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父子の関係はとても不思議だ。自身の子供時代,そして父となった今もそう感じる。母子とは違い言葉ではなく背中で語る関係。親子でありながらも互いに認めさせたい,超えたいとうライバルに似た存在。本作もそういう香りがいっぱいのハートフル作品。おススメです。
あらすじ(背表紙より)
地方在住の売れないフリーライター・白銀力也のもとにインタビュー取材の依頼が舞い込んだ。取材相手は、俳優業の傍ら飲食店経営を成功させた合馬邦人。奇しくも合馬は、これまで力也が一度も会ったことのない実の父親だった。取材の翌日、「会って謝らなければならない人が四人いる。その場に同行してほしい」と請われた力也は、初対面の実父と旅をすることに。一代で財を成した父親と貧乏ながらも愛情溢れる家庭を築く息子―。人生において大事なものとは何かをハートフルに描いた親子の物語。
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基本的に悪い人は全く出てこないし、主人公が淡々としているのでこちらも淡々と読み進めていたが、ラストページで泣けてしまった。
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「どろ」「かび」「とげ」「つめ」の山本甲士さん、久しぶりです。「はじめまして、お父さん」、2018.3発行。30頁ぐらいまで読んでデジャブが(^-^) もっと早く気づきたいものですw。2011.6刊行の「再会キャッチボール」を改題・文庫化した作品でした。山本甲士さんの作品は好きですが、再読するにはちょっとw。私は図書館派ですからいいですが、購入派で後気づきの方はショックでしょうね。
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2019.11.5
実の父親と、売れないフリーライターの親子旅
会って謝り、支援(一千万円)を渡しにいきたい「成功者」合馬邦人だが、会う先々での面々は人生を楽しんでいるうえにお金を受け取らない。
そしてあたたかな人々のふれあい、すべてを手にして成功した合馬が得られないものばかりだった。
白銀力也(フリーライター)との旅の合間の会話や
食事、釣りなど、要所要所で親子っぽい触れ合いもあった。
それが救いだったのかもしれない。
家族ができ、人生を進みゆくためのヒントがある。
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不器用な親子関係、自分と似た境遇で世界に入り込めた。みんな良い人で少し綺麗事過ぎるかなぁと言う感じはあったけど、嫌なところも無く気持ち良く読めた。
孫娘とのシーンはグッと来ると共に、羨ましくも思えた。
まとめの話しがもう少し長くても良かったかな、アッサリと終わってしまった感じだったので。
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売れないフリーライター白銀力也には会ったことがない実の父親がいる。父、合馬邦人は今は引退したが役者をやっていた。そんな父をインタビューして冊子に記事を載せることに。不器用な父と息子の話でした。