運命の、糸はひそかに【特別版】(イラスト付き) みんなのレビュー

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投稿者：やまだち　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

栗城先生による、二冊目のオメガバース作品。

ネタバレがあります。

パン屋見習いで美しい容貌のα攻めと、領主の息子でΩの受け。受け視点。

幼い頃にΩの母を亡くし、病弱なαの父が再婚した相手たち（受けからしたら継父・義理の兄たち）から、酷い扱いをされている受け。自身がΩだからと、実父に告げ口をすることなく我慢の毎日です。

ある日、母の形見の品を壊され逃げた先の森で、パンの配達の帰りだった攻めと出会います。攻めは受けがΩでも差別することなく対等な立場で接してくれて、受けの家庭環境を知ると慰めてくれたりと、受けの味方になってくれました。

また、継父や義兄たちからは酷い扱いをされる受けですが、領民や執事長、使用人、攻めを通じて知り合った友達の助けもあり、なんとか頑張ることが出来ました。

そして、攻めと受けが出会って約10年。幼かった二人も結婚を意識する年頃になります。その間、受けの実父が亡くなって実質的に継父が受けの屋敷を仕切るように。当然、受けへの仕打ちも酷くなります。と、ここまでが３分の２のページを占めるので、受けへの虐待に胸が痛くなりました。継父、許さん。

やがて、お城の第３王子のお相手探しと称して舞踏会が開かれることに。紆余曲折あって受けも参加するのですがその日、初めての発情期を迎えてしまい・・・

お伽噺風ということもあって馬車やドレス、舞踏会といったワードが登場。あとがきにあるように、「日本ではないどこか遠い国の昔」がベースになっています。

また栗城先生の趣向で登場人物の名前が、「洋風の名前に当て字」となっています。私もカタカナ名前はなぜか覚えられないので、この配慮は助かりました（汗）。

お伽噺らしく最後は２人は幸せに暮らしましたとなるのですが、発情期に抱かれた際に妊娠してしまうので、エッチは作品中その一回です。だからエロス濃度は薄めです。

栗城先生ならではのオメガバース的結婚式は、こちらでも健在。赤ちゃんを抱っこしての３人によるパレードは、それまでのフラストレーションを吹き飛ばす、幸せなシーンでした。

店舗特典ペーパーは攻め視点による、年頃になった２人が書かれています。まだパン屋と領主の息子という関係で、甘酸っぱい〜！

某通販特典の小冊子は、受けの実父と継父の若かりし頃のお話。これを読んで、継父の思考パターンが理解出来ました。色々と、拗らせていたんだなぁと。でも同情はしないぞ。

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投稿者：黄梅　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

特典ショートが、主役カップルのサイドストーリーと、意地悪継父の若き日のストーリーがあると知り、前者が入っているといいなぁと買ったら後者でした。がっかりしたけど仕方ない。

オメガバース苦手、王子様ファンタジー苦手なんですが、パン屋の青年と虐げられる領主の跡取りが幼馴染で、、というところにひたすらひかれ、サンプルを読んで一晩悩んで買ってみました。

良かったのは、主人公の友人や屋敷の使用人が心強い味方でいつも支えてくれること、残念だったのは、発情期ーこじれるー出産までが短いような。個人的には結婚式の描写よりそのへんにページが欲しかった（結婚式シーンは力を入れてかかれた？みたいなのて申し訳ないんですが）。

イラストがすごくロマンチックでお話とベストマッチ！表紙の美しさといい、買いでした。

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投稿者：みゅー　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

とっても可哀想なお話しでベースはシンデレラ？
とにかく不遇な目にあっている主人公の泪。
どうにも許せない継父だけど最後はちゃんと罰を受けたので溜飲が下がったかな。
理人に関してはヘタレっぷりがちょっと…。最後は執事のせいで引き裂かれたけど、もっと早くどうにかなったのではと思わずにはいられない。
結婚式のエピソードは作者のオリジナルと言っていたけど、考えることは一緒なんですね、他の作家さんも同じ様にされてました。
その世界では発情期は抑えられるので項を噛む行為は結婚式でもただのパフォーマンスにすぎないとされてましたが（どの作家さんだったか思い出せないー！）

そしてSSはいったい…？
と思ったら継父と父の過去編だったとか！
道理で変なとこで終わってると思った。
レビュー見なきゃ分からなかった。
これよりも、理人と泪の今後の話が読みたかった。

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投稿者：なつゆき　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

攻めは幼馴染と言っていいくらい子どもの時から受けと交流があって、受けが継父や継兄たちに虐待されていたことを知っていたのだから何とか出来なかったのかな？
不憫受けが幸せになる話は好きだけど攻めがしっかりしていないと無駄に受けが可哀想な目に遭うよ。