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大学時代繰り返しページを開いた本。講義のテキストなんかは殆どが未読、新品、未開封。
当時の学生の必須教科はなんといってもマージャン。リーチマージャンが完成形に出来上がった時代。
それ以前はブーマンっていって細かい点符計算が必要だった。イチニニイヨンヨンパアクンロクって計算をして点棒のやり取り。フリーマージャンの卓にもよく通ったがブーマンは経験が一番の強み。貧乏学生のシロートが入ると露骨にいやな顔されて怒られながらそれでもヘラヘラしながら通った。そのベースがあってリーチマージャンに変わると腕の強弱は別にして瞬時に計算だけはできた。そんな時にこの本が出た。言わないでも全員が読んでた。卓越した魅力的なキャラ設定。作者自身を主人公にしたピカレスクロマンの最高傑作。坊や哲。ドサ健。デメトク。その他キャラコターモロモロ実名虚名入り混ぜ全員が活字の中をいや上をハネ回っていた。
ゴステのイースー、ペンチャンよりカンチャン等の定石もこのシリーズの牌譜の説明(ユニークでシンプルな図入り)で学んだ。
アウトローの悪党どもがヒツジから獲物をぶんどる。殺し以外なら、いや殺してでも分捕る。ギトギトで陰惨な内容も全体に漂う品のいいユーモア感。地獄で意識せず人間生き抜いていくのはイチイチ悲観してたらきりが無い。薄笑いしながら生きていくのが最良の方法だな。自分だけの心意気、心構え、生きていく法律、全てそれぞれのアウトローが持っている。これこそ格好イイってやつ。
暇あればエンタメかわりに本記載の牌譜を眺めてああくればこう切るってイメージトレもした。一時期マアジャンに全てのめりこんでた何年かを形成したのに大いに役立ってくれた。
徹マン繰り返しては今日もアサダテツヤだって言うのが口癖だった。
後年この人の色川武大名義の作品を読み、実力を知りイロイロ読み漁り新作をいつも楽しみにしてた。残念だが亡くなられた。
まだ60歳くらいだった。
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図書館で。
私が子供の頃はそういえば駅前に雀荘、結構あったなあ… 今もあるのかもしれませんがパチンコとかしか目立たなくなったな。
賭け事、賭博は麻薬的魅力があると思ってます。自分は意志が弱いのでそう言う方面には極力関わらないようにしているのですが…ハマったら本当にすごそうですね。下手な倫理観とか吹っ飛んじゃいそう。というわけでどうなのかなぁとは思うけどまあこういう生き方もアリなんだろうなあなんて思いながら読みました。ただ麻雀打てないので続きを読むかは微妙な所です。
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久々に読みましたが、何度読んでも面白い。
登場人物はみんな、まともじゃない状況に追い込まれるんじゃなくて、まともじゃない状況に自ら飛び込んでいく。そういう意味で、全員が破綻している。
でもドサ健は、頭一つ抜けて破綻してるな〜。
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麻雀が分からなくても面白い。それは只の麻雀小説じゃないから。人間の本能に呼びかけるなにかがあるから。
実際、麻雀あんまやってない。いかさまばかりやってる。だから麻雀のルールがあんまわからなくても面白い。
とはいえ、この賭博というくだらないことに命を懸けてる男たちの生き生きとしている姿はなんだろう。どうしてこれだけ魅力的なんだろう。
それだけ博打・ギャンブルというものが人間の本能に響くものだからだろう。ルールがわからなくても面白いと思っちゃうところ、人間はギャンブルに本質的に魅了されているのである。
IR法案でもいいじゃない。
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人間椅子のメンバーおススメだったので、前から気になっていた本書を読んでみた。
麻雀はほとんど分からないので、牌の話は斜め読みしたが、とにかくストーリーに引き込まれてしまった。
戦後がどうにかイメージできる世代なので、当時の雰囲気や一癖も二癖もある登場人物たちの生き方が面白い。
では麻雀を覚えたくなるかというと、こんな人たちのいる世界には怖くて入っていけないなぁと思う。
(90)
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最近、麻雀にハマってしまい今更ながら読んでみました。
博打ってのは、深いなぁ。
続けて2巻風雲編行ってみます!
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普段は小説は読まないが、なんか一気に読めた。
一番は戦後の時代背景の描写がリアルで、それをもっと知るために続きを読みたくなる。
また、麻雀小説で実際の牌の詳細を書いてるのがすごい。
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これ、どうも読んでないな、内容は無理でも手牌の絵だけでも覚えてそうなものだから。
どうして読まなかったのかな、麻雀をやってた頃、不思議。
で今更ながら読みましたが、やっぱり今更感もあり。続きを読むと変わってくるかもですが、ストーリーとしては今のところそれほどの面白さはないなぁ。
どうしようかな、続きも読んだ方が良いのだろうけれども。