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古来より日本には怖い女子が多く存在した。
古くはイザナミの尊からして怖い。
他にも、好きな男に振られて鬼になる子、大蛇になる子、騙されて夜な夜な皿を数える子、楽しく付き合っていたのに超老化促進の煙が入った箱をプレゼントする子、馬と結婚する子、猿と結婚させられ猿を騙して殺してしまう子(しかも猿は騙されたとも知らず、辞世の句でその子を哀れむ歌を詠む)、結婚したいと群がる身分の高い男達に無理難題を吹っかけて帝まで翻弄させる子・・・
この本はそんな女子達を現代風のエッセンスを加え紹介している。
しかし、最も怖い話は牡丹灯篭のお露であろう。知らずに骸骨のお露と床を共にし、気付いてからは毎晩家中に御札を張り、お守りを身に着け、お経を唱えるも、下男を買収され御札とお守りを無効化された上、取り付かれて絶命させられる、美人と付き合うのも命がけだ。
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はらだ有彩さん(@hurry1116)『日本のヤバい女の子』
すごくよい本。かつてどこかにいたかもしれない昔話の女の子たち「母だし」「妻だし」「女だし」わたしの中にもいろんな内面化があることを彼女たちを通して教えてくれる。昔話で語られる女の子たちみんなにもそれぞれの性格があって人生がある。
はらださんの優しく豊かな想像力で、こんな生き方があったっていい、誰かが決めた物語とはパラレルにあなただけの物語も存在していて、息はきっとできるはず、自分に押し付けられた物語から自由になることへの自由がある。想像力と人への優しさがあれば、いつかは、違う生き物にもなれるかもしれない。
もっと早くに出会いたかった本だった。10代の、まだ心がもにゃもにゃ未分化だった時に読みたかった。こんな本にこれからもたくさん出会っていきたいと思った。途中何度も涙が滲んで大変だった。昔話の女の子たちに寄り添うエッセイだったけど、今を生きるわたしたちにもやさしい、宝物にしたい本。
これからも、何度も本棚から出してはしみじみ読み返すと思う。わたしはイザナミと有明の別れが特に好きだった。名前のないつながり、一言には説明できないようなつながりの奥で、今再会したところで話すことが何もなくても、ただ「好き」だよと、ずっと覚えていたいと思う。
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古典、むかし話の女の子たちのことを考えてみる…
現代の社会通念で考えると当たり前のツッコミから、
まだまだ今でもバイアスかかってるよね?ってことをあきらかにしているものまで、すっと切り込まれてる。
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思わせぶりな態度して期待させるだけさせておいてその後何もないの!?私のこの気持ちどうしてくれるの!?取り殺してやる!っていう心境のことを道成寺って私は呼んでる(変身とヤバい女の子)
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なんかあんまり共感できなかった。
「うんうん、そうだね」ってもっと思うことが書いてあるかと思ったんだけど、私とは違う考えの人だった。
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昔話やお伽話に出てくる女の子たちが「如何にヤバいか」を紹介し解説する本書。
何より自分が無批判に昔話の展開や物語を受け入れていたかに気付かされたのが大きい。理不尽と思ってもお話だから、と思ってたが、イジればこんなに面白いだなんて!
軽妙な筆致で昔話を噛み砕いていて分かりやすいのも良い。ただ、各章(各昔話)の説明の構成を勝手に分割した時、「紹介」「解説」「新解釈」までは面白いのだが、「発展」させた話が、個人的には、ちょっと飛躍させすぎだったり脱線にも感じて、言葉が合わなかった感。
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20人の歴史や伝承,物語上の女性たち.書かれていることを,ちょっと待ってと疑問を投げかけ,男社会で都合よく変えられたのではないかと疑い考察する.その現代風の解釈が絵も含めて非常に楽しい.
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へぇ〜こんな話があるのか〜と初めて知る物も多かった反面、作者の違和感ポイントへの考察にはあまり共感できなかった。
ただ、作者の違和感ポイントに対して、自分はどう思うかと考えながら読むと面白い。
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どうしたらこんな切り口で古文を読めるんだろう?
学生時代、いや幼少期から読み聞かされていた竹取物語を、これは現代でいうとこういう物語、はい終わり、で終わらせる本じゃない。
その物語の真実って、実は違うんじゃないか、もしかしたら登場人物はこうしたかったのではないか、と考えられる作家さんの想像力にワクワクしたし、勘違いされちゃうことあるよね、それな〜、みたいなフランクな文章も読み易く感じました。
普段あまり本を読まない私。一話一話が短く、関連性を気にしなくても読めるので、空いた時間でサクッと適当に選んだ一話を読めるのも良かったです。
表紙、挿絵も作家さんご自身が描かれているようで、絵も文章の雰囲気と合っていて好きでした。
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面白かった。
時代を超えた想像力が詰まっている本。
女性の主体性に関するCase studies
物語のなかで、描かれるストーリに対する女性たちの抵抗みたいなものを読んでいく視点がとても興味深い。
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東京医大の女性差別が取りざたされて、今までのあれもこれも、全部女性差別だったかもしれない、と自分の過去をラベリングしはじめて苦しくなってきた。ネットで何度かコラムを読んでいたんだけど、また話題になってるし、表紙の赤箔が可愛いし、手元に置いておきたいというきもちもあって購入。なんかネットで読んでた3倍くらいよかった。あとがきなどを見ると、けっこう加筆されてるみたいで、おそらく各ページの最後の呼びかけの部分だと思うんだけど、これがもう絶妙なさじ加減の優しさで、最高だった。最高ですはりーさん。突き放すでもなく、甘やかすでもない。こういう友達がいてくれたら、きっとヤバイ女の子達は一晩中でもおしゃべりできたろうなあ、そうしたらオバケになんかならなくて済んだかも、と思ってしまう。し、そこに私もなんだか救われるのだった。イラストも、ネットで見るより紙で見る方がいいなあ。余白がきれい。おすすめです。
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読了。一気に読んだ。昔、ハンサムウーマンという漫画を読んだことを思い出す。女の人なのに、カッコいい。綺麗とか、かわいいでなく、カッコいい。最近そのような女性が増えてきたと思っていたが、まだまだ大変そうである。娘はハンサムウーマンになって欲しいなと思った。
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昔話の女の子たちをもっと身近に親身に読み解いてみるっていう新感覚エッセイ。虫愛づる姫はただ単に虫が好きな子だし、飯食わぬ嫁に出てくる旦那はクソで、乙姫が浦島太郎と別れたときの台詞はきっとほんの少しの意地悪だった。特に最後の「有明の女御」についてが好き。理不尽な目にあったり理不尽なこともしたり都合よく消費されたりするが、彼女たちにも理由があって、血が通ってて、感情がある、なんかフツーに生きてるひとっていうのを感じるエッセイだった。
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昔話に登場する女の子たちを、超現代感性で解放していく試み。
ツッコミポイントが私にはとても新鮮で、新しい時代キテルな!的なところに少し焦りもする。
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2018/9/24
うーん。途中で飽きた。
けどちゃんと読み切ったよ。
タイトルが一番おもしろい。
知らない物語を軽く教えてくれるのはいいんだけど作者の考察がなぁ。
そんなことはないんやろうけど、なんや無理矢理書かされたような、ないとこから絞り出したような文章で、自分が学生時代に書いた小論文とか思い出したよ。
めんどくさーい気分になった。
すいません。