キレーにフィニッシュ
2019/02/13 22:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ポンちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者は結構この話を気に行っていたんだろうなと思います。別の作家ですが、同時代のイギリスを舞台にした藤田和日郎氏の黒博物館シリーズを読んでいると最後にちょっとニヤッと出来るしかけがあるので両方読むことをお勧めします。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:シママサ - この投稿者のレビュー一覧を見る
るろうに剣心の新作だとか。とはいえ、それは人気シリーズに逃げるものではなくて、いろいろとやって、また剣心をやるという形で、剣心もまたひと回りも、ふた回りも面白い作品になるだろう、と期待してやまない。
投稿元:
レビューを見る
文句なしの殿堂入り
この『エンバーミング』のエグい内容がどうにも最後まで馴染めなかった、途中で読むのを止めてしまった、それ以前に和月先生の味が苦手で読んでいない人はいるだろう。それはいい。私だって、一漫画読みとして、どうしても、拒絶反応が出てしまう漫画は、あえて明記しないが、いくらでもある。なので、その作品について悪評は書かないよう心掛けている
しかし、頭から読んでいる人間で、完結を見届けた読み手ならば、確実に殿堂入りにしたはずだ。いや、もちろん、殿堂入りって表現は、あくまで、私の感動の極まり度合いを表すモノなのだが、他の読み手の皆さんにも確実にあるだろう、そんな作品が
普段は、各自が読みたいモノを読んで、好き勝手に感想を書けばいいと思っているから、絶賛でなく、酷評のレビューも「まぁ、そんな捉え方もあるわな」と、心を穏やかに保ちながらスルーしている私だが、あえて言おう、この『エンバーミング』の良さが理解できない奴は、まだ修行が足りない、と!!
この『エンバーミング』の厚み、熱さ、太さは、内藤泰弘先生の『血界戦線』に匹敵する
元から、少年漫画家として高いトコにいて、まだまだ上を目指すだけの気力がある人だが、和月先生、『エンバーミング』を紆余曲折があったにしろ、しっかりと最後まで、自分が納得する結末まで描き切れたコトで、少年漫画家として一皮剥けたな
『エンバーミング』のどこが素晴らしい、いや、好きになれる理由は何か、と聞かれたら、私は人知を超えた動きの連続である戦闘シーンよりも、やはり、生きている人間と活きている人造人間らが織りなす複雑かつシンプルな“人間”ドラマを推そう
この胸を打つ“人間”ドラマは、尾田栄一郎先生にも、藤田和日郎先生にも、鈴木央先生にも書けまい
また、最終回、そのラストが見事
何と言うのか、読み手の予想を追い抜いた上で、これ以上にイイ最終回とラストを妄想させないだけの凄味がある。この終わり方であってこその、『エンバーミング』、そう、読み手全員を納得させるだけのモノ、と殿堂入りにしている読み手として断言しよう
その最終回で驚いたのが、黒博物館(ブラックミュージアム)である
SQ本誌を立ち読みした時ゃ、ビックリしたっつーか、思わず、「ブッ」と噴いて、ページを汚してしまう所だった
本物の作品と作品がコラボするのは、一読み手かつファンとしては嬉しい限り
あくまで、私の勝手な想像に過ぎないが、藤田先生と和月先生のコラボを実現させたのは、二人の共通の知人・・・弟子?の安西信行先生なのかな? こんな凄い少年漫画家に挟まれている安西先生はイイ刺激を受けまくりだろうなぁ
ホント、勝手な我儘だが、いつか、片方が原作、もう片方が作画を担当した漫画を読みたい
この台詞を引用に選んだのは、ここにこそ、和月イズムが色濃く出ているな、と思ったので。和月先生の作品に限らないが、本物の作品は悪役が素晴らしい。憧れてしまうほどにカッコいい、または、思わず共感してしまうくらいにカッコ悪い闇サイドの印象が濃いほどに、光サイドの魅力が際立つのだ。ヒーロ���はヒールがいてこそ、その魅力が伝わる。アクション物を得意とする漫画家の底力は、悪役の最期で読み手にどれだけの衝撃を与えられるか、でハッキリする
『るろうに剣心』に登場する、志々雄真実、彼は漫画読みに尋ねたら、確実にベスト5に入るであろう、強烈な悪役だ。つまり、こんな悪の華を咲かせ、見事に散らせた和月先生の土台はしっかりしている!!
本当に、素晴らしい作品をありがとうございました、和月先生!!
投稿元:
レビューを見る
ついに最終巻。
刊行ペースが遅かったので内容をちょいちょい忘れていたりしたが、やっと決着がついたという感じだ。話も広がりすぎずおさまっていて読みやすいシリーズだった。
投稿元:
レビューを見る
所々中断があったりしてやきもきしたものの、見事完結。
実に和月先生らしい、考えぬかれたネタと閃きとがふんだんに盛り込まれた作品。いやぁ、ヒューリー最終回までに間に合って良かったね…
ということで本作は「群像劇」であることは再三語られてきたことですが、そこらへんがイマイチ判りづらかったのが難点かなぁ。あまり同時進行しているエピソードが少なく、単に「主人公が変わった」くらいの感じだったんですよね…あと、「死体卿を倒して終わりで本当に良かったのかな…」というのがちょっと引っかかったり。これは途中忘れていたりしている部分があると思うので、特にジョンドゥとピーベリーのエピソードはもう一度読んでみる必要がありそうです。
投稿元:
レビューを見る
ヒューリーの異形……これなのか!!
