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基礎ゼミ課題図書の一冊。認知心理学の本で、推論を扱っています。なんで論理ではわかるのに、直感ではわからないのか・・・その答えがわかります。
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批判的思考、認知科学の入門書として最適。様々な問題がかなり授業で使える
カテゴリーに基づく帰納推論、4枚カード問題、確率判断、ベイズの定理、ヒューリスティクス等
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市川先生による認知心理学・認知科学の推論・類推・意思決定・確率判断などに関する概論書。
これを読んでから一段上の解説書に入ることを勧める。
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自分たちの日常生活では、多くの推論が用いられている。推論の学問的側面から、我々が無意識のうちに使っている推論の特徴までを幅広く解説している。事例を交えて解説しているので、とてもわかりやすかった。人間が実際にする推論には、その人が持つ知識、信念、期待などの要素が関わっており、判断を誤ることがあるのはそのためなんだなと思った。直感で片付けてしまっていることも、時にはちょっと冷静に考えてみると、面白い発見があるかもしれないね。
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本書は、認知心理学の本です。ですが、副題にある通り、入り口としての
位置づけですので、総評としては読みやすく、面白かったと思います。
ただし、行動経済経済学を学んでいる方にとっては、既知な情報が多いと
思います。なぜなら、心理学(認知心理学を含む)と経済学を併せて考えられたのが
行動経済学ですから。
内容は、人々は推論を常日頃行っている。しかし、その推論はほとんどが演繹的ではない。
帰納的考え方によるものである。また、色々な心理的作用によってバイアスがかかる。
よって論理的でもなく合理的でもない場合が多い。人間はよく間違える。しかし、
弱い部分を見つめ直し、より洗練された思考法を身に付ける事は可能である。
本書の中で、統計的思考訓練を受けた学生とそうでない学生では、やはりある問題に
対する正答率が異なる。まぁ、当たり前ですが要は「勉強しましょう」という事です。
勉強すれば、論理的思考力が付き間違いを減らせますよと。
そして、本書のポイントは、
1.人間は論理的ではない。視覚的なイメージを操作して考える。(イメージさせる)
2.同型的図式表現(ルーレット表現)
3.認知的不協和理論
の3点です。2は、タクシー問題といった論理的には正しい解が、感覚的には
どうにも納得できないという難問を解くためのツールです。
(※タクシー問題は、本書を参考にしてください。)
まぁ、やはりイメージは大切ですね。認知心理学的に証明されたのですから、
誰かに何かを伝えるときには、なるべくイメージ出来るように伝える。
そして図式化する。私は、元は建築出身なので図で考える事は好きなのですが、
そうでない方は、訓練した方がいいかもしれませんね。
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福澤一吉氏(『議論のレッスン』)推薦。推論に関する話題を認知心理学的側面からまとめたもの。推論にはどのようなものがあるのか、また推論にはどのような心理学的プロセスが働いているのかなど、議論の構造とダイナミズムを考える上で知っておくべきことが満載されている。
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論理学、認知心理学の最初の書物としては最適。今でこそ行動経済学その他、この分野の入門書は数多くあるが、平易でありながら、根源的である点で群を抜いていると思う。
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2010/8/16再読了。
人間の推論に関する記述的な研究の奥深さを理解。人間の内面や他者、外部との関係を良く考慮しないと人間のモデル化は難しいと感じた。
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数学を学ぶと必ず通る道には確率がある。高校や大学で。数学好きな僕だから、確率は面白かった、でも少しだけ苦手だった。その少しだけの理由が、この本の中あった。確率のなかに潜む心理。心の中で隠れて動く統計。それを少々難しく、でもできるだけわかりやすく、そしてちょっと楽しく教えてもらった。認知心理学とかなに?って人な私でも、楽しく読めた。むしろ、知識の少ない私みたいな人にぴったりだったのかも。
