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おみごと。
このテの小説ばかり最近読み漁ってきたわたしがころっと騙され、「やられた・・」と気持ちよく笑えた作品。
ストーリー展開はまぁ、画伯浜口とその友人、浜口の婚約者候補三人娘とその親族が結婚問題にケリをつけようとロートレック荘に集う。
ところが浜口の婚約者候補として優位な順に娘たちが殺されていってしまって・・?というもの。
序盤で「んん?なぜ毎回毎回登場人物をフルネームで呼ぶのかね。くどくないのかね」とちらっと頭をよぎった時点でもうすこし考えるべきだった。
斜め読みとまではいかなくてもそれに近い読み方をしてしまっていたので、種明かしのところになってとことん悔やんだ。
例によって前述と首っ引きで参照しては唸り、「すげえや」と呟いたり。
アンフェア?いいんじゃないか?まあ。ここまで緻密に練られてれば。
これからこの小説を読む人はいいですか、ほんとに一字一句までしっかり読んで下さい。
空気まで感じられるこの文体、洞察細やかな慧眼、つけいるスキがなくて気持ちいいです。文章それ自体に身を任せられる。そう思うのはわたしが純文学もかなり好きだからかもしれませんが。
あとネタバレになるから書かないけど、犯人の友人が犯人のために発した台詞がとても感動的で印象に残ってます。たぶんずっと忘れないだろう。
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小説であることを利用したトリックだけど、なんか釈然としないし、やられたーとも思わなかった。
でも思い込みって怖いね。
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「絶対に騙されるよ」
本を貸してくれた友人が言った。
騙されるものかと注意しながら読み進めた。
見事に騙された。
小説ならではの爽快な「やられた!」感。
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イニシエーションラブ読んでるとき、ずっと頭の片隅にありました作品。
これこそ、「二度読まずにはいられない小説」です。
マジで。マジでマジで。
しかもこれは、ちゃんと作中で仕掛けが全部解説されてるという親切設計。
凄い勢いでページを遡ったぜ。
ほんっとびっくりするんで、オススメです。
みんな読んで読んで!
ミステリの定義に当てはめると、トリックがちょっと反則気味な気もするので、「自分で謎を解きたいミステリファン」より、「謎が解かれる様を見てびっくりしたいミステリファン」向けかなー。
わたしは後者なので、じゅうにぶんに楽しめました。
行間に、実がみっしり詰まった作品であると思う。
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ミステリーとしては、本当にありふれたジャンルだと思う。
招かれた別荘地、そこで起こる殺人事件・・・
作者のトリックにここまで見事にひっかかるとある意味爽快だった。
読み終わった後にもう一度じっくり頭から読んでみたくなる、そんな作品。
一字一句しっかり噛み締めて読むのをお勧め。
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避暑地の洋館を訪れた青年画家やその友人が
洋館の持ち主の娘や彼女の
友人達の殺人事件に遭遇します。
犯人はどうやら内部の人間らしいということで
話が進んでいきますが、初めの方から、何か
おかしい…という雰囲気はにおって来ます。
これは絶対何かある〜と思ったんですが、こう
来るとは分かりませんでした。
犯人が分かってからは、犯人の供述で種明かしが
されていき、該当部分のページ数が示されていて
供述と照らし合わせて読み返せるようになっています。
それを見て「なるほど、ここでちゃんとこうなってる!」と
納得できる構造になってて楽しかったです。
親切すぎるような気もしたのも確かですが。
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筒井康隆の数少ない推理小説。
見事に騙されてしまった。
まぁ、途中で何かおかしいと思ってしまうところは多々あるが。
しかしそれはあえてそのようにしているのだろう。
全体としてはやや単調な感じが否めないが、それでも人間描写が面白い。
短い点も読みやすくて良い。
今でこそこういうトリックは珍しくないかもしれないが、作者の先見的なアイデアに脱帽した。
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「予想不可、驚愕のミステリー小説」との評判を聞いて手にした一冊。
登場人物が序盤にどんどん登場してくるので、相関図を自分の頭に描きながら、注意深く読み進めた。絶対に騙されないぞ、という意気込みで。
・・・騙された。やられました。
この凄さをレビューに出来ないことがもどかしい。
小説ならではのトリック、お見事です。これからもう一度読み直そうと思う。
途中にロートレックの絵画が収録されているのもまた、おすすめです。
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やられた感がある本ということで読んでみたが、釈然としないオチだった。技法ではなくストーリーでやられた感が欲しかった気がするが・・・。まあそれでも十分ハマれる内容ではあった。
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古い別荘でおこる殺人事件。ミステリというか筒井康隆のトリックにしてやられたと思う作品。
賛否両論あるみたいだけどすごいおもしろいとおもう。
みじかくてロートレックの絵もたくさん載ってるからいい。 さとこ
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何だか違和感があるなぁ…と思っていたら、やっぱりその辺がトリックに組み込まれていてあんまり驚きとかは無かった。
最後の犯人の独白が長すぎてだれる。誰が死ぬかも予想出来るのでちょっと残念。
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ロートレック荘って別荘で起きた殺人事件の犯人探し。
何やら『本でしかできないトリック』が仕掛けられてるらしい。
こら、読むしかない。
オチはある程度予測してたけど、あぁそうきちゃいます?
って感じ。
でもこれ書くのに、そーとー苦労したと思う。
自分でも書いててやんなっちゃうんじゃないのかな(笑
オチが気になってけっこうスラスラ読めました。
しかし、激しい衝撃は得られず。
ちょっとシビアに3つですね。
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確かに目新しいトリックだけどうち的には意味ありげにカラーで絵をのせといてまったくトリックと関係ないのが一番のトリックだったと思う。カラーまるで意味ない。
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主な話の内容。‘私‘と、いとこを大ケガをさせて畸形にしてしまった‘俺‘はロートレックと呼ばれる画家の絵がある昔住んでいた屋敷に久しぶりに向かうことにした。そこには幼馴染の美人な女性が3人来ていて、再開を喜ぶ。
なんと俺は3人から好かれていることがわかった。その中でも俺が好きな女性はただ一人であった。俺は彼女に想いを伝えた。彼女に想いを伝えて安心して別れたあと事件は起こる。
二発の銃声。次々に殺される女性たち。犯人は誰なのか・・・・・・。
って感じ。
最初の日常の雰囲気と事件後の雰囲気の違い。恐怖感。疑心。欲望。などが描かれる。
最後の最後のオチで「え?」ってなりっぱなしだったら、それは完璧に筒井康隆のトリックにかかっていますよ(;´▽`A``
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メタミステリー・・・だそうで。
メタって何だ??
雑読過ぎる私には、途中で気持ち悪い違和感が何度も
訪れただけで、作者の意図はまったく持って受け取れず。
なんか、すみません。。