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恥ずかしながら、本書を読むまでペリリュー島がどこにあるのか、太平洋戦争の戦場であったことをほとんど知らなかった。
本書は日本人でありながら米国に住んでいる筆者の利を活かし、当時、敵同士であった日米両方から取材をし、それぞれの立場で書かれており、また、筆者の父への想いが伝わる素晴らしい作品である。
戦争を経験した世代はおろか、その子供の世代までもがいなくなろうとしている時代において、この様な本を後世に残すことは大変重要であろうと思う。
本書にも書かれているが、敵同士で殺しあった兵士が、戦後に良い関係を築けるのに、なぜ戦争が起こるのか不思議でならない。
きっと国のリーダーの無能さが戦争を起こすのではないだろうか。
この先、戦争を起こさないためにも是非読んで頂いきたいと思う。
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父が語らなかった戦争を、記録物や証言から紐解いていく。父が最期に行きたかった場所に、娘がやっとの思いでたどり着く
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筆者が仰る様に他の戦争記とは異色な本。
日米両方から見たペリリュー島の戦いについて真摯に調べ上げた歴史的事実と、筆者の娘として父親を一心に慕う心が感じ取れる作品。
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ペリリューで闘った人の身内だからこその、身近な決意に始まり、そこから15年をかけて、日米両国の関係者に会いに行き、話を伺い、現地に共に行き、そこでの様々な経緯、史実、感情がまとめられている。
戦後は互いを尊重している。
そこに至る年月や、そこまでの葛藤を思う。
戦時の最前線を知ることができる。
推測なしの事実を知りたいという欲求に応えてくれる。でも、読んでて、とても苦しい。