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著者の半自伝作品
2022/02/24 12:30
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投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公・勇太のまっすぐでひたむきな感じ、誠実さが伝わってくる。こんな友達いたら絶対応援したくなる。そして自分も元気もらえるみたいな・・木下氏ってやっぱすごい。
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著者の半自伝的小説。売れない劇団を主宰してる主人公が、客の入らないストリップ劇場の前座を依頼されたところから始まる逆転劇!
都合のいい展開が多いんだろうなと予想しながら斜に構えていたが、最後には思いっきりのめり込みながら読んでしまった。キャラの作り方もいいが、何より自分の才能を信じながら夢を求める姿がいい。周りも巻き込みながら迎えるラストは素直に感動した。
でも、この物語はここで終わりではない。本格的に売れるための活動を始めるという決意表明みたいな終わり方だった。続編も期待したい。
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木下半太氏の半自伝的小説。
大阪のとある寂れた街の場末のストリップ劇場で、映画監督を目指す売れない劇団「チームKGB」が前座をすることに。
廃墟寸前の外観、客が廊下で小便をするためアンモニア臭が立ち込め、ガラガラの客、年齢不詳の踊り子...
この状況で何をすれば”ウケる”のか?
夢追人の物語。
読了後の爽やかさは間違いない。
テンポよし。ここのところの木下氏はちょいとシリアスよりだったので、悪夢初期の木下節が戻って来たかな。
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ベタベタな、というのは安心して読めるストーリー展開という意味で、王道の青春小説。十日余りの短い期間に難問ミッションの波状攻撃が息つく暇もない。悪戦苦闘しながらがむしゃらに走り続ける主人公に引っ張られてグングン読んで、千秋楽の高揚感。笑って泣ける下町人情。食い倒れの町大阪。『Get Wild』っていうチョイス。
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著者の半自叙伝的青春小説。
映画監督志望の木村勇太は、覚悟を決められず、映画学校も中退し、流されるまま、バーを経営しながら劇団・チームKGBを主宰していた。
バーに現れたストリッパーの冬音に依頼され、チームKGBはストリップ劇場・東洋ミュージックの前座をやることに。
完全アウェイな場所で、ヤクザに扮したパニックコントとオネエダンスで盛り上がってきた勇太たちだったが、のし上がるために業界人と関わることで、ピンチに。
本当の自分の夢をかなえるため、自分を信じて突き進むために勇太は覚醒する。
全く知らなかったんですが、今、映画公開しているみたいです。
いつも通りの痛快なストーリー。
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木下半太の半自伝的小説。
わぁ、映画化されてるやん、原作おもしろかったから観に行こっ!とはりきって出かけたのに、ん?なんか知ってる話とちゃう。よくよく考えたら『ビデオショップ・カリフォルニア』と間違えていて、これはまだ積読の山の中にありました。しょうもな!と思いながらついつい読んでしまう木下半太。なんだかんだで私はこの人の作品が大好きなんやと思う。
映画監督を目指すもどうすればいいのかわからず、とりあえず劇団を立ち上げた主人公。たまに当たることもあるけれど大コケすることも多く、劇団員は次々と辞め、残ったのは座長の本人を含めてたった4人。いったいどうしようかと思ったとき、ストリッパーの美人女性が声をかけてくる。彼女が出演するストリップ劇場で前座を務めてみないかと言われ、コントをすることに決めるのだが……。
こんな人生を送ってきた人の話がつまらんわけがない。映画版の上映館は少ないですけれども、この本をオモロイと思った人は確実に楽しめます。観てほしい。ますます半太を好きになるんじゃないかと。
天神橋筋商店街や心斎橋に馴染みのある人なら、モデルになっているお店もわかってより楽しい。あの店この店と思いながら読むのが楽しかったけど、それ以上にウケたのは、ニコラス・ケイジについて。電車の中で読んでいたらふきそうになり、私はかなり怪しい人になってしまいました。マスクしていてもワロてるのがバレバレやったと思います。
映画の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/4f266a72ec8bdb50b12589227998c383
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面白い。主人公がピンチになったところから急に面白くなった。そのまま、面白いのグラフ曲線がずっと上向きになる。
解説の柚木茉莉さんは女性の描き方がリアルと書いていたが、主人公の男臭さがめちゃくちゃ強くて、女性の心情とかを感じてるヒマなんてなかった。
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映画監督になる夢をかかえ、仲間たちと売れない劇団をやりながら、小さなバーを経営している勇太。ある日、セクシーな客が現れ、劇団にストリップショーの前座をやってみないかと持ちかける。しかし、場末のストリップ劇場の客は数えるほどで、全て常連。さらにストリップを見に来ているために、劇団のコントなど見たくないのだった…。
やたらとあちこちに自伝的小説と書かれているが、相当の脚色がなされている創作である。そのほうがいいけど。
ストリップ劇場でのゴタゴタや、プライドも何も打ち捨ててウケ始めるあたりは、吉本新喜劇的なお約束の連続でも有るので、楽しく勢いよく読める。そこに謎の男、井手が出てきて話がややこしくなっていくが、ここも予定調和であろう。
ただ、自伝だからなのかどうなのか知らないが、終盤にかけて、情景描写は荒くなり、くすぐりで入れていたチャチャもキレが無くなり、解決したのだか解決していないのだかという展開になっていく。
最終的に、どこを山としたかったのかわからなくなり、多くの読者が期待するであろうカタルシスもよくわからないまま収束してしまった。
作中作のコントの筋も一つしか無いのは仕方ないが、やるたびにいちいち書く必要があったのかも疑問である。
文章に勢いがあり、読みやすいが、物語としてはええ?と引っかかる人が半数くらいはいるであろう。ワタシは引っかかってしまった。