紙の本
2000年に及ぶ人類の方程式の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?
2019/02/05 10:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、2000年にも及ぶ人類の方程式の旅を追った書です。古代のアルキメデスから始まったとされる「計算」は、人類の歴史を経て、現在ではIT化された時代になっています。その人類の歴史における計算の変遷を追ったのが本書です。「足し算の風景」、「かけ算が足し算に変わるまで」、「関・ベルヌーイの公式への道」、「人は足すことをやめない」、「驚異の足し算<ゼータ関数>」、「そして、コンピューターが誕生する」という章立てで構成されており、非常に興味深い内容です。ぜひ、数学ファンには読んでいただきたい一冊です。
投稿元:
レビューを見る
世の中には苦手で興味がないことと、苦手でも興味があることがある。私にとって、数学は後者の一つで、たまに手にとっては、理解できないことに落胆することを繰り返している。本書もそんな本でまったく理解できなかったが、積分は無限に分解して無限に足す、という概念と、数学の歴史、いくつもの公式が積み重なって、進化したことを理解した。数学史としてなら、苦手な人も楽しめるのではないだろうか。残念なのは数式に誤記が多数あり、理解出来くて悩んでいると、間違いだったりする。正誤表にないことでも、これ間違ってるのでは?と疑心暗鬼になる。じっくり読む人は先に正誤表を転記してからをおすすめする
http://ssfactory.sblo.jp/article/185118364.html
投稿元:
レビューを見る
楽しい本だった。特にゼータ関数のあたりは詳しい証明などあるわけではないが、非常に興味をそそる記述でよかった。こういう好奇心をそそる本、重要ですね。
投稿元:
レビューを見る
自分がこれまでに読んだ本の中では、誤植が過去最高。
少なくとも50箇所は見つけましたし…。
ちなみに、この本を検索すると、正誤表が出てきまして、そこには大量の誤植が並んでいます。
これだけ誤植が多いと、信用できないんですよね…。
誤植を見つけるのが目的で読んだわけではないので、実態とは異なるかもしれませんが、誤植の多くは数式のようで、文章による説明の部分は、比較的誤植が少ない印象です。
それから、この本のタイトルは「世界は足し算でできている」ですが、このタイトル、かなり強引な印象です。
足し算の重要性はわかるのですが、必ずしも足し算を軸にした説明になっておらず、読んでいる間、ずっと、「なぜ、このタイトルをつけたのだろう?」という疑問がつきまといました。
もう1つ加えると、説明が雑な印象です。
これについては、読者層がうまく想定されていないのが原因だと思われます。
すごく易しいところから入るのかと思いきや、一気に難度が上がる部分が多々あって、説明に強引さを感じました。
細かいことを気にせずに読み進められる人であれば、楽しめると思うのですが、ちゃんと筋を追っていこうとすればするほど、読みにくい本のように思います。