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『そして、親父が死んでからは本格的に冷笑・揶揄は卒業しなければならないと思い始めた。死の間際、病室で親父が「ありがとな」と言いながら痩せこけた手で母親と握手している姿を見たからだ。
その時にやっと、人間は内ではなく外に向かって生きた方が良いということを全身で理解できた。教訓めいたことでもなくて、内(自意識)ではなく外に大事なものを作った方が人生はイージーだということだ。
外の世界には仕事や趣味、そして人間がいる。内(自意識)を守るために、誰かが楽しんでいる姿や挑戦している姿を冷笑していたらあっという間に時間は過ぎる。』
共感の嵐。
捻じ曲がった自分の腐った心も真っ直ぐにしていきたいと思った。
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ずっと読みたいと思っており、図書館の予約がようやく回ってきたので読むことが出来ました。
リトルトゥース歴2年半のにわかファンの私としても、大満足の1冊でした。本当に生き様芸人と呼ぶに相応しいといいますか。こんなにも生き方にあーでもない、こーでもない、こうすればいいのではないか?って考え続けてきた方がいらっしゃるんだ!ってことだけで救われました。
同じというとおこがましいですが、似たような考え方をされている節があるなぁと思っていたので、いくつかの悩みに対して答えを教えていただけて、なんだか少し楽になりました。
今までの彼も、今の彼も好きで尊敬していますし、今後また芸風や考え方が変わられることがあっても、その時もものすごく考えられた上での変化だと思うので、更に好きになれるでしょうし、引き続き応援させて頂きたいなと思いました。
1層ファンになれる素晴らしいエッセイなので、リトルトゥースの皆様はぜひ読んでください。(今更ながら^^;)
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若林は自分で自分の事をめんどくさい性格だなと言っている。たしかに…エッセイを読む限りめんどうな性格だと思う。
でもめんどうと言うより何事も突き詰めて深く考える性格なのだと感じた。
自分だったらここまで突き詰めて考える事にめんどくささが勝ってしまうけど、そうではない若林。
傷だらけになりながらも突き詰めて考えるから、最終的に答えを自分なりた見つけ出す事もできるし、悩み続ける事もある。
ただの芸人のエッセイとして捉えてる人がいるとしたらとても勿体無い。
絶対に日々悶々と悩む人の心を洗ってくるエッセイだと感じた。
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初めに断っておきます。おじさんや生きづらい人を否定したり、見下したりしてる訳ではありません。
前半は自意識強い厨二病のおっさんの独りよがり感が強くてページが進まず、まえがきにある様に、毎日が楽しくて充実してる人はこの本を閉じるべきだったか!?と思った。
でも後半になるにつれ読みやすくなり、全然価値観も違い、困り感もそんなにない異性の私でも、共感出来る表現が何個もあり、面白いと思える内容だった。
筆者側に、価値観の違う人にも分かるように書こうという意識が見える様になったような。
確かに自意識との向き合い方や、社会との折り合い方探しは思春期に済ませてきて、もう自分の軸や物差しがあるから、割と楽に生きていける。
でも、今もその葛藤を続けてる人もいるんだということが分かったのは、他者を理解する上で視野が広くなった。
気にするな、は無理だよね笑
気にせずにいられるなら気にしないわ!てなる。
なぜか出来る人には、なぜか出来ない人の気持ちが分からない、てのもよくあること。
仕事してるとよくそういうシーンに出くわす。
皆自分と同じ価値観で、感じる痛みやポイントも同じじゃないんだよ!てのは皆に言いたい。
特に自分は出来る人て思ってて、周りにも当然のようにそれを求めてくる人。
それを踏まえて他人を見られたら、もっと色んな人が色んな良さを生かして生きていけそうだけどなぁ。
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考えすぎてしまう、生き方音痴という若林さんのエッセイです。
“なぜかできる人は、なぜかできない人の気持ちがわからない。(p212)”という言葉が印象に残っています。生き辛さを感じている、うまく生きることができない人間だからこそ、できないのは私だけではないのだと勇気付けられました。
また、歳をとることで“ネガティブは、あり余る体力だ。(p195)”と感じるようになるのかな、年齢が解決してくれることもあるのかなと、少し希望も持てました。
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若様…泣いてまうわ!!!
私自身も拗らせてる自覚あるけどそれより若林さんの方が全然酷かったから、軽率に分かるわ~とか言えません。その気持ちめちゃくちゃ分かるんだけれども!
ともかく、自分のこと、社会のこと、「だいたいわかっ」てよかったです。
武道館行くぞ!!!
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面白かった!
