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「おっさんずラブ」が流行った2018年。
そんなものは幻想だとばかりに登場したのがこの作品。
同じ保育園に子供を預けるパパ友の繰り広げるリアルゲイストーリー。
しかもポエティックなものではなく、リアルハードゲイもの。
全く受け付けない。
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ホモソーシャル風味の不倫モノ。わざと胸糞悪くなるような書き方がなされているので、ある意味”嫌ミス”と同じような読み方ができる。
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初の樋口毅宏さん。タモリ論(未読)の作家さんだったのか。
志村貴子さんイラストの表紙からは想像しなかったドロドロ感。生々しい単語。ここまでがっつり男性同士の恋愛だとは思っていなかった。
読みごたえはあった。各章のはじめの登場人物それぞれのふりかえりというか、そこでちょっと一呼吸つける感じ。あれがないとしんどすぎるかも。
中盤の「女性問題ではなく男の性処理問題」辺り、男性ではないわたしにはあまりに遠い感覚、ちょっとした衝撃、少々不快、でした。
けれどラストはさわやかラブストーリー風で、不思議な読後感でした。
この不思議感がこの作家さんの特色だとしたら、他の作品も、とはちょっとなりにくいかも。
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子供が同じ保育園に通う、ファンドマネージメントCEOの豪と、建築家で主夫の明人は飲みに出かけ意気投合。その帰り際、豪は明人にキスされる。完璧な良妻賢母に都議会議員の妻。お互いに自分の家庭に鬱屈として、そこから突然始まる2人の禁断の恋はやや無理を感じる。冒頭で既に暗い結末が示唆されていて、とんでもない伏兵がいたり、醜すぎる本性を見たり、お前もか!なラストはよくあるドロドロ不倫劇。同性という事で、それなりにインパクトはあった。でも、現在ドロドロ不倫モノ不動の1位である、嘉多由布子さんの「隣人」には及ばない。
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誰かのせいにしたかったが、自分の顔しか思い浮かばなかった。
(P.206)
「ゴーギャンにはなれない、おまえも、俺も。一度きりの人生を、後悔して生きていく。後悔したことも忘れて」
(P.209)
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パパ同士が惹かれ合って不倫しちゃう。
奥さんとの関係もアレだし
男女逆だったら雰囲気違うのかな〜?
不倫についてはまあ置いといて
なんだろこのもやもやする感じは…
性欲丸出しだからかな?
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この二人が惹かれ合った切っ掛けとか過程が全く不明。
恋愛小説ならではの見せ場がない。
二人の関係が公になってからの崩壊ぶりはリアルですけど。
ホモ不倫がばれたらこうなりますよ。
参考にはなりますね。
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怒涛の展開にびっくりして一気に読んだ。引き込まれて面白かったけれど、どの登場人物にも共感出来ないので星2つ。
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子育てまで時間が回らないつまらない妻と自分の仕事を減らしほぼ子育て状態の旦那の夫婦といい
「あなたの子を産みたい」と言われて結婚。とかなんか既視感ある展開に「あれ?これってcakesの樋口さんのコラムだっけ?」とクラクラしてると
多様性を受け入れる風潮なんか○ソくらえ!とばかりに「で、ほんとは?」とこちらを追い込んでくる。
襟を掴まれてグラグラグラグラ揺らされ、首がもげそうな感覚の中でも物語は進んでいき疲れ果てるこちらと登場人物達。そして最後に…
久しぶりに読んだ樋口作品、相変わらずエネルギーが強くその世界に引き込まれてしまう(肌が合う)
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もっとプラトニックな、駆け引きのある恋愛小説かなと思ったら、いきなりフルスロットルの肉弾戦だったのでちょっとびっくりしました。
ノンケの人が一気に男同士の恋愛にドはまりするかは経験無いので分からないですが、自分に置き換えるとあり得なさにちょっと引いた瞬間も有りました。
同じ章の中で色々な人の心の声が入り乱れるので、小説としての出来はどうなのかなと思ってしまう所はありましたが、正直一気読みしてしまいました。
お互いの妻と子供もいてどろんどろんのドロドロなので、面白いながらもおっかないなあとも思いました。
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この本を手に取った時は、「パパ友ラブストーリー」とは言うものの、タイトルがそう匂わせているだけで、内容はパパ友の友情物語?的なものだと思って読んでみたらガッツリ恋愛しててびっくりしました(笑)
パパ同士の不倫。設定は新しくて面白いなと思いました。同性愛だとか専業主夫、女性の社会進出とか、今の時代に沿った問題が描かれているところは良かったと思います。
不倫は不倫なので、泥沼修羅場もあるので読んでいて気持ちのいい話ではないし、綺麗事では済まされないのが現実なのかなとちょっと思ったりもしました。
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性表現が秀逸です。
官能小説のような直喩的な淫表現は取り扱わず、あくまでも間接的な表現で男性同士の官能を表現しています
男同士で契り合うときの言い訳の狡さ、衝動は目を惹きます
一番好きなシーンは平日の昼間からラブホテルに入るシーンです
後ろめたさと抑えられなかった衝動が禁欲さと熱を表しています
笑ったのは不倫がバレたときの嫁の豹変っぷりですね
彼女の祖先はサイヤ人なのでしょう
不倫した旦那と同衾したくない、湯船に浸かりたくないという生理的嫌悪感が生々しかったです
バリキャリ面の嫁だったため尚更女々しく悩む様が印象てきでした
同人上がりの妄想だけで突っ走るBL作家とは違い、ちゃんとした“小説家”の人がしっかり書いた同性愛表現のある不倫小説で、とても読み応えがありました
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ゲイの恋愛話はたまに聞くけれど結婚していて子供もいるパパ友どうしの恋バナは新鮮でした。
30歳の若さでファンドマネージメント会社のCEOである有馬豪。
娘が通う保育園で、おっさん建築家、52歳の鐘山明人と出会い飲みに行ったその晩、明人に唇を奪われてしまいそこから恋愛はスタートする。
タレント議員の妻の為に建築家としての仕事をセーブして育児と家事をこなす明人が感じる不公平感と悶々とした思いは共感出来る。
また豪の妻、まなみの計算高く利己主義な存在は不愉快だ。
ドタバタ感はあるが豪と明人の純な気持ちにはちょっとやられた。