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シリーズ最新作。
この作中世界がどういう結末を迎えるのか? というのが物凄く気になる。何冊で完結するんだっけ……HPに公開されてたかな?
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お洒落なタイトルと表紙に惹かれて、続き物とは知らずに最初の巻を手にしたのが運の尽き。
さっぱり話が見えなかった前巻のレビューの最後に、次巻は『買うかなぁ…?』と書いて、その心は『多分買わない』だったのだけれど、これでシリーズも完結と知って買うことにした。
今回は、京都で開かれる人工生命と人工知能に関する国際会議を舞台に話が始まり、そこで発表される”人類が失っていた繁殖機能が取り戻す可能性”を巡る話かと思っていたら、いやいや、話は思わぬ展開に。
相変わらず何でもないような話の積み重ねで頁が進むのが不思議なところ。
今回はミステリー&アクション調でいつもより筋立ても追い易く、何よりハギリとウグイのツンデレ漫才道中が続くのが楽しい。
しかし、これまで9巻さんざっぱら意味ありげな話を続けて来て、最後がこれかぁ…。
ウグイの存在が救いだったシリーズ。今回もとてもチャーミングでした。
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いつもの感じであっさりと終わったので、まるで完結という感じがしない。この後も別シリーズ出してくれたら嬉しい。
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SF。Wシリーズ10作目。完結。
テーマは"人間性"。
読んでるときは人類の未来や知性について、難しいことを考えていたが…。
読み終わったら良くできた恋愛小説だったことしか覚えていない。
これでシリーズ完結というのは、正直、若干物足りない。
森博嗣さんなら、また続きを書いてくれますよね?
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キョートで行われる人工知能の国際会議の実行委員となったハギリ.自身が司会を務めるセッションでは,大手ウォーカロン製造メーカ・ホワイトが,失われた人間の生殖機能に関する重大な発表を行うらしい.
そんな中,情報局局長の̪シモダは,ホワイトの発表を阻止し,研究グループを拉致作成が進行中であることを伝えに来た.ハギリは拉致には関与せず,手出しをしないことを約束するが,予想外のことが起こる.
ハギリとウグイの会話が存分に楽しめる,Wシリーズ最終巻.
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これでWシリーズは完結ではあるのだけれど、話はいつものような感じで推移するので、あまり完結という感じはしない。
ある程度彼らの関係は進んだな、とは思うが。
彼らの関係に限らず、周囲の人たちの細かな変化も楽しい部分だった。
しかしまあ、思わず笑みが溢れる微笑ましい終わり方である。
また新シリーズを始めるらしく、既に1作目の手直しまで完了しているとのこと。
以前にちらっと言われたようにWシリーズの続編なのか、全く別のシリーズなのか。
そもそも、仮にWシリーズの続編だったとしても、主人公が変わる可能性もある。
予定では来年の6月ぐらいとのこと。何にせよ楽しみに待とう。
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『こちらは、要約すると「よろしく」になる。だいたい、社会の会話の半分はこれだし、日本の書類の半分は、要約するとこれになる。』
「それはね…、うーん、人間が抱いている自由幻想みたいなもののせいだね」
「自由幻想?」
「なにかに縛られる、監視され、管理されることを生理的に嫌っているんだ。おそらく、長い歴史の間に遺伝子に刻まれたトラウマみたいなものだね」
「若いときは、自分自身が未知だし、可能性も広がっている。年齢を重ねると、たとえ、寿命が延びたとしても、過去の自分を背負っているわけで、だんだんそれが重くなる。動きにくくなるんだ。新しいことを始めれば良いだけなのに、そうすると、過去の自分を無駄にしてしまうような気分になる。なるべく、これまでの経験、過去の自分を生かしたい、と考えてしまうんだ」
「マガタ博士はきっと、ずっと遊んでいるだけなんだよ。もう、若いときに仕事はやり尽くしてしまったから。ただ、周囲はそうは見ない。マガタ博士が遊んでいても、きっとあれはなにか意図があるはずだ、博士は次は何をするつもりだろう、と憶測しようとする。これまでの博士を見てきたから、そう考えてしまう。でも、そこが天才ではない凡人の思考というものだ。もともと天才は、遊び半分で、興味本位で、偉業を成し遂げるものだ。本人には、偉大な仕事をしようとなんて気は最初からない。遊んでいるにすぎない。子供のときからの延長で、ただ興味の向くまま、好きなことをしているだけなんだ」
「種族が違えば、血が混ざらない。いつまでもお互いに相容れないような感情も生まれるだろうけれど、知性があれば、それを解決していける。それが法律というか、モラルというものだと思う」
