電子書籍
悪人も善人も全て人
2019/04/26 13:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sally - この投稿者のレビュー一覧を見る
電子書籍を待ちかねていた作品です。
女の子に生まれなかった故に?
数奇な運命を辿ったデイヴィッド・コパフィールドの物語
何度も読み返していますが、歳を重ね、経験を積んで行くたびに
感想が変わっていく作品です。
多くのストーリーが編み込まれ、リンクして解かれそして紡がれる
思い入れる人物も、読み手それぞれではないでしょうか
私の推しはユーライア・ヒープ
紙の本
だらだら長いのに読みやすい不思議
2008/11/26 17:12
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:A-1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
デイヴィッド・コパフィールドが生まれてからそう幸せでないような人生を流されるように生き、幸せをつかむ話。
悪人らしい大人とか心を寄せるべき友人へも心の揺らぎもそう見せず、本当なら失敗の部類の自分の感想の無い自伝めいた小説。
というか、語りの軽妙さと翻訳の巧さもあるのか、次から次へとそう感動も無くテンションも変わらないのに、いつのまにかどんどん読み進めてしまう不思議な小説。
ディゲンズは「クリスマス・キャロル」しか知らなかったのですが、高校時代に「二都物語」を友達に面白いからと貸して貰い、これはドラマティックで本当に面白く、それなら他も読んでみようとかなり後日になって手に取った作品がこれでしたが、実は最後まで読めていませんでした。
だって終わりのない平坦な物語に思えてくるのだもの…(^^;
作家本人は高潔とはほど遠い人だったとのことですが、そのバイタリティと個人的感想の無さの融合で成功している名作だと思います。
紙の本
読みやすい
2003/07/26 20:46
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:成さん - この投稿者のレビュー一覧を見る
題名にもあるデイヴィッド・コパフィールドなる人物の回想録という形の作品です。作者ディケンズの自伝的作品だそうです。個性的な人々がたくさん登場するので飽きないし、一人称なので読みやすいです。ただ風景や部屋の内装の描写などが、なじみのないせいで想像しにくかったです。だから、その分挿し絵がとても興味深く鑑賞できました。
内容はさまざまな人々との出会いと別れと事件を中心に、不遇な少年時代から、成長し有名な作家になっていくまでが書かれてます。 特に、この1巻の少年時代の話は泣けます。
私はこの後、同作者の「オリヴァー・トウィスト」を読みましたが、同じ時代なのに全く違う環境の物語で面白いです。比べてみるといいと思います。
投稿元:
レビューを見る
とても100年以上も前の作品とは思えない、さすが名作。暗い部分も多いが、主人公の成長と積極性に救われる。思わず、次の巻を手に取ってしまう。
投稿元:
レビューを見る
この小説の登場人物は、脇役を含めて百名近くある。そして、その一人一人が実に個性的でおもしろい。 デイヴィッドが成長し成功していくことができたのは、そういう脇役たちと関わり合った結果なのでしょう。心温まる物語です。
投稿元:
レビューを見る
大学3年の時
ディケンズ研究すると決めて
とにかく読みまくってたときの一冊
これめちゃくちゃ長い
でも夢中になれるしほんと楽しい
投稿元:
レビューを見る
モームが推す、世界十大小説の一つ。
・1~2巻
デイヴィッド・コパフィールドの生誕から学校生活、就職直後まで。
正と悪の人物描写がはっきりしていて個性的な人物が生き生きと物語を作っている。
ヒューマンというか、情緒あふれる雰囲気が出ている。
・3巻
婚約したとたん、伯母がやってきて貧乏になるまで。
・4巻~5巻
作家になり富と名声を勝得ていくが、なにか満たされないものを感じる。
友人や妻の喪失と充足を繰り返しながら成長していき”当時の”幸せを
最後にはつかんだ。
起伏に富んだ主人公の人生は当時の社会の映し鏡となっており、社会の様子を
主人公を通して読者に語りかけ、読者が望む展開を主人公を通して実現していく。
そのためか、主人公はあまりくせがない性格というか理想的な役回りを演じていると感じた。
投稿元:
レビューを見る
たまたま夫の書棚で第一巻を見つけて面白かったので、
続きを買いに書店にいったら、全5巻もあってびっくりしましたが、ようやく読破しました
デイヴィッド・コパフィールドの生涯を描いていますが、ディケンズ(1812-1870)自身も全著作の中で、最も気に入ってるらしく、自伝的要素の多い作品だそうです
それにしてもイギリスというところは、小公女やハリー・ポッターでもそうですが、
不遇な幼少時代の描写ときたら容赦ないですね
コパフィールドはユーモアと努力で苦難を乗り越え、
友情や愛に助けられて人生を切り開いていくのですが、
登場人物の善人も悪人も賢者も愚か者も、みな個性的で魅力的
19世紀に書かれたことを忘れそうになるくらい、親近感を抱いて、物語に感情移入してしまいます
投稿元:
レビューを見る
突如名作を読み始めたり。
と言っても、ディケンズは「オリバー・ツイスト」は知ってても、こんなタイトルの本のことはまったく知りもしませんでしたよ。無知っ子!
