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愛の話じゃなですか。
愛というか・・・恋??
Wシリーズ最終作にして、森博嗣先生の視線が「人間」に回帰している。
Wシリーズって、「こんな未来、すごいな。森先生の考える未来、すごい」って、
その未来思考の広がりに、
「おお」って感じだったのですが、
最終話、いい意味で、
「人間」にスポットが当たっています。
今まで、ウォーカロンや、トランスファの世界で、
戦いも、ウォーカロン間や、仮想現実上での戦いだったのが、
今回、「こんなところが舞台になるだなんて!」って驚かされます。
森博嗣、永遠のヒロインも出てくるし、
なんといっても、あの二人の、今までのもやもやした関係に・・・。
ただ月を見上げる。
そんなことが、こんなにも美しいとは。
やはりそれを美しいと「感じる」、本質があるのでしょう。
人間がいるから、「美」があるのでしょう。
私は、誰も登れない場所にある高山植物も、そこに「美しさ」はある、
と思う人間ですが、
森博嗣先生は、「美を感じる主体=人間がいなければ、美も存在しない」と考えているように感じられます。
そうして今回、先生の描いた光景は美しかった。
それは「月」ではなく、ある感情が伴ったからでしょう。
人間は泣きます。
それが人間だから。
そして涙は、悲しい時のためだけにあるのじゃない。
本作はかなりずっとバイオレンスシーンの続く1作ではありますが、
美しい1作でもありました。
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10の機会を通じて眺めてきた遠い未来の社会に、これからの人類の行く末を思索する人達がいた。
そこはまだ途上だった。
変わらない。
とうに失われたようで、そうそう失われはしない人間の営み。
人工の瞳から流れたもの。
人間が流す涙の理由は多岐にわたる。
ハギリが知見する未来の社会、Wシリーズ完結巻。
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終わっちまった悲しみに
Wシリーズの10作目
完結
ハギリとウグイのやりとりがとっても良いですね。
1作目からすると考えられない展開です。
もっと読みたかった。
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Wシリーズ終わっちゃった(._.)今回の舞台はキョート(^^)リキューでのお食事シーンが大好き(*^.^*)ハギリ博士とウグイさんもイイ感じ?(ノ´∀`*)またどこかのシリーズで二人に会えるといいな♪マガタ博士は会えそうだけど(^^;)
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Wシリーズ完結編。人間、ロボット、ウォーカロンが共存し、子供が産まれなくなっている世界の話。それほど遠い未来ではなく、近い未来を見ているような気分になる。シリーズは終わりでも、マガタ博士絡みの話はまだ続いていくのでしょう。
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人間のように泣いたのか?
人間のように。
泣きました。
人間っていいな。
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ハギリが狙われてウグイ達が警護するという一番わかりやすくてハラハラする展開。人工知能をはじめ、理解が及ばない流れが多いこのシリーズがまさか最終的にニヤニヤさせられる恋愛小説で落ち着くとは思わなかった!
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このシリーズ完結なんですね。もっと読んでいたい気もするけど、ちょうどいい頃合いかも。次の展開の可能性を想起させて終わるという。コミックの単行本みたいな刊行頻度もよかったです。前作の内容を完全に忘れないうちに次作が出てくれるという。10冊まとめ読みしてみてもいいな。
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可愛いねぇ、ハギリもウグイも~キョートで国際会議が開かれることになり、会場係となったハギリはウグイとキョートに赴き、ホワイトとフスが発表する第一セッションの司会も行うことになったが、情報局のシモダ局長に呼び出され、発表を阻止するために、テロに見せ掛けて発表メンバーを拉致\拘束することを日本政府が決断したと知らされた。ウグイにだけは教えて、何故かを考えたが、推測だけを巡らし、当日を迎えた。15分前から始まった打ち合わせで、ガスが流れ、意識を取り戻した場所に、今までと違う姿のペガサスのサブセットが現れた。武器は返してもらったものの拘束が続き、脱出を決意する。不思議なホテルに入り、知り合いに暗号を託して救出を待ったが、ホバリングする飛行体から発射されるレーザで11名が死亡し、百数十名が負傷する事態をネット環境のミスで片付けるようだ。どうやら、各地の人工知能を目覚めさている僕を危険視する人工知能がいたようだ。逃亡中のハギリとウグイは、警備者と警備対象者という関係から大きく飛躍しそうだ~このシリーズは終わりだって!
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『なぜ、いつまでたっても夜は眠れずに』
読み終わってなぜか悲しくなった。お話は確かに終わったはずなのに。きっと丸く終わったのに。いますぐ、最初から読み直したい。なにが、私を悲しい気持ちにさせているのか知りたい。
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いいからはやくくっつこうよ、ハギリ先生とウグイさん!
