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えーー!!なにその終わり方!!!
ちよっとびっくり。いいのか、それで。
不勉強なので、ヒンドゥー教のカースト制度のことなどかなり驚いた。
色々考えさせられた。ただ推理小説として期待して読んでしまったので、そこは弱い気がする。
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前作よりも宗教が入った分濃厚な味になっている。
神を創ろうとした男がそれに滅ぼされるというお話。
エンディングはあれで良いのか?とちょっと落胆している。
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真行寺弘道は、五十三歳で捜査一課ヒラ刑事という変わり種。インド人の変死体が発見され、インドを専門とする若き研究者・時任の協力で捜査を進めると……。
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ミスタリーではなくて、かなり純文学に近い。
文体がさらに乾いてもうちょっとぶっきらぼうだったら、ハルキムラカミになるんじゃないのか。
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現在進行形で起こっているインドのカースト問題
に自動運転システムを絡めて少し小難しくなっているが
わたしたちは私たちを選べるのか?
宗教と宗教ポイ物の違いは何か?
など考えさせられること多し。
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シリーズ第2弾。今作も、インドの身分制度、自動運転技術の開発など考えさせられるテーマを取り上げている。今作の相棒である大学講師が個性的に描かれておらず、テーマの解説役に留まっている。主人公の母校の学生の事件の記載も長く、物語の展開にスピード感はない。結末は捻りもあってよかった。
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巡査長 真行寺弘道シリーズの前作よりも、率直に言って面白かった。設定自体は前作を踏襲し、ヒンドゥー教、カースト制、自動運転車などといった、本来交わることはないであろう世界をひとつにした物語は、意外に面白くて引き込まれた。是非、本シリーズの続編を読んでみたいものだ。
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五十三歳の真行寺弘道は、「巡査長」という肩書きが警視庁捜査一課で異例なだけでなく、きっちり公休を取り自宅のオーディオでロックを聴くのが楽しみという、刑事としてはかなりの変わり種。捜査の「お約束」である所轄刑事との相勤を避けて単独行動するなど、型破りな行動・言動で知られている。 そしてこのベテラン刑事、ヒラなのに、やけにデカい事件に当たる。
元警察官僚の尾関一郎衆院議員変死事件に続くヤマは、インド人変死事件。荒川沿いを流していた真行寺は、捜査員たちに出くわす。河川敷で死体が発見されたという。やがてこの死体はインド人男性のものであることが判明。死体の耳の周囲に残る火傷に着目し、事件性を感じた真行寺は、インドを専門とする若き研究者・時任の協力を得て真相に迫るが――。
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真行寺シリーズの2作目。黒木の助けを借りて事件の中枢に切り込んだものの、このことを警察内で厳しく追及されそうになるところで前作が終了、その後の顛末が描かれるのかと思っていましたが、特段お咎めなく終わった模様でちょっと表紙抜け(この点については本作途中で、証拠不十分で処罰なしに終わった旨、説明されている)。
さて、2作目も1作目同様、厚みのある仕上がりになっています。今度はインド人によるインド人殺害をきっかけにして、カースト制度とその底辺から抜け出そうともがいている人々を軸に、真行寺の母校(大学)の後輩たちをとりまくスクールカーストに根差した人間関係がからむ展開です。どっちも”カースト”なるものが関わっている、さらにその中で恋愛関係から発展した事件・出来事の顛末が対称的な結果になっている点もポイントです。ちょっとした近未来都市や自動運転技術も登場し、トレンドの取り込みにも成功しているといっていいでしょう。
殺人事件の真相はというと、残念ながら前作につづき犯人にたどりついたものの真行寺みずからの意思で逮捕せず、という結果に。前作では犯人組織の巨大さゆえに深追いをあきらめた感がありましたが、今回は真行寺本人の”想い”で最後の決断をおこなったようにみえ、事件解決にあと一歩という結果は同じであるものの、事情は正反対であるなという気がしました。
警察組織のなかにあって、真行寺はみずからの矜持はあるがさりとて力強さが前面に出るわけではなく、しなやかだけど折れない、いわば”葦”のよう、とでも例えればよいでしょうか。年下のキャリア上司との関係もそれなりに構築し、しかるべき場面では意見を求めるなど、年長者になったときの組織内での身の振り方の参考になります(もっともそれ相応の実力が伴わないといけませんが…)。
映画化やドラマ化の話しはまだないんですかね、これ。かなりヒットしそうな気がしますが…。
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2月-9。3.0点。
巡査長真行寺、第二弾。
荒川でインド人の死体が上がる。捜査に入る真行寺。
背後にはインド社会の構造が。
一見繋がらないと思う自動運転と、インド社会の背景を上手く繋げた小説。面白かった。次作も期待。
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カースト制度という、知っているようでよく知らないテーマが描かれていてとても興味深かった。全体的に理屈っぽくて説明的な作風という印象だったけど、主人公が個性的で型破りで見ていて飽きない。
カースト制度以外の部分(自動運転自動車の開発、才能、ロック、日本での身分や差別、など)もかなり盛りだくさんだけど、中途半端な感じはしなくて読みごたえがある。
しかし結末は肩透かしというか、正直あまり納得は出来なかった。4人も殺した犯人がお咎めなしで、代わりに所長があんな目に合わされるなんて...感情的な部分は理解できるんだけど、他に方法は無かったんだろうか...
でも、シリーズの他の作品も読んでみたいと思った。
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インドカレー屋で発生した殺人事件が、最新自動運転技術に関連した巨大な陰謀に発展していくという物語の転換具合に痺れました。
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巡査長真行寺弘道シリーズ第二弾。
インド人料理人によるインド人旅行者殺人事件。その遺体発見現場に偶然居合わせた真行寺が事件の真相に迫る。そこにはインド社会の宗教の問題や厳しいカースト制度が深く関わっていた。そして北海道のインド人コミュニティである研究所で密かに行われている完全自動運転システムの実証実験。
功利主義に則ったプログラムと、その先に隠されたある計画とは。
今回も真行寺の思想が全開。何より個人の自由を重んじる姿勢は相変わらず青臭いほど。だけど、「善か正義か」では正義を選んだはずなのに、今回のラストシーンで彼が撮った行動は正義と言えるのか疑問。あまりに独善的かつ情緒的で、刑事としてあるまじき行動で酌量の余地はない。
(だけど普通なら、研究所としては所長の特徴くらいは識別させるからこんな結果にならないと思うんだけど。)
カーストに対する思いもわかるが、異国の人間が簡単に口を挟めることではないし、黒木が言うように、そもそも自由主義、民主主義が善だという前提で物事を決めつけることも危険だと思う。
真行寺の考えでいくと、テロさえ容認することになる。刑事にはしておけないね。
さあ、真行寺がどこまで暴走するのか、次の作品を読んでみよう。