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森友事件のこれまでと現在がよくわかる。相沢記者は強気と繊細さが同居しているなという印象。是非とも真相を解明してもらいたい。
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【エース記者はなぜ辞めたか】今なお燻る森友学園疑惑。その報道の最前線で活躍したNHKのエース記者が退職した。何があったのか? 渾身のノンフィクション。
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内容(「BOOK」データベースより)
「森友事件」の原稿から、消される「安倍官邸とのつながり」。NHKでも検察でも東京vs.大阪のせめぎ合いが続く中、特ダネをつかんだ記者が異動を命じられた!政権を揺るがす疑惑と巨大組織内に強まる圧力―その狭間で最後まで戦い続けた男の渾身のノンフィクション。
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「NHK vs. 著者」、という感じでしたよ。それでも物足りないですが。森友担当記者が移動→辞職、というその一点に何かを求めて騒いでいた感があるんじゃないでしょうか。著者の自慢話とオレ様話が横溢していて香ばしく、真性右翼だがなんだか知りませんが特有の華美な言葉と大袈裟な思考が少しキモいです。森友とはいうものの真相へのアプローチというよりは一生懸命やってるのになんで分かってくれないの!といった愚痴のようだったので残念。
特ダネ部分が思ったより少なかったです。
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本のタイトルから内容を推測すると、少し的外れな感じは否めない。
しかし、著者が森友事件の真相を何が何でも解決するんだという強い思いを感じる。そこには、著者の、記者としての矜持、人柄が存分に表現されている。伝わってくる。決して、一方的な取材だけではなく、とても冷静な判断も読み取れる。
何が真実なのか、真実は闇に葬られてしまうのか。
何年かかってもいい。
何年でも待つ!という思いで、応援させていただきます。
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マスコミにおけるニュースがどういう風に作られているか
組織としての思惑と記者としての思いがぶつかり合って制作されていたか
がよくわかった。
組織が大きくなればなるほど、さまざまな機関に忖度しなければいけなくなり、自分の信じる道を進みにくくなる。
記者生命をかけて取材して、NHKから記者をさせてもらえなくなったことをきっかけに、記者を続けるために大阪日日新聞へ転職した相澤さんの熱い思いが伝わってきた。
どこまでが正確な情報で、どこからが推測なのかをきっちりと認識し、その情報を出す・出さないに関しても相手先へ配慮したり、取材が長引き周辺住民に迷惑がかかるとわかっていればその周囲の地域住民に対して挨拶周りをしたりする誠実な姿勢に感銘を受けた。
記者に対してあまりイメージがよくなかったが、こういう人も少なくないんだなと…
これからは、記事をみるときにも誰が書いた記事なのか、意識してみよう。
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・NHK記者日記のような感じでアケスケ、おもしろい。
・他方記者倫理的な意味で大丈夫なのかなと思うことも(再確認している風だが)
・当初予定より分量を膨らませているようで、メモ類が時系列に羅列されたりするのでやや読みにくいところがある(ただそれぞれは興味深いのだが)。
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この本に書いてある、いちばん大事なこと。
・補助金詐欺は、森友事件の本筋ではない
・本筋はあくまでも、財務省の背任=国有地の値引き販売
・そして、大阪府によって学校が不適切に認可されていたこと
その意味で、籠池氏の主張している、補助金詐欺を「国策捜査だ」というのは、まったくその通りだろう。
そしてもうひとつ、この本で大事なこと。
NHKの報道でさえ、それだけを見ていては誤るということ。
しかしだからといって、本書の末尾にある通り、それイコール、マスコミの報道がフェイクという話には断じてならない。
そこのところを、「マスゴミ」などという語を使うグループが、この本を読んで誤解して主張し始めることを危惧する。
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最後の方はちょっと間延びしてしまいますが、途中までは森友問題の真相がひたひたと読者に伝わる白熱した内容で一気に読めてしまう元NHK記者の初の著書。これは必読です。
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色々と内情はわかり、「不自然だな」という“違和感”はありますが、最後まで“違和感”のまま。核心に迫ってないから、逆に怖いのかな?
