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紙の本
「震災三年後」の東北地方での何気ない毎日の生活を温かく描いた心温まる作品です!
2020/07/24 12:22
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『木を接ぐ』(海燕新人文学賞)、『ショート・サーキット』(野間文芸新人賞)、『ア・ルース・ボーイ』(三島由紀夫賞)、『遠き山に日は落ちて』(木山捷平文学賞)、『鉄塔家族』(大佛次郎賞)、『ノルゲ』(野間文芸賞)、『還れぬ家』(毎日芸術賞)、『渡良瀬』(伊藤整文学賞)などの名作を次々に発表してこられた佐伯一麦氏の作品です。同書は、作家の早瀬と妻の染色作家の柚子の二人が東北で「震災三年後」の暮らしを描いた内容です。豊かな自然、さまざまな生き物の気配、近所の人々との交流、梅干しを漬けたり草むしりをしたりという何気ない日々の生活で、大きな事件は起こりません。しかし、その「何気ないこと」が続いていく日常の大切さが伝わってくる作品となっています。何気ない日々がとっても愛おしく思える一冊です!
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