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電子書籍
ゴールの見えない心の病との闘い。 レジリエンスを高め、人生を生き抜く力を身につけていくリワークプログラムのすべてがここに。 冬は必ず春となる。
2023/01/19 11:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
出口のないトンネルを歩み続けるような。
ゴールのないマラソンを走り続けるような。
終わりの見えない心の病との闘い。
「全治○カ月」というものが、心の病にはない。
「君の今の体調では、仕事を続けることには無理がある。『リワークプログラム』というものがあるらしい。休職をしてそれに取り組んでほしい」
職場の人事担当者からこう告げられたのは、2014年春。
「メディカルケア虎ノ門」という精神科の「リワークプログラム」を自力で探しだし、申し込んだ。
これは、心の病に苦しむ社会人が、職場復帰と再休職防止を目指し、様々なプログラムに取り組むもの。
初診時に担当医から言われた。
「パワハラ上司のもとで働いているからといって、そのまわりのすべての人が病気になるわけではないでしょ。あなたの考え方はネガティブすぎる。でもプログラムに挑戦していけば、大丈夫。元気になれる。私もスタッフも最大限に協力するけれども、病気の治すのはあなた自身だよ」
そして、虎ノ門のオフィス街に通う日々が始まった。
最初は週1回1時間のみ。前半30分間は、睡眠、ストレス、生活リズムなど、病気がテーマの講話。のこりの時間で同じテーブルの数人とフリートークをする。
みんな普通の社会人だった。
平日の昼間に、きちんとした格好で、都心のビルにやってくる。
雑談をしているだけで、心がほぐれた。
病気になったことだけで社会の敗北者のように思いこんでいたものが、溶けていくようだった。
プログラムは、週2回から徐々に増えていく。最的には週5日フルタイムとなる。
老若男女、あらゆる人が参加しているなかで、職場復帰を目標とする仲間が増えていく。
お互いを知り合い、触れ合っていくうちに、自信がつき、元気になっていくのが実感できる。
もとの自分に戻るというよりは、新しい自分になっていく。
病気について学ぶ。
なぜ病気になったか自己分析リポートを書く。
復職後のあらゆるケースを想定して、ストレスへの対応を学んでいく。
擬似職場での「業務」を通してそのスキルを実践する、ワークシュミレーションプログラム。
認知行動療法。
アサーション。
アンガーマネージメント。
キャリアの棚卸し。
セルフケア。
スキルアップタイム。
それは、おなかのすいている人に食事を出すのではなく、料理の仕方を教えるようなものだと、著者は語る。
元気になって復職するのがゴールではなく、働き続けることが目的なのだ。
本書は、プログラムの創設者と、プログラムの卒業生の元うつ患者の共著。
自立支援医療制度や、地方でのリワークプログラムの取り組み。
家族向けの講座。
復職後のフォローアッププログラム。
卒業生の体験談も掲載されている。
病気を治すのは、あくまで自分自身。
そして、たくさんの人との係わり合いの仲でこそ、本来人間が持っている「レジリエンス」を高めていくことができる。
2015年1月。プログラムを終了し、復職。
2017年1月。医師から「寛解」の診断を受け、通院が終了。
その後もいろんなことがあったが、順調に今日まで来ている。
「うつはは必ず治る病気です」
「もとの自分にはなれないかもしれないけれど、新しい自分になれる」
「これからたくさんの後輩たちがこのうつと闘う。あなたはその先駆者だ」
最も辛いときにお世話になったカウンセラーさんのこの言葉が、生命の底から実感できる。
冬は必ず春となる。
人生は勝つためにある。幸せになるためにあるのだ。
紙の本
ゴールの見えない心の病との闘い。 レジリエンスを高め、人生を生き抜く力を身につけていくリワークプログラムのすべてがここに。 冬は必ず春となる。
2021/11/11 10:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
出口のないトンネルを歩み続けるような。
ゴールのないマラソンを走り続けるような。
終わりの見えない心の病との闘い。
「全治○カ月」というものが、心の病にはない。
「君の今の体調では、仕事を続けることには無理がある。『リワークプログラム』というものがあるらしい。休職をしてそれに取り組んでほしい」
職場の人事担当者からこう告げられたのは、2014年春。
「メディカルケア虎ノ門」という精神科の「リワークプログラム」を自力で探しだし、申し込んだ。
これは、心の病に苦しむ社会人が、職場復帰と再休職防止を目指し、様々なプログラムに取り組むもの。
初診時に担当医から言われた。
「パワハラ上司のもとで働いているからといって、そのまわりのすべての人が病気になるわけではないでしょ。あなたの考え方はネガティブすぎる。でもプログラムに挑戦していけば、大丈夫。元気になれる。私もスタッフも最大限に協力するけれども、病気の治すのはあなた自身だよ」
そして、虎ノ門のオフィス街に通う日々が始まった。
最初は週1回1時間のみ。前半30分間は、睡眠、ストレス、生活リズムなど、病気がテーマの講話。のこりの時間で同じテーブルの数人とフリートークをする。
みんな普通の社会人だった。
平日の昼間に、きちんとした格好で、都心のビルにやってくる。
雑談をしているだけで、心がほぐれた。
病気になったことだけで社会の敗北者のように思いこんでいたものが、溶けていくようだった。
プログラムは、週2回から徐々に増えていく。最的には週5日フルタイムとなる。
老若男女、あらゆる人が参加しているなかで、職場復帰を目標とする仲間が増えていく。
お互いを知り合い、触れ合っていくうちに、自信がつき、元気になっていくのが実感できる。
もとの自分に戻るというよりは、新しい自分になっていく。
病気について学ぶ。
なぜ病気になったか自己分析リポートを書く。
復職後のあらゆるケースを想定して、ストレスへの対応を学んでいく。
擬似職場での「業務」を通してそのスキルを実践する、ワークシュミレーションプログラム。
認知行動療法。
アサーション。
アンガーマネージメント。
キャリアの棚卸し。
セルフケア。
スキルアップタイム。
それは、おなかのすいている人に食事を出すのではなく、料理の仕方を教えるようなものだと、著者は語る。
元気になって復職するのがゴールではなく、働き続けることが目的なのだ。
本書は、プログラムの創設者と、プログラムの卒業生の元うつ患者の共著。
自立支援医療制度や、地方でのリワークプログラムの取り組み。
家族向けの講座。
復職後のフォローアッププログラム。
卒業生の体験談も掲載されている。
病気を治すのは、あくまで自分自身。
そして、たくさんの人との係わり合いの仲でこそ、本来人間が持っている「レジリエンス」を高めていくことができる。
2015年1月。プログラムを終了し、復職。
2017年1月。医師から「寛解」の診断を受け、通院が終了。
その後もいろんなことがあったが、順調に今日まで来ている。
「うつはは必ず治る病気です」
「もとの自分にはなれないかもしれないけれど、新しい自分になれる」
「これからたくさんの後輩たちがこのうつと闘う。あなたはその先駆者だ」
最も辛いときにお世話になったカウンセラーさんのこの言葉が、生命の底から実感できる。
冬は必ず春となる。
人生は勝つためにある。幸せになるためにあるのだ。
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