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夫と不倫相手、この物語には2人の男性が登場する。妻を異様なまでに愛し束縛する男と、見た目も仕事もかっこいい自由の象徴としての男。序盤はこの2人が対比的に描かれているが、徐々に不倫相手の底の浅さが明らかになっていく。よくある話といえばそれまでだが、男としていい意味で嫌な気持ちになった。
主人公の判断への評価は分かれるかもしれないが、女性が自分を見つけ自立していく話としてとても面白かった。
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やっぱりこうなってしまうのか、、
咲季子が哀れで不憫でならない。
堂本は悪い男だよ、おそらくご主人以上に(´゚д゚`)。ご主人はただ自分に自信がない弱い男。だいぶ腹立つけどね。
くそな男連中だ!!
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最初から夫の言動が嫌だった。
ところが、新たに現れた男の言動も……。
もしかしたら男は本質的に身勝手なのかもしれない。
そうだとしたらこんな哀しいことはない。
私もどこかで傷つけていたのだとしたら……と考えると。。。
決して読後感が爽快な小説ではない。
評価は★3つにすべきか4つにすべきか悩むところだ。
心地よくはないが、何かを突きつけられた気はした。
村山由佳が村山由佳たる所以は、前に進み続けているところかもしれない。
だから、いつも読者は裏切られるのだ。
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妻を自分のカゴに閉じ込めたい夫
美味しいとこ取りしたい貢がせ愛人(男)
ってヤな男子しか出てこないじゃんw
主人公(40手前女子)が自立できそうになって
「離婚したら」みたいな話になったら、愛人めっちゃ
へっぴり腰だし。
あーやだやだ
しかも最後旦那殺しちゃうし
その気持ちは分かるけど
ばれるかな
ばれるよね、きっと
でも「夫は海外で仕事が」って言って、
車悪くなっちゃうからって業者に引き取ってもらって、好きに長く旅行とか行けば「あら?旦那さんのとこかしら?」ってご近所さんは勝手に(!笑)噂してくれそうだし。
旦那フリーランスだから、ばれなそうじゃない?
って思うのは浅はかか?
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世の中にはいろんな男女がいるけれど、歪んだ愛でもそれを信じている人もいる。事実は小説より奇なり という言葉があるように、そんなのあり?と思う関係も、なんでもホントにありそう。これもそんななさそうでありそうな話。
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なんか救いようのない話。ガーデニングを愛し、フラワーアレンジメント教室を開く咲季子。一見優雅な彼女だが、モラハラ束縛夫にマインドコントロールされる日々。そんな中、颯爽と現れたデザイナーの年下男。咲季子の運命は大きく変わっていくー。...もう、夫のヒドさには眉間に皺が寄りっぱなし。そして死体遺棄の描写は結構リアルで戦慄。暗い読書となってしまったが、こういうの、決して嫌いではない。でも、でも、後味悪いなぁ.....。
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主人公の咲季子の夫のモラハラの発言と細部にまでわたる
潔癖で束縛する態度が腹ただしくてたまらなくかったです。
好きで結婚をしたのにここまで妻をさげすましてみたり、
女として接していなかったことにも許せませんでした。
それとは裏腹にフラワーアレンジメントに熱心に情熱を
傾けている咲季子の行動は明らかに夫かの束縛から
少しでも逃げだしたいという気持ちの表れでだったと思います。
村山さんの作品は描写が細かくて、
特に今回はフラワーアレンジメントということで
庭に咲いている花や活けてある花に対しても
花が生きているかのような描写で、
薔薇の庭園での描写ではフランスの庭園を思わせる
華やかさがとても印象的でした。
それがこのミステリーでは明暗を表しているかのようで
薔薇の儚さと咲季子の心の情熱さをだとも思えました。
中盤からは咲季子が徐々に自分の世界から
抜け出そうとしているのが良かったですが、
そこからふとしたことでこんな結末になるとは
思いもしなくて、頼りになる堂本ももう少し前に
出てくるのかと思いましたが中途半端な所が残念でした。
近くで接していた女性編集長ですが、
時々咲季子に助言する言葉
「自分自身と自分の仕事にもっと誇りを持ちなさい。
夫婦として家庭の中で夫を立てたり意見を