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認知屋と自ら称する市川伸一氏の書。
論理学、認知心理学の入門書として最適。簡単な言葉で、本質的を付くあたりが素晴らしい。
内容としては、認知心理学の事例の紹介と、人間の論理的な特徴を述べている所が面白い。下記を見て興味を持ったら読んでもみてもいいかもね。
人間の特徴
・ベイズの定理が難しいのは、人間にとって納得し難い答えがでること
・「仮に」と前置きしても、それを事実のように扱う
・暫定的な間違った事を答えとする
・記憶を圧縮し、解凍できないまま忘れる
・故障原因を探る時、原因の確率高いものとして①と②があるけど、①ばかり調べること
①典型的な稀な現象
②典型的ではないが、よくあること
認知心理学の事例
・4枚カード問題
・ヘンペルのパラドックス
・新人王の2年目のスランプ
・三囚人問題
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ベイズの定理とは、ある仮説の正しさに対する“事前確率”と、その仮説のもとでデータが得られる“条件付き確率”とから、逆に、あるデータが得られたもとで仮説の正しさを確率的に求める定理である。
今、3つの仮説(H1、H2、H3)があったとし、それぞれの仮説の事前確率が、
P(H1)=3/6、P(H2)=2/6、P(H3)=1/6、であったとする。
また、各仮説のもとでXという結果が得られる確率(条件つき確率)が、
P(X|H1)=3/10、P(X|H2)=2/10、P(X|H3)=1/10、であったとする。
今、Xが得られたときに、仮説H1正しさ(事後確率)を求めると、
P(H1|X)={P(H1)×P(X|H1)}÷{P(H1)×P(X|H1)+P(H2)×P(X|H2)+P(H3)×P(X|H3)}
={3/6×3/10}÷{3/6×3/10)+2/6×2/10+1/6×1/10}
=9/14
となる。
要するに、仮説H1がもともと正しいとする確率(事前確率)とその仮説のもとでXが得られる確率(条件つき確率)を掛け合わせたもの(分子)を、Xが得られる可能性の総和(分母)で割ったものが仮説H1の確からしさ(事後確率)となる。
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推理・推論の誤り、思考回路をつまびらかにする学問。それが認知心理学。4枚カード、ペイズの理論、三囚人の問題、ギャブラーの誤り、ヒューリスティックスという曖昧な判断。具体例を用いながら、分かりやすく解説する、入門書、導入的な新書。人間の思考というのは、おもしろい!これが認知心理学の神髄だろう。
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認知心理学の中でも特に「考えること」に焦点をあてた教科書的な本。人間がどのように考えているかを理解するための基礎知識がまとまっている。
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認知心理学の中で、人間の認知過程、推論に焦点をあてた入門者向けの本。
私たちが推論する過程において、どのような処理があるのか、またどのような誤りをおかしやすいのかということを、論理てきにわかりやすい文章で説明してくれる。
私たちが普段している「考える」という行為に興味がある方にはおすすめの一冊。
おもしろかったです。
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[ 内容 ]
日常生活での思考は推論の連続といえる。
その多くは論理形式に従うより、文脈情報に応じた知識を使ったり、心の中のモデルを操作してなされる。
現実世界はまた、不確定要素に満ちているので、可能性の高さを直観的に判断して行動を決めている。
推論はさらに、その人の信念や感情、他者にも影響される。
推論の認知心理学は、これら人間の知的能力の長所と短所とをみつめ直すことによって、それを改善するためのヒントを与えてくれる。
[ 目次 ]
1 人間は論理的に推論するか(形式論理と日常的推論 論理的推論の認知モデル 帰納的推論―一を聞いて、十を知って、三誤る)
2 確率的な世界の推論(確率・統計的な現象に対する理解と誤解 ベイズの定理をめぐる難問・奇問 確率・統計問題での推論のしくみと学習)
3 推論を方向づける知識、感情、他者(推論は知識に誘導される 因果関係を推論する 自己の感情と他者の圧力)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]