紙の本
承認されるために行動…
2024/03/30 16:10
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投稿者:りら - この投稿者のレビュー一覧を見る
所属組織で承認されるために期待される行動をしてしまう。
その期待の大きさが自分への承認であり、その期待に応えられなかったらどうしようという不安が生まれる。
結果、過労死やパワハラ、不祥事などに繋がっていく…。
承認って、人の行動などに対してなされるもので、承認されるために行動するという順番が逆になってしまっている…。
承認の呪縛を引き起こす3つの要素を明らかにし、これらにどう対応していくのが良いのかを分かりやすく書かれている。
最後の一人ひとりをプロ化、というところ、ほかの部分に比べてかなり省略して書かれているように感じた。
なんとなく理解はできるが、全ての職種で可能とも思えず、この部分がやや消化不良で残念であった。
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『「承認欲求」の呪縛』(太田肇著/新潮社)vol.491
https://shirayu.com/blog/topstory/idea/7780.html
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承認欲求高めの私が何に囚われているのかを客観的に教えてもらった気がする。
褒めて伸ばせも大事だけど、褒められるとそれが本人の負担になりモチベーションを下げることにも繋がる。
じゃあどうしたらいいの?と思いながらも、
結局正解は存在しないのだから、人によって対応を変えるべきというのが妥当だろう。
勝手な思い込みで褒めちぎることよりも、その人が何を求めていて、どうしたいのかを一緒に考えてあげられるようになれたら最高。
かくいう私も承認欲求の呪縛に囚われないよう気をつけなければ。
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承認欲求の負の側面に着目した本書。
自分が気にしないといけないのは、承認欲求を求めすぎ自分で自分を認めること。
一つの組織に依存するのではなく、居場所を幾つ持つこと。
一つの目標だけに固執しない。
他者に対して気にしないといけないのは、ただ褒めるだけでは意味がないこと。
きちんと基準を決めて承認し成果に報いること。
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褒められたり、期待されたりしたいけど、一方で、次のハードルが上がって、ダメだったときに怒られたり、心理的ダメージを受けるから、褒められたり、期待されたりしたくないんだという心の葛藤があるのかな。
単に褒める文化が良いと思っていたけど、そうではないということに気づけたのが良かった。受け止める人や時と場合にもよることに気をつけたい。
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(自信-期待)×事柄の重要性が問題。
承認欲求の呪縛から逃れるためには、自信を高めるか、期待を下げるか、事柄の重要性を下げるかすればよい。
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承認は効果的。でも劇薬。
承認欲求の呪縛に注意。
自己肯定感を上げる。期待を下げる。問題の重要度を下げる。
問題の相対化。
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「承認欲求」の呪縛。太田肇先生の著書。承認欲求は毒にも薬にもなる。適度な承認欲求をもって努力して、承認欲求が満たされる結果につながれば、それは承認欲求がもたらす素晴らしい循環になる。でも、過度な承認欲求をもったり、承認欲求が満たされなければ、それが自己否定や不平不満、怨恨や逆恨みにつながって、自暴自棄になったり人間関係悪化につながったりもする。承認欲求と上手に付き合うヒントがもらえる良書です。
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著者の太田肇氏は同志社大の教授で、個人を尊重する組織を専門に研究しているらしい。Amazonに勧められて購入。
感想。
あまりピンとこず。
承認されたい、が行き過ぎると承認された状態を維持したい、になり不幸に繋がるという話。
もう少し深い話を期待していた。
備忘録。
・「認知された期待」から受けるプレッシャーこそが、「承認欲求の呪縛」。
・「自己効力感」すなわち「やればできる」という自信が、承認欲求の呪縛を脱するのに有効。
・自分の弱みも包み隠さず見せることが出来る自己開示も有効。その意味でも大切なのは失敗体験。
・期待されたり、注目されたり、失敗した経験が少ないと、「期待に応えなければ」というプレッシャーを強く感じる。
・目の前の目標よりもはるか先に目標を置くことで、目の前のプレッシャーを軽減。王貞治は、32回の優勝記録を前にプレッシャーを感じていた白鵬に、35回や40回を考えれば楽になる、と言ったらしい。
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SNSの普及とともに人々に多く知られるようになった「承認欲求」という言葉。これまで注目されてこなかったこの欲求が人間にとっていかに大切なものであるかを認めながらも、その危険性や弊害などを中心に本書は記されている。