…っていうのが一つの驚き。で、もう一つは……キュレーターさん、ここにも出てくるんかw いや、違和感ないけどさぁw
さて。ついに最終巻。
まだ話は続けられたのに…というのが正直なところですが。でも、話としてはこれ以上の敵を出すのは冗長になるだけでしょうし、区切りとしては良かったのかもしれません。
と。何やらダメ出しをしているようですが、話としては非常に熱く盛り上がり、かつ切なく幕を引いた良いものでした。
ラスボス・死体卿のインチキくささとその圧倒感は凄まじかった。ネタとしても納得いくものでしたし。確かにこの力ならラスボス足りうると。
それに抗するヒューリー。…登場までに伏線がないのは痛いところで唐突感は否定できませんが、出番としてはここしかないという状況なので良しとしましょう。
ジョンが若干前座になってしまってるのが残念ではありますが…。
で。
ついに解き放たれるヒューリーの新たな力!
でもそれ運動神経特化じゃねぇな?!w
もうホント、ツッコミ所バリバリなんですけど、とにかくカッコイイ&熱いので許せてしまう勢い。
恐らく、改造に入る前の状況から鑑みて、「もういっその事、全部とっぱらってしまうか」って発想からきてるとは思うんですが、ほんと思い切ったことするもんだ。やっぱり人造人間に関わる人間は(以下略
ともあれ、アクションとしては派手かつ能力もカッコイイので、できればもう1話くらい見てみたかった。種明かしの前に色々とできたと思うんですよねぇ。いきなりドカーンじゃなくて、まずは改造前の運動神経特化と同じように高速移動をキーにして戦って、「何だ、前と変わってないじゃないか」と思わせつつ、実は全然別物だった!とひっくり返したりとか。
いや、インパクトで言えばこれでよかったのかもしれないけれど。
ジョンも最後に見せ場あったし。…なるほど。確かにそれも血液特化だわ。そして強力だ。
あと、リリーがホントに悲しい。自我も記憶も何もかもを蔑ろにされ、利用され…最後は信じていたものに縋る。
少しだけピーベリーと触れ合えたのが救いなのだろうかなぁ…。
ホントに良い子だっただけに…切ないですね。
対して。
何だかんだで、ヒューリーはいい結末を迎えたのかな、と。
絵としてはエグいことこの上ないんですけどねぇ…。
そんなこんなで、色々と思うところはありますが、いい作品でした。
次回作にも期待しています。
投稿元:
レビューを見る
いろいろあったけど、これにて終幕。大人の事情で、中断あったのがやはり残念は残念。
いや、るろ剣は楽しみましたけどね。
ラスボス死体卿。やはりというか、なんというかフル装備となりました。まぁ、万能細胞なので。万能という言葉だけで楽しみました。
そういえば、ipsじゃない方のSTAP細胞。実は、こっそり実在するんじゃ、と期待しています。何十年後かに発見されそうな気が。その時になって、STAP細胞が再評価されたりしてさ。ま、名称は変わると思うけど。あの人の名誉は回復されないかもしれないけれど、ありそうな展開とは思いますね。妄想ですけどね。
ジュビロ伯爵とのコラボにニヤニヤしつつ、3人のフランケンシュタインの終わりと始まりで終幕。
大願成就したとはいえ、最後までヒューリーは悲しみしかなかったですね。
次回作に期待。
投稿元:
レビューを見る
「こんな終わりだったらいいな…」と思いながら追いかけていた作品でした。結果として、見事に予想を全て上回り、ひたすら良い方に裏切り続けるという終わり方をしてくれました。非常に良かった。
若干早いペースで進んでいく終盤のストーリーに驚いたものの、振り返ってみればスピード感があってそれもまた味だったなと思います。
もう終わってしまったのか…という気持ちと、すっきり終わらせてくれてありがとうの気持ちで一杯です。和月先生、お疲れさまでした。
投稿元:
レビューを見る
和月さんの大問題作。
前作「武装錬金」にはダークな描写が随分あったのですが、週刊少年ジャンプからジャンプSQに舞台を変えた結果、「ああ、アレでも随分抑えていたんだな」と変に納得しました。もう、アニメ化する気さらさら無いですよね、コレ(笑)。
凄惨な描写はあまり好まないし、まして凄惨なストーリーは嫌いなのですが、それでもぐいぐい読ませてしまうのは、やはり和月伸宏さんという作家の才能なのでしょう。
物語は複数の人造人間の愛憎が入り混じる形で展開されていきますが、でも実のところ、キャラクターとして思い入れがあるのは人造人間より生身の人間。アバーラインが面白くて、格好良くて。最後、あんなコマに泣かされるとは思わなかったなあ…。
正直、ほじくれば多少の粗が出てくる作品でもあるのですが、その点は最終巻あとがきでご本人が全部分かっていらっしゃるという点がまた面白かったです(ひねくれた読み方しているなあ)。問題作だけど、渾身の問題作。1巻で振り落とされなかった方は、ぜひ最後まで走り切って頂きたいです。
投稿元:
レビューを見る
どうまとめるのか心配だったけどちゃんと終結させててよかった。
藤田先生の藤田節と若干似てるけど、一味違うテイストの熱くて泣ける和月先生らしい漫画でした。
投稿元:
レビューを見る
10巻で綺麗にまとまってていい
各人があまり出しゃばらなかったのが好印象
主人公がみんなやっつけるんじゃなくてそれぞれがそれぞれに関係するところとやりあって
タイガーリリィがすごいすきで仲間になってくれたらいいなとも思ったけどあの終わり方もいい
投稿元:
レビューを見る
全体通しての感想です。メインになるキャラが割と変わることもあり複数の短編+全員集合の最終章、という感じの構成になっているのかなぁ、と思いました。
途中展開が早すぎる感はありましたが、全体の分量もちょうど良く、綺麗に纏まっていて読後の少し苦くなる感じも含めて異色ですが良い作品だと思います。