紙の本
自由で豊かになる処方箋
2020/11/29 15:27
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本人は、「古い価値観にままでライフスタイルをつくっていくと、幸せではなくなってしまうのではないか」。2005年からハワイと日本、およびオーストラリアなど複数の国で暮らすスタイルをはじめた著者が、うすうす感じ取っていた危機感。
本書が上梓されたのが2012年で、もはや、日本はドラステックな対策を打てないまま、すっかりそんな感じになっている。
著者は、ハワイで暮らした体験に加え、実際北欧に住む人々とも語り合い、どうすれば幸せになれるのかの処方箋を本書に示す。いまごろ読み返してみて、まだこの処方箋は生きているなと思う。
ちなみに、タイトルの『Less is more』は、ル・コルビュジエやフランク・ロイド・ライトと並ぶ、近代建築の巨匠、ミース・ファン・デル・ローエの言葉。
「より少ないことは、より豊かなことだ」は、まさにヒトが真に豊かで自由、幸せに暮らすための新しい価値観であることに違いない。
そんなことが、ひしひしと理解できる一冊。
紙の本
憧れのノマド生活するなら
2012/07/26 20:30
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投稿者:おかぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この人の生き方、本当に憧れます。
1年の半分をハワイで過ごせちゃうなんて理想です。
そんな生活を早く手に入れるためにも読んでしまいました。
本当に手に入るかどうかは別として
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著者・本田さんの『リーディング 3.0』は、自分にとって、「読書」、
ひいては「情報」をシェアしていこうと動き始める、具体的なきっかけになりました。
また、「ソーシャル・リーディング」との概念を強く意識したのも、ココからです。
そんな本田さんが「新しい幸せ」について、北欧を題材に述べられた一冊となります。
- 自分の判断基準と価値観を持って判断する
『ノマドライフ』でも述べられていましたが、自分らしさを軸にする大切さをあらためて。
かと言って焦らずに、堅実に土を耕し、種をまくことが必要だとも。
- シンプルに暮らしたいと思うのであれば、
真剣に自分の生活や人生を考えなければなりません
黙って受け身でいるだけでは、誰も何も助けてはくれなくなっている、と感じます。
そんな中でもやはり、好きな事についての情報共有は続けてみようとも。
- 自分に得意なこと、好きな趣味がある人は、
まずは積極的に情報を発信してみる
そして、いつ 「セレンディピティ」 と出会っても大丈夫なように、
準備と心構えはしておこうとも感じました、なんて。
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お金、住む場所、ものなど自分を制限するものにとらわれず、自分が幸せに生きるにはどうすればいいか考える本。自分にとって何が不必要か判断することによって大切なものを見つける。
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所有することのリスクを洗い出し、何かを買ったり手に入れたりすることで満足するより、経験や人とのかかわりあいにお金や時間を使おう、という話。
もともと一定確率で、このような考え方をする人はいたと思う。しかし所得が不安定な現代の世の中ではこの思考にたどり着く者が増えたのではないかと思う。そもそも所得が少ない者、所得が少なくなりそうなリスクに備える者、所得は多いが所有によって得る満足感の空しさを知ってしまった者。
本に書かれていることはとても共感できる。もともとあこがれていたイメージにはたどり着かなくとも、コストの低い代替案でも同じ経験をすることはできるかもしれない。
瞬間の欲求を満たす選択肢に流されず、長期的な自分の幸福を考える。今、この瞬間が人生なのだ。
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本田さんの著書なので購入。
今回は内容が少し今までと違って読みごたえあり。
最近の著書にはちょっと重複感、薄すぎ感が否めなかったので。
自由の他に幸福を切り口にしている点が新しく、幸福を基準に生き方を考え、捨てるものを決めていって、結果、ポジティブにシンプルに生きるという理想像を考える。
まさに自分の目指す生き方である。
最近月に1回は孫の顔を見せに実家に帰っているが、考えようによってはこれはデュアルライフの始まりでは?
ということで、もっと考え方を進化させていくようにしよう。
引き続き本田さんからは自由に生きる生き方を教えていただきたい。
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本田さんの最新刊。
ノマド系かと思い、早速読んで見ました。
(実際は、ノマド系というより、
そのための考え方やあり方のための本のように思えました。)
タイトルの意味は、「より少ない方が、豊かになれる」という意味。
多くを求めない北欧の人たちの生き方を参考に
新しいライフスタイル(というよりマインド)の提案をしています。
なるほど、大量生産大量消費の行き詰まった今の日本のトレンドには
とてもマッチした言い方でかなり受け入れられるような気が。。
相変わらず、著者のコピーライティング力には
感嘆させられます。
個人的には、一度頑張るだの努力だの大きく振れたあとに
たどり着く考え方であるべきかな、、というのが
僕の現時点での意見です。努力したあとに読みたい本。
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幸せについて自分の価値基準を持つことの重要性に改めて気づかされました。マテリアルなモノではなく、これから先の人生の糧となるような経験とか仲間ってやはり重要!そういったものに恵まれるためにも、自分のブランド価値を高めないと。
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所得はあるのに、日本が幸福度ランキングで上位に入れないのはなぜなのか。一方で質素な生活ながらランキング上位の北欧にはどんな秘密があるのか。著者が実際に現地の方々にインタビューしながらまとめた一冊。
以前読んだ『ノマドライフ』と重なる主張が多かったため、あっという間に読めてしまい、やや物足りなさも。
日本人は旧態の価値観から抜け出せておらず、それが個人の満足度を下げてしまっているのではという結論。それは会社が幸せにしてくれる、という他人に依存した考え方。そして自分の幸せとは、ということを真剣に考えないままに、給与は上がらないし会社もつぶれてしまうという時代へ。自分の幸せが何なのかがわからず、よってそれを追い求めることもできないので満足感が得られないという結果になっている。
筆者は決してノマドという生き方を勧めているわけではないのだが、やはりこれからは個人が自分で食べていくチカラを付けるしかないのだろうと思わされる。バブルは終わったのだし、誰かに与えられる幸せではなく、自分で選んで手にする幸せを。
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「新しい幸せ」10の条件
1 仕事を楽しんでいる
2 いい仲間、いい家族がいる
3 経済的に安定している
4 精神的・肉体的に健康である
5 刺激のある趣味やライフスタイルを持っている
6 時間を自分でコントロールできると感じている
7 住む場所をしっかり選んでいる
8 いい考え方のクセを持っている
9 将来の見通しが立っている
10 ゴールに向かっている感覚を持つ
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実は社会系の評論かと思い,手に取りました.
