女・石和梅子と青沼ミツエの喧嘩に巻き込まれる。ミツエの持つ古い木造アパートに移り住むことになった晶に、交通事故で重傷を負い、記憶を失ったミツエの孫ヒロトは、なぜ自分がその場所にいたのか調べてほしいと依頼する―。大人気、タフで不運な女探偵・葉村晶シリーズ。
投稿元:
レビューを見る
概要のみ。
タフで不運な女探偵・葉村晶史上、最悪最低の事件が幕を開ける!
晶は尾行していた老女・石和梅子と青沼ミツエの喧嘩に巻き込まれる。ミツエの持つ古い木造アパートに移り住むことになった晶に、交通事故で重症を負い、記憶を失ったミツエの孫・ヒロトは、なぜ自分がその場所にいたのか調べてほしいと依頼する——。
投稿元:
レビューを見る
<葉村晶>シリーズの待望の新刊。
日本一不運で、同じくらいタフな女探偵の物語。
さて、今回は、どんな不運に見舞われるのか…。
で、やはり、のっけから不運をひっかぶり、ああ、いつもの葉村シリーズだと、妙に安心してしまった。
ホント、裏切られない。
これまでは、冷笑を浮かべ、皮肉たっぷりの目で周囲を見ていた葉村だが、最近少々、変化してはいませんか。
なんだか、ここのところ、体もメンタルも弱ってきていそうな。
それに、愚痴も多くなっている。
タフな女探偵も、もう、四十過ぎ。
仕方ないとはいえ、とんがったところだけは、
失ってほしくない。
それに、この作品でも感じたのだが、
葉村は結局のところ、かなりのお人好し。
彼女の周りには、常に、人の都合などお構いなしの人間が登場してくるのだが、彼らに心の中で毒づきながらも、ムチャぶりでもなんでも、つい、手を貸してしまう。
さらに、前々作と同様、今回も登場した当麻警部にもいいように動かされている感あり。
さて、葉村は、石和梅子という老女の尾行という下請け仕事を、付き合いのある「東都総合リサーチ」社から受けた。
梅子が訪問したアパートで張り込んでいたところ、突然、彼女と、訪問した相手、青沼ミツエがアパートの階段から転がり落ちてくる。
葉村は、その二人に巻き込まれ、ケガを負ってしまうのだ。
ミツエとの妙な縁がきかっけで、彼女の孫、ヒロトとも知り合う。
八カ月前、ヒロトは父親と一緒に交通事故にあい、父親は死亡、ヒロトは重傷を負った。
さらに、事故の前後の記憶をなくしている。
そんなヒロトから、父親と自分が事故現場にいた訳を調べてほしいと頼まれる。
調査を進めるうち、大麻、鎮痛剤の横流し、密売といった事実が浮かび上がり、事件は複雑化していく。
そして、ミツエとヒロトが住むアパートから火が出て、二人は…。
葉村シリーズの登場人物たちは、富山店長を始めとし、いずれも、一癖も二癖もあるしたたかな人間で、個性的といえば、そうなのだろう。
あまりにもキャラ立ちし、葉村がかすんでしまいそうだ。
それにしても、葉村晶という女性は、活字を追っていると、圧倒的存在感で迫ってくるのだが、どういうわけか、うまくイメージできない。
実写化されたら、ふさわしい女優は誰だろうと、想像してはみるのだけれど…。
投稿元:
レビューを見る
相変わらず不運をしょい込む四十路の女探偵・葉村晶。
今回も金持ちの老女の尾行のはずが、次から次へと思わぬ道へ流され、因縁めいた錆びた歯車に巻き込まれてしまう。
葉村自身、仕事に対して手加減しないが、不運の方もまた葉村に対して一切手加減しない。
けれど葉村シリーズを読破している私は、そんな葉村を見ても全く驚かない。
いつものことだ。
葉村には悪いがこうでないと面白くない。
いくら面倒なことに巻き込まれようと、常に冷静に洞察し対処するクールな葉村。
そんな葉村だからこそ追いかけずにはいられないのだ。
今回も
「飛べなくてもブタはブタだが、歩けない探偵は探偵ではいられない」
「ぬくぬくとした環境に長くいるとえぐみがでる。コーヒーも、人も」
等々の名言と苦笑いを残し読み手の元を颯爽と去る葉村。
私も顔をしかめる程のえぐみが出ないよう気を付けなければ。
次回作で葉村がどんな不運に巻き込まれるのか楽しみである。
投稿元:
レビューを見る
+++
女探偵・葉村晶は尾行していた老女・石和梅子と青沼ミツエの喧嘩に巻き込まれる。ミツエの持つ古い木造アパートに移り住むことになった晶に、交通事故で重傷を負い、記憶を失ったミツエの孫ヒロトは、なぜ自分がその場所にいたのか調べてほしいと依頼する―。大人気、タフで不運な女探偵・葉村晶シリーズ。
+++
葉村晶ももう若くはない。それなのに、相変わらず不運で、巻きこまれ体質で、いつも身体中に傷を負っている。そして、その割に報われない。なんとも効率が悪くて、やるせなくなる。だが、目のつけ所、引っかかったことをうやむやにしない執念深さ、さらには若い時ほどではないとはいえ、そのフットワークの軽さと、なんだかんだで周りを巻きこみつつ情報を得る能力で、いくつも散らばっている謎を一本に束ね、最後には解き明かしてしまうのだから、もっと尊敬されてもいいのではないかと思ってしまう。今後もこの調子で探偵業を続けていたら、身体が先に音を上げるのではないかと心配してしまう。とはいえ、今回もまわりまわって真実に辿り着く過程を存分に楽しませてもらった一冊である。
投稿元:
レビューを見る
葉村晶シリーズ。「葉村晶史上、最悪最低の事件」ってことだけど。うーん、不運っぷりに関しては案外いつもこんな感じかも(苦笑)。でも精神的な面では今までで一番つらかったかもしれないなあ、と思いました。「他人の痛みは何十年でも我慢できる」という辛辣な言葉が出てくるけれど、葉村晶はクールに見えてもそうじゃない気がします。彼女にとっては、自分自身の怪我よりもよほどつらい事件だったのかも。
思いもかけない方向に進む物語といい、さりげなくってあとになってからぐっと生きてくる伏線といい、どこをとっても大満足の一冊です。もちろんシニカルでコミカルな読み心地も健在。やはりいいなあ、このシリーズ。
それにしても死体があんなところにあっただなんて! あまりにさりげなさ過ぎて、慌ててページめくって探しました。うわああ、見てたって気づけないよ絶対。
投稿元:
レビューを見る
登場人物のキャラが濃くて,主人公の苦労がわかる感じがした。次々と難問が起こるけれど,それを淡々と乗り越えていく主人公がさらりと描かれている文章のテンポがよい。
投稿元:
レビューを見る
葉村シリーズ出た!ありがとうございます!
はああああああ・・・(満足のため息)
やっぱり長編で読む葉村はイイ。
相変わらずの有能っぷり&不運っぷり。最高でした。