紙の本
セックスときちんと向き合うこと
2019/07/04 17:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
新聞を購読する人が減っているという話をよく聞く。
若い人と話していても新聞を読んでいる人は多くない。それで困らないかと聞くと、インターネットの情報で十分だと答える。
ある意味、多くの情報量が飛び交う時代に毎日政治経済社会文化、さらには海外があり地域がありテレビの内容まであるような新聞が必要かといえば、いらないという人達がいても不思議ではない。
しかし、例えばこんな記事、「セックスと格闘する女たち」のようなものも読めるといっても、それで若い人たちが新聞を読むかといえば、それもないような気がする。
この本の「おわりに」で朝日新聞大阪本社の生活文化部次長氏が「セックスと新聞は、あまり相性が良くありません」と書いているが、それは「セックスと新聞(を購読している人)は、あまり相性が良くありません」かと思ってしまう。
「セックスと格闘する女たち」という副題だが、セックスレスや中高年のセックス、不倫、女性の性意識、セクハラ、と女性の側に立った視点で書かれているが、これが2015年から2018年にわたって書かれたものだということに、少し驚かないでもない。
こういう視点は結構前にすでに論じられていたのではないか。
もし、それが今でも問題であるとすれば、日本人というのは性差の問題について改善する意識が少ないといえないだろうか。
この本が提起しているのは、そういうことのような気がする。
あるいは、新聞はそれすら時代に取り残されている媒体なのだろうか。
投稿元:
レビューを見る
朝日新聞夕刊のコーナー総集編。なかなか踏み込めない性の話題がたっぷり盛り込まれて、読み応えありました。いろんな考えの人がいるんだなあ。ハラスメントの話題を読むにつけ、相手への思いやりが大事だ、としみじみ感じました。
投稿元:
レビューを見る
男性週刊誌でもなく、女性月刊誌でもない、全国紙の新聞社が真っ正面から取り組む性の問題、というだけで本書の価値がある。
どちらか一方の性からのみの視点ではなく、フラットに老若男女(あまり若い世代はいないかもしれないけど)の声が聞ける。
そして、新聞のこういった企画に意見を述べてくれる人たちは、基本的に真面目で、相手の言うことに耳を傾けようとする姿勢が感じられる。
茶化したり、無視したりしがちな性の問題は、ケースバイケースだったり答えがなかったりするが、みんなで真面目に考える場をつくっていくことが大切なのだ。
投稿元:
レビューを見る
セックス、不倫、セクハラなどなどについて新聞のある一ページを使って連載されたものを書籍化したものです。
読みごたえはばっちりです。
女性の立場から書かれたものが主なのですが、男性サイドからの意見漏れました。同じ女性でもこんなに違うのかと思ったりしたら、それ以上に男女の間での差が激しくて、どうしてこんなに違うのか…と思ってしまいました。
つい先ほども某有名医師が既婚者を偽って女性と関係を持ったとネットのニュースで見たところです。不倫一つとっても人それぞれだし、その恋を既婚者だからとあきらめた人もいれば、家族には内緒で関係したという人もいました。
性に関してはあけっぴろげに話す機会がないので(若かりし頃は酒の席で話になりましたが)大人になっていってからの性に関する考え方の多様さにうなづきました。どれがいいわけでもないし、どれが完全に悪いわけでもない。でも、倫理観としてはこっちの意見の方が分かる。という感じで。
セクハラについての話題もされていました。同じセクハラの事件で、加害者の男性と被害者の女性の両方の意見が載っているのが興味深かったです。同じ事柄について話しているのにこんなに見える風景が違うのか…と。
ちなみに、昨今うけたセクハラですが、元女性の現男性に酒の席で胸周辺(男→女のトランスジェンダーの方で、胸を小さくする手術を受けている)を見せられたことでしょうか。元女性の「胸を見る」というセクハラであり、現男性の胸周辺を「無理やり酒の席で見せられる」というセクハラ。どこから突っ込みいれていいか分かりませんでした。
投稿元:
レビューを見る
なかなか興味深く読みました。
今の男と女の扱い方や定義のされ方は
かなり昔から社会で培われてきたものだったり
性に関してのことはAVなどから作られたものだったり。