容れたりするのはかまわないし、
必要なことでもあるでしょう。
(中略)人生を、簡単に人に明けわたしちゃ駄目。」
これがとても印象深いです。
咲季子は自分の世界を打ち破ることで
こんな結末になってしまったけれど、
女性として一度だけでもこれほど一人の人を
愛することが出来たという満足感が
あったからこそ潔く諦めることが出来たのかとも思います。
きっと女性というのは燃えるような恋をしたという
一つの宝物があればその宝物を
一生思い出したながら生きていけるものなのかと思ってしまいました。
大人の恋愛、女性の愛情というのは奥深く難しいものだと
今回も村山さんの作品で知ったような気がしました。
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サスペンスというにゃ、ちと詰めの甘さを感じられる一冊。フラワーアレンジメント教室を開くカリスマ主婦咲季子。二冊目のムック本を出すことが、こんなにも人生が転がるとは誰が思っただろう。モラハラ旦那のモラハラっぷりに何度本を閉じようと思ったことか。別れることもせず、ローズガーデンを我が子のように育て上げる咲季子の姿は、エキセントリックにも見える。「人生を、簡単に人に明け渡したりしちゃ駄目。」編集長の川島さんの言葉が深い。
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モラハラチックな旦那さんに怯えながら生活を送る咲季子の描写は臨場感があって、とてもハラハラした。が、その後の展開は、「ええ〜〜、、」と思っている間に終わってしまった!
ドラマのような気持ちで読む分には楽しめたけれど、心に残るものは、ほかの本に比べたら少し薄かったかもしれない。
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モラハラ夫に序盤からイライラが止まらない。
人の仕事に対して「おままごと」発言は許せない。
言い過ぎた後の優しさが私には気持ち悪くて仕方なかった。
そんな夫と暮らしていれば、憧れの人でなくても他の人に興味が向いてしまうのは仕方ないことなんじゃないかなと。
むしろ二人を応援してしまう自分がいて。
彼女の性格を考えて、私ならどうするかなと予想していましたが、まさかの展開。
綺麗事じゃない最後の感情表現がとても好き。
女は強くて怖いんですよ。
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ものすごく良い意味で不思議な作品!
モラハラ夫のモラハラっぷりがすごいのですが、一方で年下男への違和感も積もっていく…。
実に緻密な人間模様(というか、人間構成?)。
主人公にも複雑な感情を抱くのに、今か今かと待ち構えた"事件"のシーンからは、感情の渦が最高潮へと持って行かれます。
そして訪れるひんやりとした感情。
クセになる世界観。
嫌なのに、腹立たしいのに、
心のどこかで、
あー、なるほど、そういうことかと揺り戻しがきて、ついつい先を読み進めてしまう一冊です!
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面白くてスラスラページを進めました。
まさかの結末に胸がドキドキしました。読み終えた時はこんなにも悲しい女性がいるのかと、心が苦しくなりました。
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良くある不倫の話だけでは終わらず途中からサスペンス的要素も加わり、咲季子に感情移入して読み続けたせいか共犯者の気持ちも芽生えて行きました。
妻を支配する道彦に嫌気がさし、初めとても魅力的に感じた堂本に対してもどんどんその幼なさとずるさが見えて来てしまい、咲季子の感情の変化にも共感出来ました。
庭や薔薇の風景描写も秀逸で読んでいる間中、脳内で咲季子のローズガーデンが浮かんでいました。
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バラの咲き乱れる美しい庭を育てることに生き甲斐を感じている妻が、ふとしたことから雑誌でとりあげられフリーの編集者に出会い、もう戻れない恋におちる
島本理生「red」に続いて、これもまた主婦の恋愛物語。主人公の咲季子にもモラハラ旦那にも恋人となった自由な編集者にもまったく共感出来ず「うーん…これは…」と思っていたら、ラストの展開で「え!!」なるほど、こんな感じか。
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何とも言えない話だった。あの夫には同情する。。けれどあそこまでして守った相手がああだなんて、何と救いようのない。読み終わったあとちょっと苦しい気持ちになった。