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紙の本
出会いは橋の上で、別れは橋の袂で。
2022/06/18 06:49
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投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
時代は昭和30年代前半横浜中華街が舞台に
BLを入れ込んできています。
こういうのなかなかないのではと思います。
(BLでなければありますが)
土地勘もあるので、風景が自分の中でがっつり浮かんできた作品でもあります。
日本人の没落した名家の出の双麻晶
故郷の横浜を出ようとして幼馴染みの敬生に引き留められて
日本人でありながら中華街に生きる台湾人という有り様でそこに生きている。
大陸からやってきた李凱士
敬生と仲間のために凱士に近づく晶
晶も凱士も生まれや育ちの環境や
それぞれが背負っているもののせいで色々と痛々しい
傷ついている彼らが出会って、魂が引き寄せられたのは理解できるけれど
凱士のいたしようは酷いなぁって思います。
(作者さん的には安定の流れかなとも思うのですが・・・あそこまでしてしまうのかと)
晶はそれでもそっちに行ってしまうんだねぇとちょっと腑に落ちないところもあったのですが
晶が凱士に
「・・・愛していると言ってくれなくていい。だから~」
いうの前後の思いや言葉は切なくて仕方ないのかと思ってしまいました。
男気があって最後まで晶を抱きしめようとしてくれる敬生を振り切ってまで。
それ故に敬生は本当に気の毒としかいいようがない。
彼の気持ちも行動も全て晶に向かっていたのに切なすぎます。
ままならない感が半端ないので。
双麻家についてや、
凱士の中国での立場や日本との関係そして葛藤の描写が
最低限くらいだったのが、少し残念で
そこにもう少し厚みがあるとさらに深い話になったのではと思います。
後、中国語で話しているのか日本語で話しているのかわからなくて
ちょっと戸惑う場面がありました。
最終章のシーンは
とても印象的で心に染みます。
あの後の二人がどう過ごしてきたのだろうかと
そして、敬生がその後どうなったのかにも思いを馳せる読み終わりでした。
☆3.5評価の4です。
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