スケートファンにおススメのグラフィックメモワール
2020/06/03 19:54
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投稿者:パル - この投稿者のレビュー一覧を見る
フィギュアスケートの選手だった著者が10代のころを振り返って描いたグラフィックメモワール。
つらい練習、憧れの先輩選手、コーチとの関係、苦い初恋などリリカルに描かれています。
各章の扉に描かれたスケートの技への選手目線でのコメントが興味深いです。
アメリカのスケート大会のシステムなどもわかり、スケートファンとして楽しめました。
さっぱりとした絵柄で抒情的、日本の少女漫画に近い感じなので海外漫画を読みなれていない人でも読みやすいかと思います。
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フィギュアスケート(しかも朝はシングル、午後はシンクロの練習)にチェロといった習い事、学校や進路のこと、友達&人間関係、ティーンエイジャーのいろんな体験と気持ちがギュッと詰まった自伝的作品。大小のつらいことに見舞われつつも、主人公はよい出会いにも恵まれて淡々と自分の道を見出し開いていけるようになってよかった。フィギュアスケート場面の描写がリアルで評判らしいが、バレエなど別の習い事にも通じる心理が描かれていて、習い事以外の生活でも共感できる気持ちの断片があふれていて、中高生が読んだらなかなか切ないと思う。
こどもには学校以外の居場所を作っておかないといざというときの逃げ場がない、という思いはあって、実際に子らにも習い事などでいくつかの居場所をつくっているつもりだけれど、たとえ居場所がいくつあったとしても、本人の性質によってはそれでも身の置き所がなくなるようなケースもやはりあって、最終的にどこにその子が居場所をみつけるか、だれが救いになれるかという意味で親にしてやれることはほんとうに少ないのだな、とやや無力感を感じた。
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久々に漫画らしきものを読みました。
5歳から17歳までの12年間、フィギュアと
シンクロナイズドスケートをしていた著者の
自伝的作品。
通っている学校でのいじめ、
シンクロの仲間たちとの少し窮屈なやり取り
初めてできたガールフレンド(著者はゲイです)
スケートの先生、チェロの先生に影響を受け
著者は成長していきます。綺麗なだけの話ではなく
ありのままの10代の著者が描かれていました。
フィギュアというだけあって描かれる軌跡が
興味深かったです。
10代をこの1冊に詰め込んでいるので
細かい描写は少ないもののとても印象的な本でした。
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ラジオで紹介されていて読んでみた。
私にとって初めて日本人が描いたのではない漫画。
著者の自伝的漫画。
12年のスケート人生と恋と進路。
ワクワクもドキドキもないまま読後に青春特有の苦味が胸に広がる。
決して悪く言いたいのではない。
キラキラ眩しいだけが青春じゃない。
その通りだ。
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子供時代と青春をリンクを中心に過ごした日々。だだの輝きではない、両親、学校の友人、いじめ、同性愛。リンクの外も中も苦しいことばかり。少しの支えてくれる人々。自分はなにもしてあげられなかった人々。
ふとした出来事に翻弄される子ども時代。
こんな風に傷ついたことある?想像できる?
あまり可愛くない主人公の漫画、私は読んだことがなかったので新鮮だった。私小説的な漫画なので、ほんとに自分のこと良く描いてない。つらくなる。彼女は誰かを救えたの?そして私って…と、考えさせられる1冊だった。
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著者のメモワール的なグラフィックノベル。
一年生から高校生まで12年間フィギュアスケートとシンクロスケートの選手だったティリー。心の底からスケートが好きだったわけでもなく、競い合うことが好きだったわけでもないのに、なぜかやめられなかったし、つらい早起きをしていつも出かけていた。
5歳のころから、自分がゲイであると自覚していたティリーは、さまざまな女の子に恋をしながらそれを秘めてひとりで葛藤してきたが、高校生になってついにカミングアウトする。そんなティリーは、しだいに、スケートリンクよりも、高校の美術室――美術仲間はティリーがゲイであることを少しも気にしない――に、居場所を見いだしていく……。
何か大きな展開があるわけではないのだけど、静かな息づかいがすぐ耳元で聞こえるような、すごくintimateな感じのする作品。一度読んだだけでは味わいきれないかも。
各章のとびらにある、フィギュアのジャンプやステップの技に対する思いが、選手目線でとても新鮮だった。
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淡々とした全体に、鋭い感情がところどころ差し込まれる。スケートリンクにひとり、その圧倒的な孤独を自分は知らないが、どこか知っているように感覚させてしまう。恐ろしい傑作。
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小さい頃の記憶がこれほど鮮明とは。幼少期や青春期のなんかどうしようもない心の有様がリアル。自分の記憶があまりに曖昧なので、羨ましい。外国の漫画は、やはり一味違う。
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コミックだけれど、ヤングアダルトの小説を読んだ気分。そして映像的。同性への恋がかなうけれども、恐怖、と表現されているところがリアル。
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フィギュアスケート選手をやっていた12年間の少女時代を振り返ったアメリカの女性漫画家の作品。
コマ割りは基本的に正方形か長方形。
日本の漫画のような多種多様な形ではない。
スヌーピーの長い話の時もこんな感じだった気がする。
この淡々としたコマ割りが、メランコリックな青春を淡々と写しだす、静かでいて青春時代特有の痛みを表現していると思う。
単純化された絵だけれども、その表情やしぐさに、物語の背景や人間関係がきちんと描かれているのが素晴らしい。
自動販売機に映る自分の影の1枚絵に、筆者の孤独、不安が表現されている。
饒舌に語ることなく絵だけで自分自身の曖昧さを表現する筆者の力量。
家族との疎の関係と、フィギュアの仲間たちの距離感、ゲイであることの違和感、恋愛。
フィギュアを自ら卒業することで、少女時代を卒業し、次の人生の扉をあける。
漫画だからこそ表現できる詩的な表現。
表現されたものは、小説や映画などに近い。
ストーリーに明確な答えがあるわけではないけれども、行間に色々なものが詰まっているような。そんな作品です。
筆者は手塚治虫のブッダで漫画に目覚めたというのが、またすごいな、センスあるなと。思いました。
私はブッダは2,3回目に読んでその凄さにやっと気づいたので。
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どこで買ったのか思い出せない…独立系書店のはず…
当時書評やおすすめ本にかなり取り上げられていたり、この頃海外コミックで質の良いものが比較的次々翻訳されてた気がする。
少し減ってきたよね…。
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思春期に驚くほど味方が少ない(ように見える)主人公が、悩みながらスケートを続けている話。
ゲイと自認し、両思いになるも、向こうの親に引き裂かれ、フィクションにあるハピエンて、現実には難しいんだなと、切なくなりました。