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こういった本を読むと、読みたくなる本がダース単位で見つかるのだが、この本からは何も出てこない。「あなたに読んで欲しい」ではなく、俺が俺がの垂れ流し。
作品に対して斜に構え、そのくせ業界にどっぷりと浸っている人物の魅力の無い文章。
長くいる、顔が利くからってこういう人を重用する時代じゃ、もうないと思うんだけど。もっと愛があって面白い文を書ける人は在野にいくらでもいるでしょ。
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なかなかマニアックな選出なので読みたいと思っても出会うことが難解。
お宝探しの感覚で、ページをめくるたびテキストメモに入力する頻度が上がりました。
ブルボンさんは、その漫画のななめ45度あたりを切り込むので評がおもしろい。
たとえば往年の名作「キャンディキャンディ」について。
『主人公のキャンディに「君は笑顔が似合うよ」と言った男性はみんな死ぬ、というジンクスがあるのは本当か。』
そういわれると穿った見方で本作を読んでみたくなるじゃないか。
また、現在の少女漫画について
「シンデレラは王子様といつまでも幸せに暮らしましたとさ」の「暮らしました」の内実まで教えてくれる、と評しており
良い悪いではなく、読者の要求が変わったのだなぁと感心している。
そんな少女漫画の筆頭に挙げられた『君に届け』は、弁護士を殺害し逃走していた男が出頭するときに所持していた漫画だという社会派な一面も披露しつつ、「読んだから、出頭したのでは」という見解を述べている。
あるヤンキー漫画については「世界の新陳代謝がいい」とさすが文学賞受賞者な粋なたとえを繰りだしてみせる。
(意味としては、怪我して次の日に治ってるとかそういうものの比喩表現だったような)
私の好きな、「ママはテンパリスト」や「つなぐと星座になるように」なども取り上げられていてほんとうに守備範囲がひろいひろい。
ちなみに気になった作品は
「ワイルドマウンテン」
「賢い犬リリエンタール」
「超マンガ大学」
「シュトヘル」
です。
世界ののりしろ、広げてくれていつもありがとう。
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週刊文春で連載されたマンガコラム。ひとつずつどういう作品かを紹介して善し悪しを語るということではなく、世界観やテクニックまで話が及んでいるので結構読み応えもあり面白い。単純に読んだ事のないマンガがいっぱいあったので色々読んでみたくなった。
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ブルボン小林(長嶋有)によるマンガエッセイ集第2弾。往年の名作から最近の作品まで、取り上げられてる作品はたぶん150とか200とかはある。世の中にはこんなに漫画があって、そしていかに自分が読んでないかがよくわかってクラクラしてくる。
よかったのはこのくだり。
「ファンタジーを得たいのでもなく、漫画だけに生じるリアリティーを感じたいのだ」
設定が現実の物理法則を無視していようと展開が論理的でなかろうとその漫画がリアリティーを帯びることはできるし、その逆もある。そこのところが、意外と理解されてないのではないかな、と思う。だから、表面的に現実的な作品がリアルとされ、SFやファンタジー的な作品は荒唐無稽とされる。漫画だけでなくアニメにしろ映画にしろ小説にしろ同じ話で、それはとりもなおさず想像力の敗北に他ならない。
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【誰にも真似できない、ブルボン流マンガ評】週刊文春の人気連載「マンガホニャララ」を単行本化! 超人気マンガから知る人ぞ知る名マンガまでブルボン小林がズバッと評します。
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買ってしまいました~
相変わらず面白いですが前作には劣るかな?
少女マンガに対しての考察が面白いです。