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ごちそうさまでした!!
正直なトコを言うと、腹八分目にはちょい足りないんですよね
なので、奥嶋先生、いつか、この『頂き! 成り上がり飯』の新装版が出る時は、ガッツリこってりな書き下ろし、お願いしゃっす
あと、一ファンとしての心残りっつーか、残念、と思ったのが、ドラマ化しなかったコトでしょうか
馬田イスケ先生の『紺田照の合法レシピ』も竜星涼さん主演でドラマ化したんで、こちらも、完結巻が出るまでにはドラマ化してくれるかな、と期待していたんですけど
『今日から俺は!』は人気を博し、『湘南純愛組』も結構、評判も良さそうですから、その波に乗っかれば、10%前後の視聴率は固いと思うんですけどね
この『頂き! 成り上がり飯』は、何だかんだで、男が憧れちゃう、硬派な不良たちの熱い喧嘩、それを通して築かれる篤い友情が描かれてます
何より、ヤンキー漫画なのに、主人公が料理上手で、その美味しいご飯で、不良たちの胃袋を掴んで、高校の頂点に立つ、そんなぶっ飛んだ野望を持っている点が斬新
このようなバランスの良さと、大胆な武器を持っている事から、私はドラマ化を強く望む訳です
この完結となる(7)では、二年生・あっくんが、最強の番長・メリケンにタイマンに挑みます、一年・ケニーを見届け人として
ネタバレしちゃいますと、あっくんはメリケンに勝てませんでした
当然と言えば当然です。しかし、私は、善戦していた、と思います
かつての彼では、ここまで食い下がれず、メリケンに一瞬とは言え、マヂの焦りを抱かせる事は出来なかったはずです
あっくんを、一皮剥けた強い不良に変えたのは、仲間であり、そして、ケニーの存在でしょう
ケニーの料理が、あっくんが持っていた、本来の強さを引き出したのです
そんなケニーに、自分が去った後の学校を任せたい、と言う期待、また、ケニーになら任せられる、と言う安心感が、メリケンとの喧嘩をより良い物にしていました
バトンを繋ぐために全力で挑んで、思いっきり負ける。ズタボロになったとしても、先輩として、その姿はカッコいんじゃないでしょうか
ほんと、ケニーは、良い先輩に恵まれています
そのケニーが持つ光に触れ、変えられていく、正確に言えば、丸くされていくのが怖くなっていたサリー
その恐怖を認めたくない事から生じる苛立ちは、周囲の不良や、メリケンから番長の座を譲られたあっくんへと向かいます
とは言え、そこは、さすが、何だかんだで、メリケンが一目置いた男だけあり、あっくんはサリーに負けてしまうような男じゃありません
普段のサリーなら、良い勝負は出来たでしょうけど、駄々をこねているだけの彼じゃ、ま、勝ち目はありません
完敗を喫し、ケニーが言っていたあっくんの強さを知った事で、サリーはスッキリしたようで、憑き物が落ちたようです
これから、王森が、どうなっていくのか、終わってしまったからこそ、楽しみですね
この台詞を引用に選んだのは、サリー、あっくん、そして、メリケンが認めた男らしい、大きな野望を持っている事を示してくれているからで���
頂点に立てる男ってのは、こうやって、自分の野望を大きな声で口に出せるものなんでしょう
一緒に歩いていきたい、力を貸したくなる、下に付いて成長したくなるママ、いや、男に出逢えるのは、男の人生に於いて幸せに違いありません
「王森高校のママに、俺はなーる!!」(byケニー)