紙の本
良い思い出になります様に…
2019/07/28 20:51
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投稿者:すぎむら - この投稿者のレビュー一覧を見る
いきなり、北海道に居る話…え~と、どんなシュチエーションだったっけ?と思い出そうとしたけど、あまり気にしなくても良くて、ちょっと場所を変えたかったのと、最後まで登場しなかった?ユカリさんが必要だったんです。3作目にして、いわゆる「味変」ですね。そして、1話目からユカリさんが大活躍しています。娘が過去に戻るだけでも良かったと思うんでけど…なかなか良いです。そして、3話目の黒地に白文字になるのも面白い。そして、4話目は…折角なんだから、ハッピーエンドにして欲しかったな(T.T)
電子書籍
人の死自体が、人の不幸の原因になってはいけない
2018/10/04 23:31
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投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『コーヒーが冷めないうちに』、『このウソがばれないうちに』に続く第3弾『思い出が消えないうちに』(2018年9月19日発行)は、舞台が函館に移ります。『コーヒーが冷めないうちに』の第4話「親子」で時田計が娘に会いに未来へ移動した時、夫の流とその従妹・数は北海道に行っているということでしたが、その北海道時代が語られます。北海道函館市にも時間移動できる喫茶店があり、店の名は「喫茶ドナドナ」。店長は流の母・時田ユカリですが、彼女が店を訪れたアメリカ人の少年と行方不明になった彼の父親を探すために渡米してしまい、やむなく流と数がユカリ不在の間「喫茶ドナドナ」の営業を継続することになったわけです。そこでコーヒーを入れてお客を過去または未来へ送り出すのは時田数の娘・幸(7)。収録作品は4編。
第1話「ばかやろう」が言えなかった娘の話
第2話「幸せか?」と聞けなかった芸人の話
第3話「ごめん」が言えなかった妹の話
第4話「好きだ」と言えなかった青年の話
どれも切なくて、だけどそれぞれの悲劇を乗り越えて未来に向かって生きていく希望が見えるエピソードです。
不在の時田ユカリは全編を通して存在感を発揮しており、前作には全く登場していなかったので少々唐突感がなくはないのですが、「なにもの?!」「千里眼?!」と驚くようなタイミングでハガキを出したり、人を紹介したりします。全編を通して幸が夢中になって周囲の人を相手に質問する本、「もし、明日、世界が終わるとしたら? 100の質問」も実はユカリの著書だったというからびっくりです。そのあとがきに記されているという
「私は思う。人の死自体が、人の不幸の原因になってはいけない。なぜなら、死なない人はいないからだ。死が人の不幸の原因であるならば、人は皆不幸になるために生まれてきたことになる。そんなことは決してない。人は必ず幸せになるために生まれてきているのだから…」
これは作品全体に貫かれている思想であり、著者のコアメッセージでもあると思います。
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コーヒーが冷めないうちにシリーズ三作目
舞台は函館、なんで函館かって?読みましょう
またまた時間が経って数ちゃんがおばちゃんになっちゃってます
やっぱり感動の四話構成、厚みは前作よりあります
お気に入りは「「ばかやろう」が言えなかった娘の話」
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北海道函館にある喫茶店「ドナドナ」のある座席には、不思議な都市伝説がある。その席に座ると、自分の望んだ過去に戻れるのだ。しかし、そこにはいくつかのルールがあった。
東京で同じ伝説を持つ喫茶店「フニクリフニクラ」から、事情があって函館の「ドナドナ」にやって来ている時田流、数、幸たちの元には今日も「過去に戻りたい」と願う客たちがやって来る。
「コーヒーが冷めないうちに」シリーズ第3弾。
2018年9月27日読了。
今までの作品も泣けましたが、今回が一番泣けました。
物語の中に登場する「もし、明日、世界が終わるとしたら?100の質問」という本もキーポイントになっていて、物語をさらに奥深いものにしている気がします。
7歳にして既に何かを悟っているような幸が、時田家に生まれた女性のあるべき姿みたいなものをさらに掘り下げているようにも思えましたね。
さらに今回はお店のバイトである玲司君の物語でもあるので、短編集でありながらもひとつの長編としても読めました。
うん、今までの中で一番好きですね。
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函館支店が出来ましたか。
相変わらず泣ける。
川口さんのコーヒーシリーズは今を大事に生きようと思わされる。
言い残したこと、やり残したこと、その後悔があの席に座らせる。
現実は変わらないとしても変わるものもある。
それはきっとあの席に座らなくても出来ること。
今を大切にしよう。
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登場人物や設定を理解するまで少し時間がかかったけど、今回も心に響く言葉がたくさんあった。
大好きなシリーズ。
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ちょっと死を強調し過ぎな感がありました。
舞台となっている函館に先日行ってきたばかりなので、風景をイメージしやすかった。
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シリーズ3つ読んで完結したって感じ!!!
