紙の本
人を言い負かすためでなく、真理を探究するために。
2006/03/27 18:55
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る
論理的な思考を身につけたい人に、格好の入門書です。題名には「詭弁」とついているが、もちろん著者の意図は、この世から詭弁を排したい、あるいは、詭弁に騙されない人材を作りたいのだと感じられる。あなたも、人を言い負かすためでなく、真理を探究するために読んでください。ディベーターには必読書です。
もっと力をつけたい人には、『論理トレーニング101題』(野矢茂樹)がお薦めです。
紙の本
ネットのコミュニティに参加する人はぜひ読んで
2001/11/24 04:40
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トリフィド - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネットのコミュニティなどで、詭弁や強弁を弄する人物に手玉にとられている人をよく目にする。詭弁者の仕掛けた罠やトリックにほいほいと引っかかり、だまされ、あやつられ、結果的にみんなに迷惑をかけることになってしまっている。そういう人にぜひ読んでくれと無理にでも読ませたいのがこの本だ。
この本は、詭弁や強弁のさまざまな特徴を分類して説明し、それらを見分ける方法を解説している。Web掲示板などで丸め込まれた経験のある人、どうも変なことを言われているような気がするが、具体的にどこが変なのかわからないという経験をしたことのある人には、この本を読んで、詭弁を弄する人を見分けられる目を養ってほしいと思う。
さて、この本は内容的に大きく二部に分かれている。上記の内容は前半部分であり、後半は「論理のパズル」と題して、さまざまなロジックの遊びやパラドックスを紹介している。こちらはおもしろく読める愉快なパートである。
紙の本
内容に古めかしさはあるものの
2017/12/17 08:11
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投稿者:ドングリ - この投稿者のレビュー一覧を見る
パズル感覚で楽しむことができます。言い回しは古めかしさはあるものの平易に書かれており論理学に触れたことがない方でも読み進められるかと思います。
紙の本
今夜は詭弁で遊びませんか?
2004/04/10 02:05
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投稿者:マーライオン - この投稿者のレビュー一覧を見る
このタイトルからいかにも取っ付きにくいお堅い本だと思う人もいることと思うが、この本の大要は言葉遊びだと思う。ましてや詭弁が人を欺くための推論ならそれは言葉のマジックとも言えるのではないだろうか。そしてこの本にはそのタネがさらけ出されている。そのタネ明かしのひとつひとつを咀嚼して、「おー、なるほど。」などと独りごちながら論理の仕組みを楽しんで欲しい。
また僕は振るうための詭弁に興味があってこの本を手に取ることはお勧めしない。何故なら僕にはこの本は詭弁と遭遇したときにその中の論理的解釈を読み取り、一人ほくそえむための本のように思えるからだ。ときには傍若無人な詭弁論者のタネを明かしてやるのも一興だとは思うが。
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投稿者:真 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「詭弁」への対処法を示した本。議論では、相手を打ち負かすことよりも、議論を「楽しむゆとり」を持つことが大事だと著者はいう。そういう「ゆとり」を持つためにも、この本を読んで「詭弁」の本質を知っておくべきだと思う。論理パズルなんかもついててお得だし。
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「それは詭弁だ!」っていわれると、なんとなくグッと言葉に詰まってしまうけど、一体詭弁ってなんなのさ、ということから読み始めてみました。
そしたら、予想以上に面白い。
自分がいかにムードで話をしていたかを思い知りました。
いくつか詭弁の例が載っていて、そのトリックを考えるのは論理的に考えるトレーニングになってとっても面白かった。
詭弁とは別に”強弁”というのもあって、これはとにかく大きな声で言い張るというものなんだけど、「こういう幼稚園児の論法って世の中にずいぶん幅を利かせているよなあ」と改めて考えさせられました。
