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北海道の凍てつく海を、エンジンを何台も積んだパワーボートでヤクザがウニやカニを取って、ロシアや自衛隊の追撃を猛スピードでぶっちぎっている様子がたまらない。小林勇貴監督に映画にして欲しい。
スーパーで魚売り場を見ても、闇を感じてしまうようになってしまった。そして、いざ仕事がなくなって食い詰めたら魚の市場で働きたい。
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銚子高寅組 共産党 jazz musican菊地成孔の実家 ここで食堂
根室 ソ連からの御朱印は、各種のレポ(報告)の見返りとして与えられた ロスケ船頭 レポ船 ベトナム戦争からの脱走兵をレポ船にのせて亡命させた
中島義道 人間の偉大さは悪に塗れていても善を希求するところ
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ここまで密漁前提の市場ってのもないね。もうかるから密漁するのであって、儲からないように規制をかけると、市場の値段が急騰すると。
規制と抜け道のイタチごっこ。
アワビもカニもマグロもウナギも、ヤクザや密漁者に金が流れると思うと食べるのを躊躇してしまう。しかし、食べるために失われた魚介類の命は戻らないので、食べてあげないと命が無駄になってしまう、という葛藤…
ちゃんとしたウナギだけ食べねば、と思いながら、見分けるすべがない。
しかし、前半のアワビと後半のウナギはエキサイティングだったけど、中盤のカニは昔のヤクザや歴史の話ばっかりだったので、かなり中だるみしたね。
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漁業ってこんなグレーゾーン(というか真っ黒)だったのか…と、多様な切り口から各方面に迫っていて、読んでてドキドキした。
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昔母から『あそこの家は浜の子だから(自粛)』、浜の子つまり漁師の子はなんせ喧嘩早い、口が悪い、柄も悪い(自粛)と諭され、そもそも私の故郷自体が地元ではヨハネスブルグと呼ばれ(自粛)、まあ、そんな輩が多い地域だったこともあり、私自身小さい頃からヤクザ屋さんを見慣れているのではありますが、どうも漁師=ヤクザと言う偏見を母は持っていて、確かに知り合いの漁師さんの柄は悪かった(笑)でも偏見はいけません。駄目ですよ皆さん。しかしこの本を読むにあたり漁師とヤクザの繋がりと言うのは(自粛)そして母の偏見が(自粛)本当にありがとうございました。
我々消費者が求めるから密漁が有り、密漁が儲かるからにヤクザが絡み、北海道ではロスケが国ぐるみでやらかす程儲かる商売で、消費者、密漁者、ヤクザ、ロスケ、地元民のウィンウィンと言う訳の分からん図式からこれは必要悪となり、地元警察も緩々と言う何とまあ昭和な空気が北海道のとある漁師街には漂ってるんでしょうか。余所者が来るとロックオンされるそうなのでご注意を。
他築地市場の闇も体当たり取材で面白い。そして最近話題のシラス、そう鰻ですね。香港では漁れるはずの無いシラスが何故か日本に大量に輸出される鰻の闇。またこれがラスボスは日本と言う壮大なオチにおいw謝れお前らwと闇が深くてそっと本を閉じました。おやすみなさい。
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海に鍵がかけられるわけでもなく、ルール外を取り締まることの困難も見えてきました。漁に出たからには目の前にあるものみんなとってしまうのは、買ってくれる人、安く豊富に提供されれば喜ぶ人がいるわけで、知らないうちに喜ぶ側になっているときがあり、ルール内の漁師を苦しめているのかと複雑な思いがしました。
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25年ほど前までは海水浴に行くと、岩場でサザエにアワビを獲っていた。もちろん違法ながら、漁村の人たちもボンベ背負った密猟者でなく、海パンいっちょで昼間に泳ぐ兄ちゃんにはおおらかだった。こちらとしても、養殖でない天然の海の幸をいただくのにどうして権利が発生するのか不満だった。今じゃ法は法と理解してるし、近場の浅瀬には蜷貝すらいない。ここには釜石、根室、函館、銚子など各漁港でのヤクザの横行、築地市場での密漁品の流通、香港を経由した密輸入の実態が掲げられる。とりわけ北方領土でのレポ船に特攻船、善悪抜きに勉強になりました。