この「思い出が消えないうちに」はどのお話も死と関係している。死は誰にでも共通して訪れるもの、いつどんなことが原因で死が訪れるかは誰にもわからない。
でもそれでも希望を持って生きていこうということ毎回訴えられているように感じた。
渡米した理由の行方不明の父を探す少年を手伝うことは本当だったのかな?そこが最後どーなったのかが唯一の心残り。
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過去や現実は変えられないけど気持ちや未来に対する行動は変えられるというこの本の一貫した主張に自分も頑張ろうと思える本
途中の挫折した人は応援してくれる人、その人の大切なもので頑張れることや、最後の人の死は人を不幸にするとのではあってはならないということろに共感した
ただ、最後の結末だけは別に死に結びつけなくてもと思ってしまった
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シリーズ3作目。なぜ函館にいたのか。なぜ死んだ妻に逢いに行かないのか。なぜ幸せに生きようとするのか。もし明日世界が終わるとしたら?
このシリーズはまだ続いていくかも。
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読了。
「コーヒーがさめないうちに」シリーズ3作目。
全体の話は今まで同様。でも、最後の最後、いい言葉が続きます。なるほどこれが言いたかったのかと。そして涙。
今作は、前回計ちゃんが子供に会いに未来へ行った、ちょうどその時から物語か始まります。場所も東京の喫茶「フニクリフニクラ」ではなく函館の喫茶店「ドナドナ」。読み始めは、時間の流れや人物紹介などの説明文が多く、なかなか感情移入出来ず。今までと違うのは、会いに行く人が全員亡くなっているということ。時空を超えても何も変わらないけれど、なぜ会いに行くのか?その答えが記されている。
今作は今までと違い生と死がテーマのように感じた。
幸の言葉が胸に刺さる。
流の母親の言葉が胸に刺さる。
映画を見なければ感じなかったかもしれませんが、はじめに数ちゃんの母親、要さんの名前が出てきたので、どこかに要さんの話があるのかな?と期待してしまう自分の邪念が読書の邪魔をしてしまった。なので、2回読みました。
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★4と思ったが、登場人物がわかりにくかった(前作を忘れたせい?)ので、★3。
ハッピーエンドと思ったが、最後のショッキングな展開に驚いた。
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シリーズ3作目。死んでしまった人と寄り添って生きる、確かにそうだよなぁと魂を揺さぶられるかのごとく心にじんわりと響いてくる。
最後もたたみかけるかのようなフレーズが心に刺さり涙がとまらなくなってきて。
幸せになるために生まれてくる。
そこが根底にあるんだろう。
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★学生選書ツアー2018選書図書★
【所在・貸出状況を見る】
https://sistlb.sist.ac.jp/opac/volume/217671
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「コーヒーが冷めないうちに」シリーズ。
舞台は東京から北海道の函館へ。席の主は老紳士に。
事故で亡くなった父母に文句を言うために過去に行く女性。お笑いで一番になることを何よりも願った妻に会いに行く売れっ子芸人のお話など。
個人的に一番好きなのは芸人の妻のお話。切ないけど、悲しいけど、強い気持ちで結び付いていたふたりっていいなと思う。
過去は変えられなくても、現実は変えられなくても、誰かとの出会いが未来を変えてくれる。そう願いたいと思うけど、今回の話は切なかったなと思う。