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この本を読むまで、相澤さんのことを、真実を報道したら飛ばされるって、なんてことだ、私たちにとっても、そんな記者がNHKからいなくなるって、大きな損害だ、という気持ちと同時に、相澤さん自身にも深く同情していた。
読み終えて、同情を必要とするような人ではなく、思ってた以上に、アクのある、クセのある、気骨ある人だとわかって安心した。そりゃそうだろう、そういう人でなくては、上層部が嫌がるような取材、報道はできない。
大手マスコミの組織自体がジャーナリズムの精神から離れてきている以上、組織からはみ出す人こそ真のジャーナリストだろう。
不当な扱いを受けた記者に対し、他の記者が連帯し抗議すること、視聴者、読者も何らかの形で支えることがもっとできなくてはと思う。
真実が伝えられず、権力者の思うままの報道だけがされるようなことは断じてあってはならない。
明らかにおかしい森友事件がこのままウヤムヤにならないよう見守り続け、抗議し続けなければと思う。それ以外の問題も多すぎてついていけなくなっていることが怖い。仕方がないと諦めることなく、自分のできることをしていきたい。
NHKを始めとする大手マスコミの中に残る、今は辛い立場にいるであろう真の記者を大きく支えていきたい。
相澤さんのこれからのご活躍を期待する。私たちのためによろしくお願いしたい。
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森友事件についてスクープを連発したが、NHK内で不遇な扱いを受け、NHKをやめて大阪日日新聞に移った相澤冬樹記者による、一連の顛末記。
流石に記者である著者だけあって文章・構成がうまく、森友事件を巡る取材やNHK内部の実情をよく知ることができた。著者の自己陶酔を感じる部分も少なくなかったが、著者の記者としての矜持も伝わってきた。
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[プロの記者の仕事が信用されなくなり、ネット上のあやふやな情報のほうが信じられる。この事態を正していかなくてはならない」あとがきより。
忖度=長いものに巻かれろ=空気を読め=マスコミの権力へのすり寄りが目立つ そして意に沿わないものは、排除。前川事務次官(元) のように出会い系クラブ出入りとかデマを飛ばして貶める NHKもえび~、モミ~のころから当然のごとく変だし。 それに一矢を報いろうとした記者の反骨精神。みんな分かっているのに、追い込めないでいる。
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籠池泰典氏がどうしても憎めない(妻の諄子氏はちょっとまぁなんてぇか)。憎めぬどころか、基本は善人としか思えず、今でもこの事件は籠池夫妻の詐欺罪逮捕、財務省全員不起訴で終わりにして欲しくない。著者については知らなかったし、かつての職場の暴露本でもあるので手放しで肩入れはしないが、記者魂は伝わってきた。Yahoo!ニュースで現在も報じられている森友事件の記事を読むと、お〜、いずれも相澤冬樹大阪日日新聞論説委員・記者(元NHK記者)が書いている。もはやこの事件発端の裁判については、先日の国への損害賠償を命じたヌルい判決をもって、これ以上は国や大阪府を法廷で追いつめることはできないんだろう。でも、ジャーナリストとして徹底的に真相に迫って欲しいし、注目し続けたい。
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これはひどい本だった。以下、理由を述べる。
まず、本の題名と内容がまったく一致していない。森友事件について、政権にきわめて不都合な事実をNHKがスクープしたにもかかわらず、結局放送しなかったのは周知の事実である。本書を手にした者は皆、NHKが権力に屈し、政権の広報機関に成り下がった経緯を、それを機にNHKを退社した著者が詳細に語ってくれることを期待したはずである。
だが、本書には安倍官邸とNHKの戦いなど全くと言っていいほど出てこない。著者が掴んだ事実を放送させまいとする局長は実名で登場するが、そこに焦点を当てては、所詮、同じNHK内の対立、内部抗争のようにしか読めない。我々が知りたいのは、そこに安倍官邸という巨大権力が、具体的にどう関わっているのかであるが、その肝心な点には著者は触れない。代わりに、いかに難しいインタビューを実現させたかなど、著者の自慢話は延々と読まされる。「安倍官邸 VS. NHK」、全く看板倒れの書名である。政権とNHKの関係についてなら、番組改変事件でNHKを去った永田浩三の「NHKと政治権力」の方が数倍優れている。是非、こちらを読んでほしい。
それから著者は、「脱線」とことわりながら、自分が出会った優れた記者の紹介にかなりのページを割いているのだが、紹介される記者のほとんどがA、Bのようにイニシャル一文字の仮名になっている。「Aはこんな人で~」「Bは~をした」などと書かれても」具体的な人間を想像しにくく、現実味が乏しい。そもそも、本書のタイトルとほとんど関係がない。
更に、著者の怒りを私は共有できなかった。著者は本書の中でよく「怒る」。だが、その怒りは、不正行為に手を染めながら、平然と嘘をつく権力者に対してというより、段取りの悪さや、経験のなさ等、誰かの仕事上の不手際に向けられているように、私には感じられた。同じように記者が書いた「地図から消される街」(青木美希 朝日新聞)、「除染と国家」(日野行介 毎日新聞)などは静かな筆致で事実を伝えているが、だからこそ、デタラメで冷酷な政権に対しての怒りが伝わってくる。記者の正義感、使命感が根底にあるからだ。本書の著者にはそれが欠けている。そうでないと言うなら、読者にそのように感じさせてしまう、著者の筆力の問題だろう。優れたルポを読み、この国、現政権の冷酷非情さを知ると絶望的な気持ちになるが、事実を事実として伝える人がいる、そのことが我々に希望を与えてくれる。ルポとはそういうものだろう。本書にはそのような気高さが、ない。
最後に、本書には、NHKという特殊な企業、組織についての言及が全くない。デタラメやどうでもいいことばかりを垂れ流すメディアとは、我々は契約を打ち切ることができる。ある新聞の報道姿勢に疑問があれば、購読をやめる、テレビの有料チャンネルが視聴に値しないと判断したら、その旨を伝え支払いをやめる、当然のことだ。だが、NHKだけはこの道理が通用しない。NHKの報道姿勢がおかしいと思っても、NHKを全く見なくても、金だけは払わなければならない。それでいて、NHKの人事、報道姿勢、企業としての在り方について、何をする権利も一切与えられていない。こうした、誰が考えても理不尽で筋の通らない、間違った制度を支えているのは、誰だろう。そう考えると、NHKは、その構造上、決して真の報道機関たりえない。私は、著者が長く勤めたNHKは、そのような歪な企業だと思っているが、著者にはそのような問題意識は皆無である。
本書にはよく、著者が酒を飲む場面が出てくるが、その酒代も、著者が着る服も、食べるものも、「受信料」という名の強制徴収金で賄われている。著者はNHKを離れ、NHKについて自由に書くことができる立場になったのだから、多くの人が感じているそうした疑問について、何らかの言及があってしかるべきだったと、私は思う。大変残念である。
本書は「安倍官邸 VS. NHK」というより、「元NHK従業員のあくまで個人的な回想」である。森友事件について、記者の仕事について、NHKについて、安倍官邸について、私は本書から、ほとんど得るものはなかった。