ご多分に漏れずワタクシも最近知った言葉だったため、承認欲求には自己主張の暴走的なイメージがあったが、実際は全然違った。誰にでも備わっているものであり、誰もが陥りかねない欲求なのだと理解した。幅広い解釈から、イジメやパワハラの被害者の意識構造に結びつけているところは、やや強引な気もするが、従来の同問題に対するアプローチよりはずっと妥当な気がする。
ただ、この問題を完全に解決するのは正直難しいように思う。特に教育関係者からしてみれば、「じゃあどうやって褒めればいいの?」という気になると推察。人それぞれバックボーンが違うのだから当たり前ではあるのだが、より一層知恵を絞らないといけないように思う。
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「叱ってはダメ、褒めて伸ばせ」から
「褒めすぎてもダメ」
結局は一人一人、真剣に向き合う事が大切。
向き合うポイントを教えてくれる本。
人を活かし伸ばす事の難しさを再認識しました。
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これまでの著書の方が面白かった。
モチベーションは大きく分けて二種類ある。一つはお金やモノ、役職ポストなど、外から与えられる報酬によって引き出されるものであり、「外発的モチベーション」という。もう一つは仕事そのものが楽しいとか挑戦心をかき立てるとかいうように、仕事の内側からわいてくるものであり、「内発的モチベーション」と呼ばれる。
名著『夜と霧』の著者であり、精神科医、哲学者でもあるV・E・フランクルは、人間存在の意味を追求する「ロゴセラピー」を説き、関連してこう述べている。「恐怖症と強迫神経症の病因が、少なくともその一部は、患者がそれから逃れようとしたり、それと戦おうとすることによって起こるふ不安や強迫観念の増大にあるという事実に基づいている」
このような現象を「精神交互作用」と名付けたのが、「森田療法」で知られる医学者森田正馬である。森田によると、そもそも神経症の不安や葛藤は正常な人にも生じる心理状態であり、自分にとって不都合な弱点を取り除こうと努力するほど、その意に反して自分に不都合な神経症の症状を引き出してしまう。
したがって「認知された期待」「自己効力感」「問題の重要性」を呪縛の三要素と呼ぶことができる。定式化すると、(認知された期待‐自己効力感)×問題の重要性=プレッシャーの大きさ、すなわち「承認欲求の呪縛」の強さである。
それでは結論として、どこを、どのようにほめたらよいのか?
その答えは、具体的な根拠を示しながら潜在能力をほめることである。潜在能力をほめることは、「やればできる」という自信をつける。すなわち自己効力感に直接働きかけることを意味する。すでに述べたように自己効力感が高まれば挑戦意欲がわく。かりに成果があがらなくても、潜在能力に自信があれば、成果があがらないのは努力の質か量に問題があるからだと受け止められる。そして、改善への努力を促すことができる。
第一に、友人や顧客からの声など第三者の評価を伝えることによって、受け取る側からすると信憑性が高くなる。…
第二に、何が賞賛に値するかをできるだけ文章にして具体的に示す。たとえば表彰する場合も、賞状には通り一遍の文言ではなく、理由を詳細に記述したほうがよい。またカードやスマートフォンのアプリを使って、ほめ言葉や感謝の言葉を伝える仕組みを取り入れている会社もある。口に出すのが照れくさい場合に使えるといったメリットもあるようだ。
第三に、「昨年はできなかった○○が今年はできるようになった」というように、進歩の度合を客観的に理解できる指標を示す。他人と比較するより、過去の自分と比較するほうが成長の実感が得られやすい場合がある。
第四に、ふだんはできないことがたまたまできたときなど、例外的な事象に注目する。とくにほめるところを見つけにくい場合に使える方法である。
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「承認欲求の搾取」という言葉が目についた。おそらく「やりがい搾取」と同種の言葉であろう。
承認を受けたいが為に右往左往するのでは、振り回されて疲れ果ててしまう。それをどう中和するか、そして適度な距離を取りえるのか。
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承認欲求と聞いた時点でSNSにドはまりしている人たちの事書いてあるのかな?と軽い気持ちで読みはじめましたが、誰でも承認欲求に振り回されていて、関わり合いにならないようにするなんて人と会わないで仙人にでもなるしかない状態だという事が分かりました。
大企業の隠蔽や偽装も、得た信頼を失わないようにする為嘘をついてしまう事に端を発しています。すなわち承認欲求によって道を踏み外すわけであります。
企業としてどうすべきかという事が色々書いてありましたが、我々は結局個人個人で何とかするしかないわけなので、この本で一番ピンと来たのは「もう一つの世界を作る」という事でありました。仕事だけを全てと生きているとどうしても一度の失敗で失う事が多すぎるので、趣味や副業で別の世界を構築していくという事が重要。一つが失われたり損なわれたりしても、全てが無くなるわけではないという風に自分自身を誘導していくことが必要と感じました。
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そうなんだなぁと納得できるようなわかりやすい構成。承認するだけでは弊害も踏まれるということを学びました。今後、役立てようと思います。