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お仕事小説なんだけど
2020/01/30 23:59
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投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
一流化学企業に勤める主人公が、憧れの先輩の居る群馬の研究所に異動になり喜んでいたのに、着任して見れば憧れの先輩は酒浸りになっていた
やる気のない人間ばかりが集まっている通称メロン課では、一年でメロンを作り結果を出さなければクビという現実を突きつけられる
お仕事小説で舞台は一流化学企業の研究所なのに、やっているのは農業w
仲間と協力しメロンを作るまでの奮闘は、長野の地方色が散りばめられていてリアル観を増している
スポ根みたいな展開には笑ったが、ヘタレな先輩を始めユニークな同僚たちも魅力がある
最後はちゃんと努力が報われているので安心して読んで欲しい
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現実はそう甘くはないだろうけど、物語の中でならうまくいっていい気分で終わるのは悪くない。
期待していた部署とは違っても頑張れるか!?
自信なーい。
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群馬県にある高分子化学工業の会社で「フロンティア創出研究チーム」に配属された研究員の瓜原はるの。そのチームリーダーが南祐樹。入社4年目で社長賞をとった秀才で、はるのの憧れだった。
移動先の研究所に行ったら、田んぼの中にぽつんとプレハブが。「こちら メロン課」と書かれている。瓜原は、メロン課に配属されたことを知る。今年度にメロンを作れなければ全員クビと言われていた。南は、いつも酔っぱらい二日酔いだった。缶ビール2本で酔い潰れる。南は、上司を殴り飛ばして左遷された。茂木はギャンブルが好きで仕事に身が入らない。美紗は社内で不倫して飛ばされ、勤務時間に漫画を読んでいる。真っ当なのはパートの萩原さんで畑で作業している。つまり、「追い出し部屋。昔でいう窓際族」。メロンを作れと言っても、誰も作る気はない。
そんなところに放り込まれた瓜原はるのは、メロン作りをしようと決意する。目標は、100個。ふーむ。その目標では、採算ベースに合わない。1個1万円でも100万円にしかならない。企業だったら、経営的視点がないとねぇ。また、農家から教えてもらって栽培する。今流行りのスマート農業でもなく、Lo Tでもない。単に、メロンを作るだけなのだ。ただでもらったパイプハウスを組み立てトンネル栽培なのだ。なぜ、メロン?難しいからだという。そして、南に殴られた上司が妨害をする。ふーむ。単純な嫌がらせ。そんな嫌がらせにもめげず、瓜原はるのはメロン作りに邁進し、萩原さん、茂木、美紗が手伝い、二日酔い南も立ち直る。チームでメロンを作るのだ。ふにゃ。
農業って、そんなに簡単じゃないと思うよ。収益のない農業では、持続性がない。必要な施設もつくらないで、いいものできるわけがない。農業経営の視点がなく、マニュアルを作ることだけで満足している。もっと真面目に、農業と立ち向かってほしい。
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理不尽な理由で窓際に
追いやられた人たちが、
名誉挽回のためメロン
栽培に奮闘する?
ちょっとご都合主義な
ストーリー展開だけど
いいんです。
期待していたとおりの
世界観♪
主人公は、純情な猪突
猛進女子。
他人の仕事や人生まで
背負って奔走します。
うん、全て自分だけで
抱えてしまうのわかる
なあ。
そのほうが早いし確実。
でも、やっぱり一人で
出来ることには限界が
・・・
もっと仲間を信頼する。
それが、本書から受け
取ったメッセージです。
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メロンを育てて成功!
だけじゃない、
キャリア…仕事…
研究職の難しさ、そこにかける熱情。
チームワーク。
うまく行きすぎだろ、と思う部分もあるけど
現実世界でもがんばろう、と思わせてくれる本。
2023/10/1
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「それパク」からの流れで読んでみました。
リベンジ物としてもラブコメとしても王道展開。
他方で、お仕事小説としては高分子化学の会社で農業をやるという変化球になっていて、ここに新味があります。
しかも、最後まで読むと、会社と農業の関わりも分かるようになっています。
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南が部長を殴ったことにより、左遷されたメロン課に瓜原が配属される。
そこには、意気消沈とした南と3人の従業員がいた。メロン栽培にも失敗し諦めてたところに、瓜原が配属されたことで、やる気が伝播し無事メロンを実らせ、メロン課は続行。メロン祭では会長の昔の見慣れた農家の景色を彷彿させ、南を毛嫌いしてた部長2人は左遷、クビとなり物語はハッピーエンドで終わる。