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4.8
誉田作品を一通り読んで来た。スタートはなぜか「幸せの条件」…
次に「増山超能力師事務所」と来て後に「ケモノの城」・「硝子の太陽」と続いたのだが、そのあまりの作風の違いに驚嘆し、その感想を「作者の二面性」と書いている。
この武士道シリーズも、青春真っ只中の
少女剣士達のハートフル系物語として楽しんで来たのだが…
今作、ジェネレーションにおいてその考え方が根底から覆った。
これでもかと、過剰なまでの残虐な殺害描写が続くハード系の作品と、この武士道シリーズに共通して見えて来るもの…
それは、
人が何かを守ろうとする時、気持ちだけでどうにかなる程この世の中は綺麗事では出来ていない。
必要なのは、
圧倒的でいて暴走しない、研ぎ澄まされ
しっかりと制御された「力」だという事。
その強いメッセージを見るに、単なる二面性では無く
一つの強い思いの、
二つの表現の仕方なのだなと勝手に腑に落ちてしまった。
そして、
悠太の伸び悩みの原因や「シカケとオサメ」の捉え方の変化、そして「理合」など、武道を含めおよそ全ての対人競技に通用する、非常に高レベルな考察も興味深い。
更には、
「人の一生とは、死ぬまでの暇つぶし」
など、思わずハタと膝を打ってしまうような、哲学的問答まで…
しっかり大人の読み物でした。
武士道シリーズの完結編。
いきなり早苗の結婚から始まり、大学進学した香織の勉学面での悪戦苦闘。
師匠・桐谷の体調不良から閉鎖へと否応なしに進んで行く桐谷道場。
存続を切望する者達に立ちはだかる高い壁とは…
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作者買い。
てか、3~4年寝かせておいた一冊。
読みたくて読みたくて・・でも、読んでしまうのが勿体なくて…(このシリーズを読み終えてしまうのが寂しくて)。
ついに読み始めたら、やっぱり期待通りに面白くて。
時おりクスリと笑わされつつ、先が気になりぐんぐん読み進められた。
前作でサイドストーリー的に語られた、桐谷道場の過去エピソードが、こんなにも濃密に関わってくるとは思いもよらなんだ(苦笑)。(『・・・エイティーン』、再読せねば!)
※結局、早苗の競技復帰がなされぬままだったのが、少々寂しいかな。
★4つ、8ポイント半。
2021.01.25.古。
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この本もとてもおもしろかったです。シリーズのこれまでの作品と趣きが違う部分もありましたけど、読後感がすごくよかったです。
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磯山さんがかっこよすぎた!みんな大人になった!
悠太くんとの関係もよかったし!ジェフねw
読み終わってさみしいけど、清々しくて気持ちよい✨
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武士道シリーズの4作目。続いている世界だと
大学時代の話だけだとちょっとやだなと
思ってたら作品冒頭から結婚式!!
そしてその結婚のほか、大学時代の話などが
ちらほらとあったけど桐谷道場の後継者問題が
今作の中心になっていてそこにまつわる話や
桐谷道場の門下生の問題など色々なことが
巻き起こるが、香織や早苗などがらしさを
存分に発揮し前に進んでいく。
正直「剣道」は見たことはあっても
よくわからない、「武士道」は聞いたことが
あっても詳しくは理解していない。
でもこの作品を読んで「剣道」とは今でこそ
スポーツ化して競技としての一面もあるけど
そこには確かに「武士道」があり、
そしてのその「武士道」も人それぞれ
自分の思う「武士道」を貫けばいいのだと
なんとなくそんな風に思いました。
途中で出てくる「人はなぜ生きるのか」の
問いに「なぜ生きるのかではなく、
どう生きるのか、誰のために生きるのか」
というセリフにあぁ~ちょっとそういう考え方
いいなぁ~とこの時期だからか思いました。
「武士道シリーズ」はかなり前にとある方から
進められて読まずにいたのですが、
今回読んでみて読後感がいい作品で
出会えたことに感謝です。
後、番外編の「美酒道コンペティション」に
たつじいが出てきたことや香織と早苗の
ほのぼのとした日常が面白かった。
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『シックスティーン』から『エイティーン』まで読んで、それから読むわけでしょう?読者の好みを知って、期待もわかって、それで敢えてこういう風に持ってくるわけでしょう?ポイントはおさえつつ、ちゃんと作品そのものを成長させていて、すごいなぁと思った。読者も成長してから読んだ方がいいのかもね。というと、リアルタイムで読んでた人はもっと楽しめたのかな。羨ましいことです。
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武士道シリーズの最終巻。もうこれで磯山さんと早苗のお話が終わってしまうかと思うと寂しくなります。
早苗が進んだ道は、歴史、というか、平和、というか、学問の道?歴史観など、おそらく誉田先生の意見とかも入ってきて、こういう小説で読むにはちょっとそぐわない感じ。ステレオタイプがはいったような留学生を登場させたり、主要な登場人物のジェフに歴史観を語らせたりと、★マイナス1。
一方、磯山さんはもちろん剣道。もはや無双状態です。それにシカケとオサメまで習得してしまって、アメリカの海兵隊のジェフにもかって達人となってしまいました。最後には、素晴らしい道場主になります。
最後はなんだか好きな漫画が最終回を迎えてしまう、といったような感じ。素晴らしい時間をありがとうございました。
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武士道エイティーンから6年後。
早苗の結婚から始まり、道場の跡取り問題へ。
成長しているようで、変わらない香織の性格に笑ってしまう。
守るもの、本当の強さを追い求める姿。すべてを語らずに剣を通して、語り合ってる世界がとても印象的。