AVが虚構であるとわかっていても
学校で学ぶ正しい知識は不足が多いな、と思います。
実際保健体育の授業で受精について学びましたが、
じゃあ妊娠するのに具体的に何をするのかは当時わかってませんでした。
マンガや小説などからなんとなく導き出した、といった感じです。
高校時代の友達でも子どもがどうしたらできるのかを知らない子がいました。
間違った知識のどこが間違っているのか。正しくはどうあるべきなのか。
どこかできちんと教えてほしいです。
不倫に関しても、良いイメージは無いし
自分はしたくはないと今は思っていますが
してしまう状況もなんだかなるほどと思うものでした。
堂々と読むのは少し恥ずかしいですが
色んな人が読むといいな、と思いました。
投稿元:
レビューを見る
朝日の夕刊で連載されていたのが書籍化になったものということで。
セックス・不倫・セクハラなど性に関する様々な人の赤裸々な投稿や著名人の意見、村山由香と酒井順子の対談など盛りだくさんでした。
最後の対談まで読んで感じたのは、女の自立ってやっぱり大事だなってこと。
セックスでも不倫でも嫌な思いするなら離婚すればいいじゃんって思ったりするけど、経済的に自立できなければすぐに出ていくって選択肢をとれない。だから無理してでも結婚生活を続けていくしかないという女性も多いのだと思う。
もう一つ感じたのは、人権の話。男性とか女性とかいう前にみんな一人の人間ってことを忘れすぎ。人としてどうなのって思うことはやっちゃだめでしょ。お互いに相手の気持ちを考えて大切にするって、性に関することだけじゃなく、誰かと生きてく私たちにとって必要なことだと思う。
と頭ではわかっているんだけどな。
個人的に紗倉まなさんの意見がいいなって思いました。
投稿元:
レビューを見る
深刻な悩みだ。この手の女性発の意見が、世に出ないことを憂いて出してると思うんだけど、この本自体にも漂う密室の匂いはなんなんだろう。(こーゆー本を手に取る人を対象に書いてる感じが、また閉空間を作ってる気がする。)これでも言えるようになった、ってことなんだろうなー。と思いながら読んだ。
投稿元:
レビューを見る
女性側からのセックスに関する話はなかなか本音が,というよりまず話題にしにくい.いろいろな悩みが聞けて参考になるし勇気ももらえる.
投稿元:
レビューを見る
数年前の本なので、またここから変わっている部分もあるなと思いつつ、大筋は共感できる内容。
特に性被害のところ。出来心の痴漢やおふざけでも、その後ずっと恐怖が残るというのは実感する。
投稿元:
レビューを見る
セックス/性を巡って、夫婦関係・人間関係を深く多面的に考えられて非常に良かった。
一点だけ、女性向けAVは、画期的だけど持ち上げすぎでは。男性向けにも「物語」はあるし、女性向けアダルトサイトもそこまで配慮されてるとは言えないと思うので。
投稿元:
レビューを見る
2019/04/17読了
オトナ 大人 とは
その定義すら考えてしまう本だった。
セックスってなんだろう、その意味や価値も。
性というものの意味、時代と人生と、いろんなことを踏まえて読んでいきます。
セックスレスや体の相性で悩む夫婦のコメントが多く、悩んでいるのは結構普通のことだというのも、ある意味救いなのかな?
投稿元:
レビューを見る
こうした題材の本があることが素晴らしい。
大事なのはやはり
思ってることはちゃんと言うということだろう。
笑って流さない。
嫌なものは嫌。
理不尽なものは理不尽。
して欲しいことはして欲しい。
変な嘘をつくことをやめていくことが
少しずつ社会をよくしていく。
投稿元:
レビューを見る
いくつになっても性の話は難しい。個人差の大きさと、根源性と、相手がいて成り立つはなしであることと。ある程度お互いにその気にならないと、相性を確かめるわけにもいかないところがなかなか難題。時間がたつと変わるし。育てることと関わる部分が大きいのに日常的にはコミュニケーションだし。
投稿元:
レビューを見る
さまざまな年代の方の性の悩みを知れた。
新聞という媒体で投稿された物なので
重みがあった気がする。
レスの原因や心理などは
なかなか相談したり話したりはできないので
本で読めるのはとても嬉しかった。
投稿元:
レビューを見る
ネット有名人せいぞろいな感じできれいごとが多いような予想だったが、さほどかたよっているわけではない。まあこうだろうな、という感じでもある。