投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
2018年48冊目。
ほぼ日の対談を読んでとても気になっていた方。
34歳にして、多発性骨髄腫を発病し、余命3年を告げられた写真家。2歳の息子を持つ。
死を前にした人の言葉とは思えないくらい、悲壮感はなく、冷静で、でもあたたかい。優しく、でも厳しくもある。一貫して感じたのは、本当に真っ正直な方だということ。外向け用の言葉ではなく、全部本心で書かれていると強く感じたし、そこが一番魅力的だった。
この本は、子育てをしている人も多く読まれるのだと思う。だけど、「子どもをどうするか」という他動詞の本ではなく、「自分がどうあるべきか」という自動詞(というかbe動詞)の本だと感じた。優しい子に育てるには、まずは自分が優しい人であれ。まずは自分自身がその理想の姿であろうとすることをとても大事にされている。
ある章で、幡野さんのライフワークの一つでもある、生々しい狩猟のシーンが出てくる。描写が半端ではなく、動物を撃ったときの鼓動、高揚感、血の匂い、内臓の熱が、その場にいるかのような感覚で伝わってきて、実はこの本の中で一番「命」というテーマを感じた。この方の、このテーマの本を読んでみたいと思うくらい。
もっと知りたい、経験したい、という世界への好奇心が素敵だった。読んでいて、自分ももっと世界を広げたい思いに駆られた。
将来幡野さんのお子さんがこの本を手に取ったときも、きっとそんな思いを持つと思います。書いてくださって、ありがとうございました。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
自分が悲しみたくないから
相手に少しでも長く生きていてほしいと望む。
それは優しさなのかという問い。
幡野さんが生きているいま読めてよかった
でもきっと何十年後に
この本はほんとの役割を果たせるはず
まだ見ぬだれかに私もなにかを送りたいと思った
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
僕はこの秋、父親になる。そんなタイミングで、こんな素晴らしい本と出会えたことは、何物にも代えがたい幸運だったと思う。最高の本だ。
世界中の親、親予備軍、そして親を持つひと。つまり、あらゆる人に読んでほしい、素敵な父による息子へのラブレター。
この本をパパママの必修読書にしたら、世界の幸せが増えるんじゃないか。大げさでなく、そう思える一冊。
たぶんこれから、色んな人に、色んな理由で、この本を薦めると思う、折に触れて、ながらく。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
◯Twitterやnote界隈で話題だったので購入。最初に6ページ読んで泣きそうになって外で読むのやめて、しばらくしたら読めるようになってきて、最後はたまたまながら最初に読んだカフェと同じところで。そして読み始めて1ヶ月で読了。
大切な言葉が多くてじみじみと噛み締めながら。
「優しい虐待」ってほんとにどこでも転がってるから気をつけなきゃなっていうのとやっぱり選択肢を自分で選べるようにさせるって大事だなと
仮に子どもができたらまた読みたい
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
おもいっきり,やさしい.
優しいとはどういうことかを考えに考えてきた,優しさとはどうあることかの幡野さんのいまのベストが綴られている.
その優しさについてる考えてきた時間を思うと,唐突にに聞こえるかもしれないけれど,やっぱ人生って短い.すごく短いんだと思う.
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
やはり後半、狩猟の記述が出てきたあたりからグッと心にせまるものが感じられました。
生々しさ、生と死、繋いでいく命。
子供を優しい人に育てる方法は、親が優しくなること。
大人の合理性から自由でいられる、わずか数年の我が子の幼児期につきあうというのも、愛情だはないだろうか。
こどもがえらんだことをうけいれ、親の価値観を押し付けないのが優しさなのだ。
そろそろ社会は理不尽なものだから、理不尽さを知らないまま大人になると、理不尽さにやられてしまう。
息子にやめて欲しいのは、孤独が怖くて、好きでもない友達にしがみつくこと。
知らないことは、罪だとさえ思う。
子育ての最大の目的は、子供が死なないようにすることだ。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
価値観にはほぼ共感。優しく強く孤独を恐れず言葉で物事を解決する大人になってほしい。お金と職業は夢を実現するツールに過ぎない。職業は自分でも夢でもない。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
まだ子どもはいないけれど、タイトルのようなことは常々考えていたので、気になって読んだ。自己肯定感を持って、自分で決断することを恐れない人に育てたい。
学校嫌いだったので「学校は理不尽さを学ぶ場所」というのはとてもしっくりきた。自分の子どもがいじめっ子にならないように育てるというのは新しい観点だった。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
この方の文を読むと、なんだか優しい気持ちになります。
疲れたときとかに、そっと手を伸ばして読みたくなります。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
灯台のようにぼうっと進路を示しつつも好きなことをさせるというのが筆者の教育方針かと思う。自分が昔出来なかったことをさせたり、自分の思うように子を育てようと教育する親に疑問を持っていた頭にすんなり入ってきた。
筆者はちょっと嫌な人になってるのではと思うところもチラホラ。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
まもなく父親になる自分にとって、なんども読み直したくなる。読み直さなきゃ。子育てにきちんと向き合わせてくれる。どんな子になってほしいと自問自答を繰り返してる
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
死についてちゃんと考える時間を持つこと。がん。自分に置き換えて考えると見えてくる事が必ずあるはずと思わせるメッセージがひっそりとある。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
ふと今の暮らしは大丈夫だろうか、と思っていたところにこのタイトルが目を引いた。
親になることはとても大変だ。自分がいかに守られて暮らしてきたかもわかるし、せっかく大人になって理不尽から身を守る力をつけたのに、子供には簡単にひっぺがされる。
素の自分なんて大したことないから、ってのを原動力にしてきた人間には非常につらい日々が続いている。週末にふと涙することも多い。体力面の心配もある。
やっぱりこんな父ちゃんでよかったなと思ってもらえるようになりたい。そのためには面白い人間になりたいな、と思うようになった。
そんなことをこの本を読んで再確認した。
来年は少し余裕を生む。詰め込みはやめる。
楽しくなる方を選ぶ。そんな一年にしたい。
そのためにはなにをしようかな。少なくとも人よりはギターが弾けて、歌もうまいつもりだから、人のために歌うようになろうかな。
初対面の人への胸の開き方も少しずつ模索している。
何となく生き方が変わり始めている。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
2018.12月。
ひとり旅、100万円、ライフワークとライスワーク、やさしさ、自信、命…なるほどな。子どもをひとりの人として。上からじゃなくて、後ろから。子どもとその先の未来を見て、今を生きることか。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
★「長く生きてほしい」という気持ちは善意だし、僕だって妻や息子が病気になったら同じことを思うかもしれない。その気持ちを繙いていくと「自分が悲しみたくない」というところに着地する。
★知らないことを知るというのは、生きている人間の特権だ。
(幡野さんの文章が好きで、とても楽しみにしていたのだけれど、この本はなぜか合わなかった。なぜだろう。圧の強さゆえかなあ。読者対象でないからかなあ)