明るい未来を想像できる読後感が良い。
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p.104
磯山さん、あの夜はほんと、道場で一人で、吐くまで飲んでたもんな。
p.315
「……香織。それでよい。今は、分からなくてよい」
なんだよ。正解なしが正解かよ。
p.354
「……戦いってのは、そもそも理不尽なもんだろ。その理不尽に打ち勝つ『理』を、あたしたちならどうするんだ、って話でさ」
面白かったです。武士道シリーズよかったです。
これでおしまいなのかーという寂しさが拭えません。香織が大好きです。
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武士道シックスティーンからこのシリーズにハマって、これがシリーズ最終巻になるのかな。
シックスティーンの時に出会ったがさつで勝利至上主義で剣道一筋の磯山香織と、本来剣道はやりたくて始めたのではなく日本舞踊の延長線上で剣道と出会った西荻早苗の剣道を介して始まった友情と剣道との向き合いがすごく面白く、このシリーズはその後セブンティーン、エイティーンと続いた。
そして、ジェネレーションだ。
それまでのシリーズは剣道とこの二人を中心にした様々な試合や部活などの話がちりばめられていて、あっという間に毎回読み切れるハラハラドキドキの楽しい小説だった。いや、今回がそうでないわけではない。
ただ、早苗が大学生になり日本史を勉強したかった早苗の目指して入った大学の教授が退職されていて、その思想的な部分(慰安婦問題はなかった、南京大虐殺は無かった)という話の組み立てが、中高生が読んでなんか一方的な知識を色を付けてしまうのではないかと心配した。確かに、慰安婦問題は朝日新聞の記者の間違った部分のある記事が下げられたが、慰安婦問題は全くなかったわけではないし、南京大虐殺も人数には誇張があるかもしれないが、全くなかったわけではない。どちらも戦争という狂乱した世界では起こりうることであり、現にその被害者や記録があるのだから日本に都合の悪いことは無かったと言い切るこの小説の書き方は??であった。
早苗が結婚した充也の友人のアメリカ人ともその後そのことで論戦を繰り広げたりするのだが、このあたりの心情的な部分は作家の思いが大いに露呈したのだと思う。
小説は早苗の夫充也と香織が通う桐谷道場が廃業するかもしれないという部分が今回のストーリーの真ん中にあり、その方針を何とか香織が阻止しようと充也とその方針を変えるために道場に伝わる裏剣道?を伝承して道場主の玄明先生に納得してもらおうと必死に習得していく中で、様々なストーリーが流れていく。
結婚した早苗と充也の夫婦仲もそれによっていろいろと波乱があるがこの小説は基本ハッピーエンドなのは変わらない。
ただ何度も書くが、歴史観を一方的な視点から押し付けている部分はいかがなものかと心配する。
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めでたしめでたし。心身共に成長しました。2人が近くで暮らせることを喜ばしく思います。
一方でいきなり歴史的、政治的な展開は気になりました。海外から来ている方に日本の事情を押し付けるのは共感できません。国と国の問題であり、個人の問題ではないから。
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圧倒的、徹底的に守る「オサメ」を求道することもひとつの剣道。
和の象徴香織にノーマッチルールでぶつかった戦勝国の論理を持つ米国人ジェフが完全にオサメられたのちプロポーズするという「オサメた後」のストーリーで人間の不思議で素敵な感覚を味わえた。
あと一本でも何か喰らえば、自分は負けになってしまう。何かないのか、何かないのか──。 何もない。それが、ジェフの出した結論だった。
「……しかし、それを許してきたのは、誰でスカ。悪いのは日本、日本の軍隊、そういう宣伝の、スタートは、アメリカかもしれない。しかし、それを受け入れてきたのは、誰でスカ……日本人です。主張があるなら、それをするのがいい。アメリカが嘘をついているなら、日本は、それは嘘だというのがいい。しかし、それをしてこなかったのは、日本人です。あなたたちです」 まったく、その通りだ──。
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武士道シリーズのシックスティーン、セブンティーンはおもしろかったのだが、長谷田大学に入った磯山の友人早苗が、お目当ての教授がいなくなって、「自虐史観」をやらされるのかと嘆く件で「え?』となり、物語の幹がなんであるのか怪しくなった。アメリカから来たジェフとの間でも「極東裁判」についてのやりとりをする。ネットニュースによくあるような、いわば形稽古みたいな薄っぺらい問答が目障りで、武士道を求める悠太が「武士道とは死ぬこと」だろうとクラスで「死ね」といじめられ、特攻がどうのこうのとなっていく話は閉口する。ティーンズシリーズがエンタメ小説としてとてもよくできていたと思うだけに、がっかり。
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前作(3)では本作の前振りの話題が幾つもあったのに、出版されたのは6年後と随分間が空いていた。冒頭から結婚式のシーン、まさか香織がと思ったら早苗だった。きっちりと6年後の時間が経っていて、早苗は香織の行っている道場の師範代と付き合っていて、香織も道場主も知らなかったとか。道場主が体調を崩し道場の継続が問題となるが、この道場には大きな秘密があった。前作で明かされた秘密を師範代と香織が対応していくが、今まで「お気楽不動心」の早苗が心配して強く反対を続ける。早苗の恩師も現れて過去と向き合う。初めての香織の恋愛話しも飛び出し、この恋愛の行く末も気になるが、これでシリーズ最終話とは寂しい。
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ンメェェーアァァァーッ
磯山香織
甲本早苗
桐谷玄明
沢谷充也
一気読み。
面白かったです。
スピンオフをお願いしたい。
田原美緒
黒岩伶那
気になります。