紙の本
近藤さんが
2019/06/18 12:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
近藤さんの人物造形がモヤモヤしたままな点、凛さん登場の唐突感(恋愛要素も入れておこう、みたいな突然さ)がマイナスポイントかな。
顔だけの男だと思われたくないと思いつついちいち周囲の男性たちの顔立ちをチェックする歳三さんはかわいいと思う。
電子書籍
いまいち
2019/07/18 22:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うえんつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
新撰組の話。土方歳三が主人公のこのお話。前半部分の近藤さんとの描写にがっかり。みんなから自ずと好かれる近藤、そしてそれとは逆に敵だけでなく味方からも恐れられる土方歳三というのが見たかった。後半少し盛り返したけどいまいちだった。
投稿元:
レビューを見る
総司の夢と合わせて読むべき作品。
土方もまた新選組の一人であり、その中で生きていったと感じた。
また総司の夢と読むとパズルのピースが合っていくように、小松エメルという作家が描きたいと思う新選組が見えたように思う。
これから永倉などの作品も書かれるそうなので、さらに期待している。
投稿元:
レビューを見る
土方歳三と言えば後にも先にも超メジャー「燃えよ剣」が存在するわけでその向こうを張るとなると並大抵なことではないのだがそんなことも易々と乗り越えてしまうのはエメルさんの強い新撰組ラヴ❤️の気持ちなのだろう。
鬼の副長が自らの優しさを封印し鬼に成らざるを得なかった所以はもとより沖田にからかわれ斎藤に毒づかれるどことなく中間管理職的な人間味ある切り口は新鮮で新たな魅力を見せつける。
ラストは足早になってしまったがたったひとり近藤との奇妙な友情に殉じる姿にはあしたのジョーの感動が甦る。
燃え尽きたよ…真っ白にな
投稿元:
レビューを見る
前作『総司の夢』は掴みどころがなく、歯切れが悪かったが、本作では、前作で沖田視点で描かれた物語を、土方視点で語るかたちで「答え合わせ」が為されてゆく。沖田編で躓きかけたが、今作でやっと理解が追い付いた。
しかし、文章としてはどうにも甘い。主役の独白が多過ぎて鼻白むこと度々、カッコ書きの前後の文脈が唐突過ぎて、肝心の台詞が誰の発言なのか分からず、頁を繰る手も止まる。
新選組に対する多分な思い入れ、情熱は理解するが、時代物を書くのであれば、まずは地の文を鍛えて欲しい。
作者には各人物に「言わせたい台詞」があり、極端に云えば、その前後を穴埋めしているような文章。
土方が自身を美男として認識しているのはよいが、それをフォーカスした描写が頻出しては、土方ファンなれど萎える。
投稿元:
レビューを見る
歳さんが友の秘密を背負って苦悩しながら新選組の鬼の副長であろうとする話。この土方さん好きだし、北へ転戦していく話も面白かったけど、最後まで近藤さんという人がわからない…という気持ちを引きずってしまうなあ。 思い出すのは京極せんせの「ヒトごろし」。あれはサイコパス人斬り本人の目線なので理解できたけど、本作は恐れ悩み見守る側の目線だから、ずっと不安を感じて読みました。