紙の本
長年生き抜いた人の言葉は重い
2020/12/22 19:39
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投稿者:うさぎさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
過去の出来事といっても親世代ぐらいの歴史。その時代を生きた政治家の言葉を重く受け止めたくなった。読んで軽薄な現代に真摯に向き合いたい。内容はよんでほしい。
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第1章 「戦争は許さない」という政治
第2章 叩き上げの精神
第3章 虎視耽々
第4章 反逆者との戦い
第5章 保守本流の敗北
著者:菊池正史(1968-、ジャーナリスト)
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差別と日本人 野中広務、辛淑玉
愛のない社会は暗黒であり、汗のない社会は堕落である 野中の演説
なぜ調整が必要なのか、野中らの言葉によれば、エリートは間違うからだ
大岡昇平 野火のなかに、こう書き残している
「戦争を知らない人間は、半分子どもである」
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戦争を知り、部落差別を知るという昭和日本の暗黒面を体現した政治家。この本では、たたき上げの存在として野中広務を描き、エリートに対置している。
人がいかに歪み、いかに足掻くか。その生々しい軌跡である。そして平成日本が遠ざけてしまった人の生々しさである。
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戦争は二度と起こさない。弱者を決して見捨てない。そのためならば平然と友を敵に回し、敵を友とした―権力闘争を挑み続け、「影の総理」「政界の狙撃手」と恐れられた男。硬と軟、恫喝と懐柔―強面の政治家が生涯を賭けて守ろうとしたものとは。
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【愛のない社会は暗黒であり、汗のない社会は堕落である】(文中より引用)
戦後保守政治の体現者であると同時に、時に「旧体制」の代表のようにも目された野中広務。弱者に寄り添う姿勢を常に保ちながら、同時に「政界の狙撃手」とも呼ばれた複雑な人間像に迫る作品です。著者は、日本テレビで総理官邸クラブのキャップなどを歴任した菊池正史。
著者が本作で指摘するように、戦後政治を体現する政治家の一人が野中氏だったのかなとの思いを強く抱きました。著者の思いが強く滲み出た作品ではありますが、野中広務という人物を補助線としながら戦後の日本政治を俯瞰していく上で大変参考になる一冊かと。
「ひろむちゃん」というコントが昔あって......☆5つ
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デジタルの時代のせいか何でも白黒させ過ぎの現代からすると、この人のような動きも許容できる面が多いように思う。
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筆者は、対象者の近くで取材活動をしていたようだが、対象者に迫った筆致になっておらず、淡々とした内容に感じた。