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著者が前に出てくるのか少し鼻につくが、このような取材を実現させた力量はすごい。漁業の世界にはこんな裏側があるんだ、と驚く。特に北方領土とカニの関係を扱った章が印象に残った。根室のあの寂しげな雰囲気と一見マッチしないようだが、実はしっくりくる。
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知らないことばかりで驚きの連続だった。アワビもカニも鰻も滅多に食べられないけど大好きなのに、私にとってはハレの食べ物なのに、ちょっとこれから考えてしまう。
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カニやうなぎは食べない。値段が高いこともあるが、どう考えても獲り過ぎだと思うから。実際、本書にもうなぎが絶滅危惧種に指定されたことが書かれている。なのになぜ、土用の丑の日になるとスーパーはおろかコンビニでまで、しかもそれほど高くもない値段で売られているのか? そのカラクリを知りたくて本書を手に取った。
……驚愕する内容だった。50年も生きていれば、世の中が綺麗事だけで動いているわけではないことくらい知っている。いや、それにしてもなあ……。本書のタイトルは「ヤクザ」だが、実際はそうではない人達も「密漁」に加担していることを知り暗然とした。
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力作。根室、昔は景気が良かったと聞きますが、レポ船に特攻船にロシアとバトるヤクザ、そんな事情があったとは。確かに農業系にはヤクザの話は聞きませんね。
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マグロ、カニ、ウニ、ウナギ…高級魚の流通の裏にはヤクザの存在がある。それを潜入取材で明らかにしたルポルタージュ。
築地や銚子、根室など各地域に根付くヤクザや密漁者の存在。台湾産のシラスを香港通してロンダリングしたり
、真っ黒な海に潜ってウニやらナマコを密漁したり、漁師相手に賭場開いたりなどなどなエピソードがたっぷり。
どれもこれもヤクザなしでは日本の漁業は成り立っていなかったのか?と思うほど。
特に北方領土の海にソ連に拿捕されるリスクを負って漁に出ながら、ゆくゆくはソ連のスパイみたいな活動をすることになる話はすごく面白かった。
普段食べているサカナがまともな流通のものかは全く分からんなぁと思った。
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ルポ調で臨場感があるので読み進めやすかった。
日本・アジアの水産資源のトレーサビリティが全く発達していない現状を、ボトムアップから詳細に取材している。大事な資源が反社会勢力に収奪損害されていて、しかも大手の水産メーカーや仲卸も需要を言い訳にして見て見ぬふりをしている。カニに至っては密猟と正規が同規模だとか、高級魚介には、想像すらしなかったレベルの密猟が食い込んでいる。トレーサビリティの確保と規制の統一が喫緊の要請だと分かるが、オリンピック用の認定基準を日本用に緩めてしまったあたりとか、水産庁は業界へ配慮するばかりのもよう。
業界の自浄は期待できなさそうだ。消費者は、値段が高くても出所がホワイトな魚を選べるだろうか。また外圧に助けられるしかないのだろうか。
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三陸のアワビ、ナマコの密漁、暴力の港銚子、根室のカニ、そしてウナギシンジケート…
密猟者、市場、そして消費者の共犯だと、つくづく思う。
「知らなかった」では済まされない。けど私にできることは本当に少ない…
人間の食欲って恐ろしいな。地球を食い尽くすつもりかね。
鈴木智彦さんの、命がけの取材のおかげ。お体お大事に。
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買い手が存在すれば密漁は大きな金になります。
最近ではナマコが中国に売れるらしいので、こ
の手の話はTVでも取り上げられています。ひと
昔前はカニですかね。
今は絶滅危惧種と言われていますが、相変わら
ず牛丼チェーン店でも安く供されれるウナギ。
この稚魚であるしらすが闇で取引されていると
か。だからこそ安いとか。
金になるのであれば、そこに闇の勢力が絡んで
くるのは世の常です。「密漁ビジネス」の闇は
かくも深いのかと驚かされる渾身のルポです。