「今でも、人間は個人の感情に支配されている。好きか嫌いかで味方か敵かを決めてしまう。そういった未熟さというか愚かさというのは、長く続いていた宗教による争いにも発端がある。文化が違う、生まれた環境が違う、受けた教育が違う、というようなことで相手を区別し、排除しようとしたんだ。今でも、その血が残っていると思う。とりあえずの平和が実現して、大勢が一時的に黙っているだけで、なにか突発的なことが起こった場合、一気に不満が高まって、暴力的な噴出があるかもしれない。それは、これまでの歴史を知っていると、絶対に否定できない。人間というのは、基本的に戦うことで活路を見つけてきた。勝つこと、生き残ることで、自分たちを確かめてきたんだ」
「わかるような気がします。銃で相手を排除したときに、不思議な高揚感があります。これは、教えられたものではなくて、人の血というのか、遺伝子に組み込まれたものではないかと、ときどき思います」
「そう、本能だね。しかし、だからといって、諦めて受け入れてしまうのはまずい。理性や知性で、それらを修正していくことこそが、人間らしい能力なのだから」
「諦めてはいけないんですね」
「弱気にならないで下さい。私たちは、任務を遂行します」
「なんとか、対話する機会はないのだろうか…。お互いに話し合って、解決できないだようか、ということ」
「それが可能なら、こうはなっていません」
「今からでも、遅くはない。話し合おうというメッセージを送らないかな」
「いちおう、伝えておきます ー でも、先生が一人で出ていくことは、私は許容できません。私は、どこまでもついていきます」
「ありがとう。君が近くにいるだけで安心できる」
「一流の料理人は、どの料理がどれくらいの時間で冷めるのかを計算して、また、客がどんな順で料理を食べるのかにも気を遣っているものです ー けれど、厨房から料理を出してしまったら… ー もうできることはありません。予想をしても無駄。考えて心配しても無駄。しばらくあとになって、返ってきた器を見ることがせいぜい。では…、そんな彼にできることは、何でしょうか?」
「あの、失礼を覚悟でおききしますが、博士は、人間でしょうか?」
「はい ー それは、失礼な質問ではありません。誰に対しても、また、自分に対しても、いつでもそれを問うことが、人間というもの」
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2018/10/27読了。
シリーズ完結というのが寂しいが、最後まで楽しんで(知的好奇心をくすぐる、考える材料を受け取るという意味で)読むことができた。
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Wシリーズ、第十作。完結。まあこれを読んだら、まだーーその先を感じますな。次は電脳空間だ。ウグイの変化にニヤニヤが止まらないw 可愛くなったなぁ。WWシリーズに行く前に百年シリーズを再読しよう!
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Wシリーズのいつもの巻よりも、やや長い。主人公たちのhumanな感覚がAIに関わる事件を通じて呼び覚まされる・・というところ。
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えっ!完結編だったのか!読み終わってから気づいた
積読が多すぎて発売から一年経ってしまっているので、当然ながら続編?を全部買っていて、ありがたいことに終わった気がしない
とにかくアネバネのことをもっと知りたい(?!)
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森さんのWシリーズの最終巻。
これは最初からきちんと読まないとな。。
ロボットとロボットと人間の間の存在と人間の違いが何かを考えるきっかけになる良い本でした。
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京都の国際会議からのハギリとウグイの拘束。そして脱出と逃走が主題かな。
デボラが全然接触してこない。
「トランスファや人工知能から見て、人間なんて上手く騙せてコントロールできる。」
逃走中の会話にはいろいろ考えさせられた。デボラは信頼できる相手ではなかったんだろうか。人間と人工知能の未来について、考えるように書かれていると思う。
森作品の面白さって、ただ物語を受容するだけでなく、思考を刺激される処だと思う。
凄い結論がドカンと出てくる訳じゃないんだけど、Wシリーズ中にあった様々な疑問を思い起こしながら、でも間賀田四季が何かのゴールに導こうとしている訳じゃないことに納得して、読み終えた。
エピローグは、何というか、想像しづらいなあ。でも、やはりこうなるのかな。
森先生はかつての引退宣言は撤回されているんだろうか。新シリーズを期待したい。
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完結、とはいえ、まだまだ読みたい余韻で溢れている。森さんて、いつもこうだよね。終わりのようで全然完結してない。哲学過ぎてよくわからん。でも読んじゃう。
ハギリ博士とウグイの微妙な距離感、いい感じに縮まって。ちょっとにんまり。これは森さんなりの読者サービスだろうか。(笑)
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W(ウォーカロン)シリーズ,これで完結。全10冊。続いてもいい気がするし完結といわれればそうですかと言ってしまえる感じ。
マガタシキのいない世界は描かれないのか。