紙の本
フリースクール
2019/02/11 19:52
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
潰れかけた居酒屋で昼間にフリースクールをすることになり、幅広い年代の問題児たちが集まって来ます。
学校が面白くない、目標を見失った、やりたいことが見つからない、やり残したことに挑戦する・・・など。
それぞれが人と関わりながら進む道を模索します。
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人に興味がないような雰囲気なのに世話好きな主人公とお節介で明るい友達がいて、
その友達がお店を潰してしまったことから物語が始まります。
その友達のお金管理や経営をするのと同時にフリースクールをしてほしいと頼まれ、
断り切れずに生徒3人からスタートします。
その生徒も中学生からおばあちゃんまでいて、ちょっとしたことの繰り返しで成長し、
主人公も先生として接している中で影響を知らずのうちに受けていく感じがとてもよかったです。
何気なく発した台詞が生徒の背中を押し、物事をはっきり言えけども、傷つけることは言わないとか自分に当てはまるような生徒が登場するので、いろんな台詞に共感して面白かったです。
やっぱり人は一人じゃ限度があるとか、目標がないと生きづらいんだなぁと思いました。
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サラっとして読みやすく、心理描写や料理の情景も分かりやすく気持ちよく読める。複雑に作りこまれた作品と言うほどではないが、視点が変わる場面も混乱なく読めるし人物の性格も区別が付きやすくみんな好感が持てる。表紙の絵も想像通りなキャラクターが並び、可愛らしい色使いに惹かれて読みたくなったのが理由。ベタな展開もあるが、全体的にまとまっていて嫌味なく、好きな作風だった。続編があれば読みたいくらい。
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たくさんの人の視点を描きながらも分かりやすくまとまっていて読みやすい。目標を持って生きる大切さが伝わってくる。学生の頃読みたかったな。
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開店前の居酒屋で開かれているフリースクールが舞台ということ,新潟市在住作家の作品であること,ということで興味をもった作品。各章に四季とフリースクールに集う人々の名前をサブタイトルにしていて登場人物にスポットを当てる構成や光景がイメージしやすいのは『塀の中の図書館』と同じ印象だった(ライトノベル出身ということもあるのだろう)。
進路に思い悩むフリースクールの生徒を描いているが,若者だけでなく教育を受けられなかった高齢者も加わっているところは面白い。最後はフリースクールの教師と居酒屋店主(二人は幼馴染でビジネス・パートナー)に焦点をあてて話をまとめている。それぞれの変化を追えるところが楽しかった。
書き下ろしなので実力は評価されているんでしょうね。
本書は文庫化される際に本タイトルと副タイトルが入れ替わっています。現在は文庫本のみ流通のようです。
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全体的に優しく、心ほっこりするストーリー。
フリースクール開設からそこに集まった生徒個々の物語から。
それぞれ困難に向かいつつも新たな道を切り開く。
前向きにさせてくれる気持ちになりました。
最後の章は少し分かり辛いものもあったけど。
いい作品でした。
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昼はフリースクール、夜は居酒屋をしている飲食店で老若男女が集まり、フリースクールをしている物語だった。
1を教えられたら10を理解するため、授業の内容や同級生の話が面白くなく、学校に行く理由が
わからず不登校になり、不登校中に独学で中学1年の全教科の内容を中学1年の5月ですべて理解してしまった、中学1年生の男の子。
時代的にまともに学校に行けれなかったが、高校卒業の学歴は欲しいと思い、高卒試験に向けて頑張っている84歳のお婆さん。
学校に居場所がなく、オンラインゲームに居場所があったため、昼夜逆転になり不登校になってしまった20歳のお兄さん。
元フィギュアスケート選手だが、思春期に伴う体の変化のせいで思っていた以上に滑れなくなり、練習もままならないため、学校へ行ったがスケートに命を捧げてきたため勉強も分からず、友達もいない為、不登校になってしまった。どうしてもスケートのリンクに上がりたいと摂食障害になってしまった17歳の女子高生。
上記に書いた訳ありの生徒たちが偶然そのフリースクールに集まり、自分のやりたいことや好きなことを見つけ、極め、そして将来に対して考える。
生徒それぞれ一筋縄ではいかなかったが、最終的に1人ひとりが前向きに将来のことを考えて進んでいくところに感動した。