まだあと3巻ありますが、もうまさにイギリス文学!て感じ。
うっかり忘れますけど、やっぱり階級社会の国ですよねえ。落ちぶれたっぽくてもちゃーんと使用人はいるんだもの。
「次郎物語」とかもそうですけど、成長物は、子供時代は楽しいんだけど、大人になっていくにしたがって面白味がなくなっていくという難点がありますが、まだ2巻ですけど、何となーくそういうニオイがしてきたようなまだ大丈夫なような…
なんと言っても、2巻のラストは酔っぱらって四方八方に向かって恥かきまくったところで終わっていますので、まだまだやんちゃはしでかしてくれそうです(笑)。
ツッコミどころ満載です。7歳か8歳くらいでバーに行ってビール頼んでみたり、ウェイターとご飯を食べる競争とか言いくるめられて大半食べられてしまったり。
あとは、イギリス風のユーモアという物がワタクシまったく解せませんので、そういう場面にクスリと笑みを漏らすことができず、どういうジョークなのか考え込んでしまったりなんだか判りませんが恥ずかしくなったりして、1人居たたまれなくなってしまいます。(どうせ1人で読んでるだけなんだけど)
昔の本ってそういう傾向が顕著にないですか?翻訳のせいかなー。
上流階級な人が出てくるのでそれなりに丁寧な言葉遣いなんですが、そうかと思ったら「がさつな人たち」とかを悪気なく言ってたり。
悪気ないって言うか、どっちか言うと褒めてるような感じだっだかなー。でもがさつって言われたらイヤですよねえ?そういう訳でいいの??
大雑把なあらすじとしては、1巻は、軽薄な母親がいると子が苦労する、という話で、2巻は、私の読み通りにおばさんはいい人だった、と言うところでしょうか。(短すぎ!)
投稿元:
レビューを見る
ゼミで読んだ本。
1巻は主人公の悲劇的な場面が長くて正直飽きました。
翻訳ものだと、どうしてもぎこちない日本語に見えてしまいます。
投稿元:
レビューを見る
デイヴィッド・コパフィールドの、自伝風の話。岩波文庫版、全5冊
生まれるちょっと前から、壮年期まで。救いようのない悪党も出てくるけれど、善良な人間はもっとたくさん出てくる。
基本的に、デイヴィッドは純粋で善良。結構悲惨な目に遭ってるんだけど、悪に染まったりはしない。一つのことにとことん打ち込めることもそうだけど、ペゴティー一家やミコーバー一家、伯母さん、ウィックフィールド一家と、その都度善良で素晴らしい人々に出会う才能というか、運があるというのが、彼の一番の財産だと思う。
投稿元:
レビューを見る
私にとってのディケンズ3作目。ディケンズの自伝的小説だという。幼いころのみじめで悲しい思い出を描写しながらも、悲壮さよりも客観的にコミカルに描き子供の心移りを軽やかに描ききった手腕に脱帽。心苦しい思い出の中にも、愛すべき人々がいて、その人たちとの関わりの中に環境以上の価値を生み出し生きているコパフィールド少年が何とも愛おしい。かなりの長編だが、読み進めることに苦痛が無く、続きが気になってしょうがない。
11/10/27
投稿元:
レビューを見る
決して俗に言うファンタジーでも、ヒーロー列伝でもありませんが、純朴な心で奢らず、周りに感謝しながら成長する姿こそ、真のヒーローなのかもしれません。読んでいると、「デイヴィー~、お前はいい奴だよぉ~」と共感したくなりますよ。
子供の視点であったり、危機に直面した人間の心など、これぞ!という描写がふんだんに盛り込まれております。
読み終えて、また読みたいと思える本です。
投稿元:
レビューを見る
久々読み返しました。小学生の時読んだものは素晴らしい挿絵があり、デイヴィッドも、ハムも、ユライアもその挿絵のまま、でも新鮮な話としてよみがえりました。ああ、楽しい!不幸もあれば調子者のときもあるデイヴィッド。長いお付き合いになりそうです。
投稿元:
レビューを見る
たまに読みたくなる作品。長さを感じないし、何度読んでも新な発見があり名作。
特に好きなのはデ゛イビットの子供の頃。
デイビット以外にも魅力的な登場人物がいっぱい!悲しいシーンもあるけど、最後はハッピーエンドというのも好きなところ。
これを読むと人生って浮き沈みがあるなぁと思う。どんなにツライことがあっても、前向きに頑張ろう!と思える作品。
一番印象深いのが、無敵と思えていた伯母さんに夫がいて、さらに夫には弱いというところ。ストーリーの筋には関係ないけど、伯母さんの人物描写が深くなったエピソード。ディケンズってやっぱりすごいなと思った。
あえて残念なところをあげると、アグネスへの気持ちが友情から恋に変わる過程が雑に描かれているところ。他のディケンズ作品もそうだけど、恋愛描写は下手だと思う。