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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
みずみずしい青春の爽やかさと、
少年法のあり方という、
水と油のようなふたつのテーマを、
書き手のセンスがばっちりつなぎ合わせた作品。
短いけれど、
いろいろ考えることができるし、
エンタメとしても良。
紙の本
黒幕は誰なのか
2024/03/26 18:50
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投稿者:JUN - この投稿者のレビュー一覧を見る
どんな事件だろうと、どんな犯人だろうと、はたまた犯人が少年と言えるような年齢でも、もちろん加害者が悪い。
実行犯が悪いのは周知の事実。
でも、加害者は本当に加害者なのか?もしかしたら被害者でもあるんじゃないのか?そんな疑惑に取り憑かれる。
いろんな思惑があって、それぞれが動いて、かなり考えさせられる作品だった
扱っている内容はかなり重いのに、重すぎない文章であっさり読める。
ー…篤人とアズサの未来が明るくあって欲しい
電子書籍
たくさんの人に読んで欲しい
2020/09/19 16:38
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投稿者:みるちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
被害者家族と加害者家族の交差。そして、それぞれの悲しみがうまく表現され、泣きそうになった。ラノベ作品だけれど、テーマがちゃんとしていて深い作品になっている。
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【慟哭と感動が心に突き刺さる衝撃作。】
「すべて、吹き飛んでしまえ」
突然の犯行予告のあとに起きた新宿駅爆破事件。容疑者は渡辺篤人。たった15歳の少年の犯行は、世間を震撼させた。
少年犯罪を追う記者・安藤は、渡辺篤人を知っていた。かつて、少年犯罪被害者の会で出会った、孤独な少年。何が、彼を凶行に駆り立てたのか――? 進展しない捜査を傍目に、安藤は、行方を晦ませた少年の足取りを追う。
事件の裏に隠された驚愕の事実に安藤が辿り着いたとき、15歳のテロリストの最後の闘いが始まろうとしていた――。
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少年犯罪。本当に考えさせられるテーマだと思う。残された被害者の悲しみ、怒り、憎しみ。加害者の家族の辛さ、苦しみ。それぞれの立場の痛みがそこにある。でも忘れてはいけないのは、誰だって誰かにとっての大切な人であって、奪っていい命なんてないんだってこと。
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いや~面白かった。 良いね。良い。
やっぱこの人にはこういう作品を書いて欲しいね。
更生ってなんだろうね……?
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少年法関係の小説はいつもモヤモヤさせられてしまうのに読んじゃうんだよなあ…
多少強引だなあと思う展開ではあるけど サクサク読めたし面白かった。
実際に被害者家族と加害者家族が仲良くなることなんてあるのだろうか…
本人以外は悪くないと頭ではわかっていても 憎むという感情がなくなることはあるのだろうか…
いろいろと考えてしまう話だった。
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被害者遺族と加害者遺族が親しくなるという展開に少し違和感でしたが、物語自体は面白く、終わりかたとしても私は良かったです。
主人公が語った最後の厳罰の前に真実が分からなければ納得なんてできないという言葉にグッとくるものがありました。
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最初、◯◯が爆破したと思ってたけど
後につれてどんどん犯人がわからなく
なって、ハラハラドキドキ、泣けてくる!!
黒幕がわかる時、きっと涙する
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要求を通す手段としてのテロリズム。それは決して許される事ではないが、動機や経緯を知るとやむを得ないのかもという気持ちも湧いてくる。
15歳の少年による新宿駅での爆破予告というセンセーショナルな事件から、その背景が語られ、事態は二転三転する。真実を求める少年達と様々な事情の大人達の交錯が面白い。
偶然にも少年法と犯罪とテロリズムいう点で一つ前に読んでいた「ゴルゴタ」と近しい要素だったが、アプローチは全く違い、それぞれに考えさせられる。それは取りも直さず、物語上のテロという形で筆者たちが訴えかけたい事なのかも。
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非常に読みやすいというのが第一印象。
しかし、章ごとに、安藤を中心にして描かれる現在とテロリストの渡辺篤人によって描かれる過去が行き来されており、最後に結末における伏線を巧みに用いている。
「少年法」というディープな話題を通し、人間の心の奥にある様々な感情を見事に張り巡り合わされて作られた作品だと思いました。
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想像してたのと違った内容で面白く読めた。
とても考えさせられる本。
人の感情が入り混じりあう事ほど、
何が正しくて、
どうしたら完結するかなんて
結局のところは答え合わせもできるどころか
答えもわからないままな事がほとんどなんだなって思った。
それは関わった人たちの数ほど
真実があるほど難しい。
自分がそれぞれの立場だったら?
って考えたらより複雑になる。
改めて学んだのは
事実は一つだけど
真実は一つじゃないんだなって事。
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彼がやり遂げたかった事は。
浅はかな考えで相手の言葉のみを信じ、何も知らずにとった行動の罪の重さも知らず命の重みも知らないままだとこうなるのだろうな。
未成年の法的措置には疑問を抱く点は少なからずあるが、一番の疑問は被害者は死人に口なしと言わんばかりに顔写真やら公開するのに加害者は名前まで伏せられるのはどうなのかと考えた事はあるな。
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恋人を灰原ユズルに殺され過去を持つ記者の安藤は,被害者の会で顔見知りだった新宿駅爆破事件の容疑者,渡辺篤人の行方を追う.篤人は,兄ユズルのせいで肩身を狭くして生きているアズサにある目的を持って近づく.
篤人が吹き飛ばしてしまいたかったものは,何だったのだろう.十分な審議をせず真実を明らかにしない審判か.生半可な知識しか持たない無知か,そんな知識で正義を振りかざす無名の人々か.
これは,少年法に限った話ではないような気がする.
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正義とは、真実とは何か考えさせられた。
加害者、被害者本人よりもその家族の思いはなかなかクローズアップされない現状において、彼らの苦しみをいかに自分が知らなかったかを知った。
「その人物そう繋がってたか!」って場面がとても多い。
最後まで展開が予想できずおもしろかった。
あとがきには参考文献も記載されている。