紙の本
自分って一体
2018/08/16 16:55
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投稿者:タレネコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分って一体、何者なんでしょう?
自意識だったり、性格だったり、自分を構成するものについて考えるきっかけとなる作品でした。
自分のことは自分しかわからないと言いますが、本当は自分でも自分のことなんてわかってはいないのではないでしょうか。
不安定な感情に不信感を覚える人には、ぜひ読んで見てほしいです。
きっと、自分はもう大丈夫だ、と思えるようになるまで、じっくり待てるようになると思います。
紙の本
精神的に
2018/08/14 22:41
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分がロボットだと思う症状ってあるのかな?
接触障害にしても本人の力だけではなかなか回復は難しいんだろうな。
まるちゃんはすてきだな。
ちづもがんばってる。
母親に恋人…やはり複雑なのかしら。
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図書館本
多鶴 たづ
丸嶋くん まるちゃん
15歳のお話。急に私が少女型ロボットだって思い出しちゃったたづと、それを全受容して、ロボットのこと聞きに行ったり調べたりしてくれるまるちゃん。
ロボットだけど人間なんだから食べなきゃなんだよって、まるちゃんすごい。
ロボットか否かなんてどっちでも良くて、
でも今しなくちゃいけないことしなくちゃ。
まるちゃん、ブラボー。
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お母さんと二人暮しの女の子
思春期を前にして
お母さんからの突然の告白に
心の安定がちょっとおかしくなっちゃって
自分はロボットだから食事しなくてもいいっておもって拒食症になっちゃう
最初は本当にロボットになったんだと思って話を読んでいたけど
少女の心の不安定さや
親
それを支えてくれた優しい少年とのやりとりに心が温まりました
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思春期だ。突然自分がロボットだと気付いてしまったとしたら、食事をとる必要はないとかリセットしてもらえれば済むと考えるのは納得。それを受け止めて一緒に考えてくれるまるちゃんとともくんは素敵だ。
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「わたしは、ロボットだった。人間じゃなくて、ロボットだった。そのことを、わたしはすっかり忘れて生きてきた。」ある朝自分がロボットであることを思い出したたづは食べることをやめた。困惑する母親、たづをそのまま理解しようとする少年まる。人との距離感とか、しあわせな気持ちに混ざるちくちくとした痛みとか。ドキドキしながら引き込まれる一冊。
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思春期の感じやすさを描きながら、暗くなりすぎないのが、YAとして良い。主人公を否定せず、ありのままを受け入れてくれるまるちゃんって、理想の友達。彼がいなかったらもっと大変なことになってた。
二人とも家庭のどうしようもない事情をかかえながら、大人や社会に怒りを向けないのがちょっと不思議(特に生きる気力失っている主人公より、家族に気にかけられていない、男子のまるちゃんの方が暴れそうなもんだ)。でも、今の子どもって怒るより無気力になるのかも。そういう意味でも中高生向きの本。
大人としては親の苦しみももうちょっと書いて欲しい気がしたが、中高生はそんなこと別に知りたくないから、ちょうどいいのかもしれない。
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「それどころじゃない」のだ。
ずっとずーっと、なんでそれにリソースを割かなきゃならないのなんでその内見つかるから大丈夫だよなんて言われなきゃならないの見つからない興味も持てない自分は人間として欠陥品なのと、もやもやぐるぐるしていた部分を明快に言語化してもらった気がして。思わず椅子から立ち上がりそうになった。
同じようにぐるぐるもやもや苦しんでいる子たちへ、どこかにきっといる「それどころじゃない」子たちへ届きますように。
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SFのような話だった。
摂食障害の多鶴と、多鶴をほっておけないまるちゃん。
寄り添ってくれることの大切さ。
そして、親からの自立。
いっちゃんさんのことをもう少し描いて欲しかったなあ。というのが正直なところ。
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主人公の気持ちや、周りの人の描写が書かれていて、読み終わったとき、心にジーンってきました。主人公に主人公の友達が寄り添っている描写が特に泣けます。
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子どもから見た大人や周りの人って、こんな風だったな…と、かつての中学生ぐらいの頃の自分を思い出しました。
自分のことを、決めつけや先入観なしで受け容れてくれる人のありがたさ、親への反抗心。
相手が大人でも子どもでも、大切なことを打ち明けてくれたり、困っている状況だったりするときに、まるちゃんのようにそのままの姿をすっと自然に受容できる人でありたいなと思いました。
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突然自分がロボットだと思い出した多鶴は食事が摂れなくなってしまう。
摂食障害の話や思春期の不安定な心の話とも言えるが、この独特の感覚はそこに留まらない。
お互いそれどころじゃない人だから、わかり合える繋がれる。そんな物語。