ぐにゃんぐにゃんにひねくれてるけど中身はとっても熱い、そんな人なんだなあと感じた。
前作も読みたくなった。
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いかにも若林らしい屈折したエッセイ集。
前に話したときは小説は書かないつもりと言っていたが、書いて欲しいと期待させるエッセイ集だ。
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お笑いコンビ、オードリーのツッコミを担当し、漫才やコントだけでなく、バラエティー番組のMCをもこなす若林正恭さんのエッセイ。
1978年生まれで、今年40歳の同級生ということで読んでみた。
もともと「ダ・ヴィンチ」に連載されていたものと、連載終了後に著したものを加えた一冊で、若林さんの魅力と40代に差し掛かる男性によくありそうな葛藤や迷いが自然体で描かれていた。
誰でも若い20代の頃、ああいう風になりたい、こんな風になりたいと、理想の自分に近づけようとしたり、「自分探し」の旅に出たりする。若林さんは、毎日を楽しんで生きている人に憧れ、ずっと周りの目を気にしないで自分を貫ける人を憧れてきたそうで、なんとか死ぬまでには、そういう人間になりたかったそうだ。しかし、40代に近づき勢いが衰え!ギラツキが減少したせいか、それを諦め、そういう何かを目指すことに飽きたとき、「自分探し」の答えと「日々を楽しむ」ことをたぐり寄せた。
なんかわかるような気がした。
人に影響され、柄でもないキャラで自分をつくっても長続きしないし、本来の自分が置き去りになってしまう。若い頃は、それでも楽しいしやっていけるけど、30代後半になるとそれを通していると疲れるというか、つくっていることに飽きる。そのままの自分でいるのが楽だし、周りはそういう自分を認めてくれていたりする。その、そのままの自分って、意外と子どもの頃の自分に近かったりする気がする。
向上心を無くすってことではないけど、ありのままの自分で楽しめる人と関わり、つくった自分でしか関われないような人とは会う機会を減らしながら残りの人生を楽しんでいきたい。
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自分の生きづらさってこんなことが原因だったのかなー。とぼんやり内省の機会を与えてくれました。こんなにも、自分が思っていたことを、心のモヤモヤを、社会という漠然としたものに対してのやるせなさを、言語化してくれたエッセイ本に出会えて幸せであります。(わかさま大好きなので多少の偏見はあるかもしれません笑)
下記、特に印象に残り激しく首肯した文をメモとして。
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・「なぜそういう生き方をした方がいいのですか?」と聞くと、「お前のためを思って」と言う。そう言う人は「〜のためを思って」という大義を隠れ蓑にして、自分より立場の弱い者から自分の生き方を肯定する言葉をカツアゲしようとする。
・今の僕はファンタジーを選ぶ。使命というファンタジーを作り出し、それを自分に信じ込ませる。自分の仕事には意味があると自分を言い聞かせて、虚無気味の世界にカピバラの絵を描く。趣味や娯楽を振り回し、ただ生まれて死ぬという事象にデコレーションしまくる。真実はあまりにも残酷で、あまりにも美しくて、まともに向き合うと疲れてしまうから。真実はたまにくらいがちょうどいい。
・自分の生き辛さの原因のほとんどが、他人の否定的な支線への恐怖だった。その視線を殺すには、まず自分が「他人への否定的な目線」をやめるしかない。否定する人がいない世界なら、朝気持ちよく起きることも全然可能なのだ。
・外のジャッジに気を取られすぎると、自分のジャッジを蔑ろにしてしまう。
・(社会に存在する年功序列、社交辞令などポリティカルコレクトのようなものに対して知りたいという気持ちが沸くことに対して)あくまで生き方音痴が疲れないで生きるためにゲームの攻略本を読むような気持ちであった。同時に、そういう風潮が消滅しつつもあるような今の流れもどこから来ているのか知りたかった。多くの人からしたら自動的に従えば良いのだろうが、理由がわからないとできない僕のようなバカもこの世には存在するのだ。
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第2章からが面白かった。
拗らせている自分をここまで晒け出すのはすごいな。
「だいたいわかった」から、自分探しと社会探しは終了。
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文章表現が豊かで読みやすかった。そして面白かった。
若林というと、たりないふたりでめちゃくちゃ共感して一気に好きになった芸人さん。それがどうやら最近は斜に構えるのをやめたらしい。そんな宣伝を見て読みたくなって読んでみた。
ナナメに見るのをやめたのは、父と前田健さんの死がきっかけ。身近な人といい関係を築いてきた人たちを想い、楽しくない生き方のまま死んだら人生がもったいないと気づいたそう。
それはとても納得と共感のできる理由だった。
そのまま40代のおじさんとして丸くなっていって芸人としての気概がなくなってしまうのではないかと思いきや、そこであらためて仕事へのやる気の元になったのが、オードリーのラジオリスナー向けの10周年ライブ。
支えてくれたファンのために頑張る。歳を重ねて実績を重ねた心の着地点として腑に落ちる。
かつての若林のように同じような陰キャである自分にも一つの解を与えてくれる本だった。
好きなことを数えて、今一緒にいてくれる人を大切にしたい。
これからの若林の活躍にも引き続き楽しみにしています。
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お笑いのネタを作る人ってかしこいなー。
それはさておき、男性にも、
めんどくさい人っているんだな。
それでも丸くなってきている様や
意外な趣味が面白かった。
同じめんどくさい者の立場として、
相方さんが羨ましい!
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ダヴィンチ 2015/8から2018/4まで連載されていた
エッセイをまとめたもの+α
自分探し
社会探し
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このコンプレックスと厭世観、おじさんになるにつれての変化、こんなにも共感できるエッセイはないですね。
ただ、自分は酒が飲めないので一人で飲みに行くこともないし、もっと内向的ですかね。
応援しています。