紙の本
シリーズもの?
2021/02/28 23:07
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投稿者:pinpoko - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者のシリーズものからのスピンオフみたいな作品なのか?
そういう前後関係を全く知らずに読んでみたが、日本の創世記にまつわる謎解きのお話がメインだった。
読んでいてふと井沢元彦の「猿丸幻視行」を思い出した。あれも日本の歴史に関わる謎をメインに、殺人が起こり登場人物が巻き込まれるというものだった。あちらは「歌聖」と言われる柿本人麻呂の謎を百人一首の猿丸太夫の歌と絡めた趣向だったが、かなり面白く、梅原猛の本も読むことになった。
そこで思ったのが、結局、この手のストーリーは殺人はあくまで添え物で、メインとなる歴史上の謎ときの紹介が読者の興味を引き付けるかどうかという点が評価のすべてとなるということ。その謎ときも、他人の説に全面的に寄りかかりすぎていることが、作品の面白さを限定的にし、その説に興味を感じなければ、作品世界が広がっていかない。
本作にいまひとつ入り込めなかった原因は、他人の説を長々と披露されて、かなり辟易したからだろうと思う。
紙の本
始まりは殺人
2022/04/29 01:09
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
その殺人っていうのが、なんともいえないほど残忍な……。てっきり、この犯人捜しがメインだろうと思っていました。ところが、後半は、作者の古代史に関する説が……。ネタバレほ、あまり書きたくないのですが、卑弥呼イコール○○とか。天照の正体とか。
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『鬼門の将軍』萬願寺響子とその従弟の鳴上漣、今回はタタルが現地参戦直接謎解き、かなりチートキャラっぽい。舞台は九州、宇佐と高千穂で今まで高田本の中で語られてきた天照(アマテル)と天照大神(アマテラス)についての謎解きと卑弥呼と邪馬台国、隼人の話が中心。色々と据え置かれた内容もあるのでここらへんはまた別作品で語られるのかもしれない。神の時空女神の功罪やQED月夜見からの流れと芯にブレのない話となっていて非常に読みやすい。相変わらず殺人事件はおまけというか無理に謎解きに導入するための措置でしかないレベルというか、読んでてどうでもよくなってしまうところが高田本の特徴だろうと思う。とはいえ、本当に要らないかというと、そうでもないかも、とも思う。現代の殺人事件と古代の暗殺事件や大虐殺、コントラストが興味深い。なんにせよ、最後まで飽きさせず超特急で読んでしまった。
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内田康夫のようなライトな歴史や旅情のミステリーかと思いきや、かなり歴史に関してはヘビーな内容だった。歴史に疎い私にはちんぷんかんぷんで難解な漢字のオンパレードで途中でお腹いっぱいになってしまった。肝心の殺人事件についてはかなりこじつけ感が否めない。歴史の好きな人にはたまらないだろうなと思う。いうなれば和風ダビンチ・コード。
ただ私も卑弥呼伝説には多少の興味があるので、作品で得た知識を踏まえて色んな文献を読んでみたくなった。
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今回は卑弥呼と天照大神に関連する古代史ミステリー。
男神である天照と女神である天照大神、そして天照大神と卑弥呼、さらには天岩戸伝承までを紐解いていく。
ただQEDシリーズでも、この辺りを触れていたような。そもそもQEDシリーズのキャラクターを出すなら何故にシリーズを完結させたのかが疑問。面白いし興味深く読むことができるだけに残念。あとQEDシリーズの時もあったけど、邪魔する勢力はもっと大物にしないとただの狂信者たちに思えてしまう。
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殺人のミステリーよりも歴史ミステリーの部分に興味。以前も同じような題材でのミステリーを書いてたので、そちらと読み比べてみたい。神話が現代に脈々と繋がっている感が面白い。
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初出 2017〜18年「小説新潮」
読むんじゃなかった。
冒頭、首を切り取られた惨死体、井戸に投げ込まれた首と手首とういうグロテスクな殺人事件から始まっていやーな気持ちで読んだら、後半は、卑弥呼は天照大神と同一人物で3世紀に連続して起きた日食の凶兆のために殺され、天岩戸は神武天皇の「西征」によって、騙されて殺された男神の「天照」の墓であり、岩戸神楽は祟りを鎮めるためのものという新説の論証だった。
殺人の動機は、その重大な秘密を守るごく少数の民間人が、秘密に気づいた被害者を殺したもので、主人公とその従兄弟も殺されかける、というショボい物語。
せめて神道政治連盟の大物とか、神社本庁や宮内庁書陵部とか文部省宗務局の秘密の裏組織とかが絡んで欲しいなあ。
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前回は他人の口からだけの登場だった彼が、今回はバリバリ登場しましたね。ずっと前からのシリーズだと、登場人物たちが多くの事件に巻き込まれた中で、歴史的な薀蓄を語られてそれなりに知識と知恵を付けたので、もう彼が蘊蓄を披露する場として苦しくなったのかな、と思いました。だからこその新シリーズの狂言回し2人が必要になったのかな。
響子さんはけっこう素敵な感じで、このまま、いろいろと振り回されてほしいと思いました。
ただ、彼女、亜麻色の髪だったんですね。毒草師での登場以来、勝手に黒髪だと思ってました。読み飛ばしてたんですね。話の展開から黒髪が似合うと思い込んだのでしょう。
さて、次はなにで来るのでしょうか。楽しみです。
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QEDシリーズ完結したはず・・・
毒草師シリーズでもタタルさん活躍。
日本史の謎は知ってたようなどこかで聞いたことのあるような~
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九州旅行の事前学習。日本神話の陰謀論を学んでから宇佐人具や高千穂神社にいこう!!九州は陰謀の地だかけ!たーのしー!!
邪馬台国の九州説のはなし。高田崇文の日本史の陰謀論のミステリー小説はたのしいなぁ。中二病をくすぐるぜ。
陰謀論とはいえ、日本人の常識である天照大神や卑弥呼がどんな人物だったか、人物ぞのイメージができるので、よいのではないか。
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謎解きは、結局、桑原さんがやってるから、サスペンス要素は薄いけど、卑弥呼と天照大神の考察や邪馬台国の下りなど、楽しかった
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卑弥呼の正体と、隼人を虐殺し、奉った歴史に関わる、歴史ロマンミステリー
ミステリー自体は、事件がおこった時点で犯人がわかるレベルだが、壮大な古事記を実際の史実に置き換えて考察する話ささすが。 桑原さんも出てきて、私はほっこり。