どちらかというと幸福論なので,哲学系または自己改革,啓発系の内容です.
本田さんのおっしゃられていることには,多く共感いたしました.
以下内容を整理いたします.
全世代と今世代との「豊かさ」に対する意識のギャップ,
幸福指標,幸福論自体が日本国内で変化しているということ(「絶望の国の幸福な・・・」),
文中で私が特に興味を持ったのは,具体的に幸福度ランク上位にある北欧諸国の人々に対してインタビューを実施なさっていたことと,
文中でこれらの声を具体的に紹介されていたことでした.
さらに,ご自身が国内外を行き来なさっていることや,周囲の働き方の変化などを挙げ,
これを可能にする時間・お金のセルフコントロールの重要性と,
衣食住に加えた経験と家族・友人などの大切さを主張し,
「幸せ」の条件,「幸せ」の再定義という意味で
取り組むべき10カ条をあげていらっしゃいます.
まず自己を変え,柔軟に社会の変化に対応できる体制をつくること.
全から個へ価値観のシフトを行うこと.
以上が本書の趣旨であったと考えます.
具体的に文中では,新しい生活スタイルとしてシェアやノマド,デュアルライフを挙げ,考え方の転換,シンプル志向を推薦していらっしゃいます.
おおむねの内容が参考になりますし,
今後自分自身を社会の中でいかに生かしていくのかを考えるうえで
どれも重要なことだと思いました.
働き方を考えるという意味では,非常に前向きになりました.
ただ一つの疑問は
そもそもこれら10カ条の内容を見ると,
自分の幸せや自由度の高さに気が付いていない人々が対象である
(一定の意識レベル,健康レベル,家庭レベル,ないし幸福のポテンシャルを有する人を対象にした10カ条である)
のではないかという点でしょうか.
でもそうはいっても,やはり,ひとりひとりが幸福の形を選ぶという点では,
同じことであり,それらに向かってとりうる道は違えども,
個の意志をもち,幸せに対し前向きになり,
それぞれの形で実現をめざす,というおおむねの傾向は,
通じていると思います.
以上までをまとめて,
自分の身の丈,自分の能力を過不足なくきちんと評価し,
身近にできることから徐々に見直していくということ,
自分の能力や自由度を過小評価ないし卑下せず,
幸福に生きようとする意識や努力,
が,きっと,必要なのだと,思いました.
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いろいろと考えさせられる本。
書いていることは、非常にわかる。
ほんとにこのままでいいのかと考えてしまう。
考えることはいいことだっ!
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本田さんの一人コングロマリット系の本四冊目。これからは物質的豊かさより精神的な豊かさにシフトしていくと予想され、本当に自分にとって大事な物以外は捨ててライフスタイルを充実させる事が重要と言われてます。全てが全てそうなってしまうと個性がなくなってしまうので、読ませれた方が思考の取捨選択をして自分にとって幸せな人生は何か?を考えた上で実行されると良いと思います。
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本田直之さんが、北欧の人たちに「幸福」についてインタビュー。物質至上主義を捨て、Less is more.という考え方を取り入れるべきだと主張する。新たな幸福の感じ方を提唱してくれる一冊。このスタンスがいいか悪いかは人次第。ただ、見方を変えるだけで、幸福度を上げることは必ずできます。それがこの本でわかるはず。
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【若者は正しい】
確かに、物に対する欲というのは減ってきているように感じます。人間自体が進化していくと物から精神に移ってくるのでしょう。
北欧などの先進国ではすでに物よりも、精神的豊かさを求めることがはじまっており、中国などはまだ物が少ない状態なので、物欲の方が旺盛な状態です。
日本はやっと物から精神に変わりはじめたところではないでしょうか。
若者に物欲がないのは当然です。ものが大量に存在するところで育ってきており、昔のようにものがない状態で育ってきた人間とは異なります。
国という縛られた環境下ですが、人は進化しているのです。
「経験等のものとして残らないことにはお金をかけて、ものとして残ることにはお金を使わない」と昔から思っていましたが、家の中を見るとものであふれています。だめですね。ほとんど使っていないものが大量にあるように感じます。(←捨てよッ)