Wシリーズ最終話。
まあ、うん、森博嗣らしいというか。相変わらずはっきりとした物語の進展をさせない作家だなぁ。その話のなかで起こった事件への解決は一応書いてくれるんだけど、シリーズ通しての謎というか、結局どうなるのよ、っていうあたりはふんわりしたまま。どのシリーズもだいたいそんな感じだよね。次に続けるつもりだからなのか、書く気がもともとないのか。マガタシキがほんと結局何がしたいのか、なんのためにちょくちょく現れてるのか、全然、まったく想像もできません。今回はウグイさんが可愛かったからまあいいや。
抜粋。
「人間だけが、奇跡を信じる」
それも不安定性からくる思考だろうね。
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生殖に関する新しい医療技術。キョートで行われる国際会議の席上、ウォーカロン・メーカの連合組織WHITEは、人口増加に資する研究成果を発表しようとしていた。実用化されれば、多くの利権がWHITEにもたらされる。実行委員であるハギリは、発表を阻止するため、武力介入が行われるという情報を得るのだが。すべての生命への慈愛に満ちた予言。知性が導く受容の物語。
「講談社BOOK倶楽部」より
”人間らしさ”について考えることになった回.突拍子もないことをするのが人間、感情的に動くのが人間、恋をするのも人間.これ以外にも人間らしさを表すものがあるだろう.
魂は輪廻転生してまた蘇るとするならば、この体は借り物ということになる.借り物の体はロボットではダメなのか?有機物である必要がある?この小説で描かれたような世界がくるならば、”人間”の定義て何だろうなと思う.
p.227
彼女は、急に僕に近づき、抱きついてきた。もの凄く強く、両手で拘束された。
両手で拘束された、て.表現!甘くもなんともなさすぎる.こういうところがハギリ博士らしいと感じる.
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ついにWシリーズも完結。
いろいろとマガタ博士の謎とかも残っているけど、
そのあたりは読者が自分で考えるのがいいのかもしれない。
このシリーズの間にも世の中では人工知能が
ブームになっていて、ブームは何時か去るかもしれないけど、
着実に人間の生活と接点が増えていくんだろうな、
と思った。
あと、ウグイがこのあとどうなってしまうのか、
それが気になるところだ。
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このWシリーズの最終巻は、これでもかってくらい完全にハギリ博士とウグイとのラブロマンスに徹底してくれました(笑)。読者の好みを分かってるよね~。ウグイが可愛すぎて「もうダメ!」って感じです。
このWシリーズはウォーカロンとか人工知能とか不老不死の人工身体とか、生殖ができなくなった人間達とか、いろいろなテーマを混ぜ合わせてくれて、我々に人間の倫理観や永遠の命を得たら人間どうなるんだとか、子孫繁栄とはなんぞやとかそういったことを考えさせてくれました。
でも、終わってみると『恋』を知らない不器用な中年の学者先生が(実際は100歳超えてるんだろうけど)と仕事に命を懸けていた若きエリート女性情報員(ウグイは20代後半くらいなのかな?)が愛に目覚めるというラブストーリーだったという、本当に楽しませてもらったシリーズでした。
今の時代、猫も杓子も『愛』だの『恋』だの、『キス』だ『セックス』だと恋愛を我が物顔で知ったように話したり、書いたりするけど、この『人間のように泣いたのか?』ではそんな言葉は一言も使われることなく、本物の『愛』のストーリーを紡ぎ出してくれました。
ハギリ先生が心情で「ウグイといるといくらでも話せる」、「ウグイに害を加えさせない為なら、僕はどんな悪事だってやってみせる」なんてことを独白する場面があるけど、「そりゃ、もう、あなた、ハギリ先生。それは先生がウグイを愛してるってことですよ」って読者のこっちがつっこみたくなるってもんです。
「好き」っていう言葉は小説の最後の2ページにやっと初めて出てくるんだけど、もう、ハギリ博士から訳分からん症状説明を受けるカウンセリングの医師の気持ちがいやってほど分かるよね。
「それは恋煩い!二人でよろしくやってくださいよ!もう!」ってね(笑)。
二人の最大の見せ場が、ウグイがハギリ先生を抱きしめるところとか、二人が心を通わせて手をつなぐところって、「大正時代の小説か!」って、つっこみたくなります(笑)。
まさに10冊に渡った『尊い』ラブストーリーを楽しませていただきました。ありがとうございました。
実を言うと森博嗣先生の小説は「スカイ・クロラ」シリーズだけしか読んだことなかったので、『すべてがFになる』から読み直しますねっw
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出たっ マガタシキ。
なんだか紅子さんに似ている気がする。
自分的にはアネバネのスピンオフ書いてほしい。
このお話はこれでおしまい。