知られざるカンボジアの「孤児」を語る悪徳ビジネスを暴く!
2017/09/23 09:18
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、東南アジアで近年、急速な発展を遂げ、旅行者も増えているカンボジアにおける知られざる闇のビジネスについて解説したものです。カンボジアに旅行されたことのある人なら想像がつくと思いますが、近年、「孤児」を語った子どもたちやその「支援者」と語る大人たちが非常に多くなりました。彼らは、旅行者に寄付をねだってきますが、その陰には、闇のビジネスがあったのです。本書は、その闇を暴いた画期的な書です。
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実際孤児ではない子が孤児として扱われ、ビジネスとして使用されている。
伝統舞踊を毎日披露する孤児院
子沢山で貧しい家庭の多いカンボジア人からすれば学校は行けるし3食あるし、日本人が遊びに来てくれる。
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学生時代、カンボジアに「ボランティアをしに行く」という友人がおり、漠然とボランティア??言葉も通じないのに何を?と思っていた。この本を読んでそのような日本人が多くいることが分かった。やらない偽善よりやる偽善主義だけど、ボランティアしてる自分に酔っていると言われてもしょうがないよなあと思った。(ボランティアに来ている日本人女子大生が『大変なのに、子どもたちは輝いている』と感想を言っているのに対し、センチメンタルな旅に酔いしれているようだと書かれていて笑ってしまった。)
筆者の言いたいことはすごく分かる(自己満ボランティアするな)が、少し見方が偏っているかなとも思った。少なからず善良な運営者、支援者もいると思うので。
しかし、子どもたちは見せ物じゃない!子どもたちをビジネスとし利用する人間もおかしいし何も考えず、ボランティア、支援する人間も共犯だというところには共感。毎日毎日知らない外国人が自分の住むところに来て、スキンシップをすることが子どもたちにとってよい教育なわけがない。
以下メモ
•ボランティアとは、何か自分にスキルがあってそれを、指導したり教えたりすること日本の大学生が話せもしない英語を教えるのはちゃんちゃらおかしい
•現在のカンボジアの孤児院に孤児はほとんどいない。
•貧困や田舎だからという理由で両親がいても孤児院に預けられている
•孤児院ではなく貧困家庭に支援を
•お金を得るために子どもを利用している悪質な
孤児院もある
•子どもたちは恵まれないかわいそうな子を演じなければならない→勉強する時間をとられる
運営者から気に入られる←訪問者から好印象を受ける
そのために笑顔を振りまく