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強弁なのか、詭弁なのか、勘違いなのか。正しく話して相手を説得しようとすると、実は嘘を話していた、的を得ないものだった。逆に相手にどうも上手く丸め込まれるが、あとで考えるとやっぱりオカシイと気づいてしまうなど。日常の暴論に少しでも惑わされないための入門書。論理パズルもあって面白い。
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何回読んだか分からない。まさに教養の極み。ちなみに実際の野崎先生は、詭弁など弄しないとてもいい人でした。
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詭弁強弁を題材に数学的論理学をわかりやすく説いた一冊。決して詭弁強弁に立ち向かうのではなく、むしろそれをいち早く察知し「冷静に人間研究の材料と利用」し議論を楽しむ余裕を手に入れる事を目標としている。詭弁の特徴のガイドライン15条を暗記しよう。個人的にはムスカVer.がお気に入り☆1:事実に対して仮定を持ち出す→「そんなものがまだ空中をさまよっているとしたら平和にとってどれだけ危険なことか君にもわかるだろう?」2:ごくまれな反例をとりあげる→「こいつが空から降ってこなければ、誰もラピュタを信じはしなかったろう」3:自分に有利な将来像を予想する→「全世界は再びラピュタの元にひれ伏すことになるだろう!!」4:主観で決め付ける→「ラピュタの力こそ人類の夢だからだ!!」5:資料を示さず自論が支持されていると思わせる→「言葉をつつしみたまえ!!君はラピュタ王の前にいるのだ!!」6:一見関係ありそうで関係ない話を始める→「見ろ、人がまるでゴミのようだ!」7:陰謀であると力説する→「閣下が不用意に打たれた暗号を解読されたのです」8:知能障害を起こす→「目が!目がぁぁ!」9:自分の見解を述べずに人格批判をする→「君のアホ面には、心底うんざりさせられる……」10:ありえない解決策を図る→「ひざまずけ!!命乞いをしろ!!小僧から石を取り戻せ!!」11:レッテル貼りをする→「君も男なら聞き分けたまえ」12:決着した話を経緯を無視して蒸し返す→「ラピュタは滅びぬ、何度でもよみがえるさ」13:勝利宣言をする→「立て!!鬼ごっこは終わりだ!!」14:細かい部分のミスを指摘し相手を無知と認識させる→「バカどもにはちょうどいい目くらましだ」15:新しい概念が全て正しいのだとミスリードする→「全世界は再びラピュタの元にひれ伏すことになるだろう!!」 間違っても「それは詭弁だ!」と自分が詭弁を振り回さないように…
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詭弁や強弁に関する説明とそれらにどのように対処すればいいのか、わかりやすく、そしておもしろおかしく文語体で書かれている本。途中で思考ゲームとも言えるようなミニ・ゲームがたくさんあり、おもしろいが納得出来ないところもあった。勉強不足なのかな。おもしろいのは、例えば天使が天国へと向かうケネディに、こう言う。「途中で二人の天使に会うと思います。彼らがいる所から道が左右に分かれ、一つは天国に、一つは地獄に繋がっています。あなたは一度だけどちらかの天使に道を尋ねる事が出来ます。でも、気をつけて。一人はチャーチルで正直者でいつも本当のことを言いますが、一人はヒトラー、いつも嘘をつきます」さて、どうしよう。
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30年以上前から読まれてる論理学の本。論理パズルがたくさんあるわけじゃないが、屁理屈をこねるための練習になるかも
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いい本です。集中力してないとよくわからないけど、論理パズルなど非常に納得させられるものもあり、飽きずに読めます。
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パズルを解く感覚で気軽に読める本。厳ついタイトルとは裏腹にかなりわかりやすくまとまってます。
影響を受けやすい方は性格が捻くれないよう気をつけましょう(笑)
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【2008/01/02】 もっともそうな論理だが実は筋が通っていないのが詭弁。その詭弁を利用した言葉遊びについての本。有名な天使と悪魔の問題や1ドルはどこに消えた?問題などをさらっと楽しめる。政治家がいい例だが、世間には詭弁があふれていることに気づく。
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詭弁を体系的に解説。
詭弁を弄すためではなくて、詭弁を振るわれないための解説書。
しかし、詭弁論者にも有用な部分もある。