紙の本
木の上から飛び立つ
2020/11/18 14:25
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
地域のしがらみや血縁関係から、なかなか抜け出せない主人公・亮介が焦れったいです。困った兄貴と押し付けがましい親方に、一太刀浴びせる終盤にスカッとしました。
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ワイヤーで人をつり下げたヘリコプター、それを視る亮介、スローライフに憧れて帰って来た兄慎平、海猫ツリーハウスを創る親方、始めはみんな気のいい人と思っていたのだが、、、最後にはどす黒い思いが渦巻いて、嫌な後味の読後感
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表紙で可愛い感じを予想したんだけど
全く真逆の憂鬱な純文学でした。
純文学が苦手なんだけど、設定は面白い
僕自身人付き合いがあまり好きではないので
主人公の感情は理解できる部分もあった。
ただかなり短く、これからなのに唐突に終わってしまった
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南部弁、懐かしかった。
幼稚園・小学校と、この小説の舞台の八戸に近いとこに暮らしてたから。
なんというかすごい閉塞感と、虚無感と言うか。
南部の曇天を思いだした。
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兄弟は、親子でも
友だちでもない
もちろん他人でもない
男同士だけど
きっと心配もするし気にもなる
逆に嫉妬心や
嫌悪感だってあると思う
微妙な関係
弟 亮介は
いろいろなことから逃げてる
兄の言動ばかり気にしてるようで
実は自分のことばかり考えて
何もかも人のせいにしてる
25歳の苦悩は感じるけど
優しすぎるのともちょっと違う
悩みながらも人生甘く考えてる感じ
兄は、人気者だけど自分勝手
それはいいとしてもなんとなく
けっこう薄っぺら
そんな兄が何でそこまで
弟をバカにするのかわからない・・・
弟の面倒を見てくれてる親方の
不倫の末の開き直りも
「なぜ?」と思う・・・
なんだかどこか
優しさがたりないなぁって
感じてしまった小説
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図:うん。案外読みやすかった。でも後半尻つぼみな気が…。
内容(「BOOK」データベースより)
25歳の亮介は、ファッション・デザイナーを目指しながらも、実家の農業を手伝うかたわら、「親方」の元でツリーハウス作りに精を出す毎日。地元コミュニティで人気者の兄・慎平の帰郷がきっかけとなり、つかの間の均衡が崩れはじめる…。第33回すばる文学賞受賞作。
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25歳の亮介は東北南部の実家の農家を手伝いながら、“親方”の元でツリーハウス造りの手伝いもしていた。いつかはファッションデザイナーになるという夢を持ちつつ。そこへ、スローライフ、自給自足と唱える兄が帰ってきた。兄と父、兄と弟の関係に不穏な空気が漂い始める。
どこでオススメだった本だったか忘れちゃったけど、表紙のかわいさに騙された。なんか冒頭の一文から最後まで鬱々とした閉塞感ただよう話だったな。肉親間の容赦ない諍いって、やりきれない。最近読み終わった本って、こんなんばっかり・・・。それに、私って最後がはっきりしてない話は好きじゃないんだと思う。で、どうなったの?って気持ちが悪くなる。その中で唯一、親方の娘さんとのやり取りにホッとした。
ただ、東北南部弁のやり取りは新鮮だったし、迫力があった。読みづらかったけど、目で追って読むだけなのに耳に残る感じ。
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香子ちゃんのワンピースを作ってるときの描写や、
ツリーハウスの描写は細かくて好きだったのですが、
ドロドロした人間関係が主になってしまってたのがちょっと…
あとヘリを使った比喩が少し分かりにくかったような気もします…
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残酷で可愛い。この短さで主人公の心的混乱とかがうまく伝わってきた。ただ物語の中軸にならないような登場人物とか邪魔かなとは思った。細かいけど、カモメを助けるシーンが好き。カモメが「へさー」って飛んでく。可愛い。次作も読みたいな。残酷で可愛い小説。
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太宰チックっていわれてる本。第33回すばる文学賞受賞作。
世間を上手く渡る兄と淡々と過ごしたい主人公である弟と共通の知人等々がどうしたかっていうと、嫉妬じゃないのようざいのよ何でほっといてくれないのあぁもうキィィー。
彼のちょっと自分本位だけど十分気遣いしてるのに周りからバカにされる、舐められる感はとっても伝わった。
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青森の田舎で暮らす兄弟の生き方が描かれている。兄は大阪に出ていて、また地元に戻ってくるんだけど。
50ページを過ぎたぐらいからやっと物語が動き出して読みやすくなってくる。けど最後まで消化不良で終わってしまった感じ。今の若者を描こうとするとどうしてもこうなってしまうのはしょうがないのかなぁ。
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海猫 という題名なのにペンギンのぬいぐるみが表紙になっている。そう思いながら、実は海猫を見た事がない事に気づいた。ひょっとしたら、このぬいぐるみは海猫かもしれない。ツリーハウスって良いなぁ 自分でも作ってみたいと思いますが、この本の登場人物でもそうですが芸術家みたいな人でないと難しいんでしょうね。
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今どき男子の繊細さを思いました。この手の作品はどちらかというと女子主人公の専売特許のように思っていたのですが。文学界にも性差がなくなってきたということでしょうか?
主人公が逃げるエネルギーを抱えているところが若いなあと思いました。年をとると逃げることさえ出来なくなるものなあと思いました。ラストの青空がとても印象的でよいです。
東北弁の会話を文字でなく音で聞いてみたいと思いました。
他の読者も触れていましたが、表紙がなぜペンギンなのでしょうか?じっくり見るまで本物かと思っていました。可愛いです。
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亮介は、デザイナーを目指しながらも、じいちゃんの農業も手伝い、「親方」のもとでのツリーハウス作りのバイトにも精を出す毎日。 が、そりのあわない人気者の兄・慎平の帰ってきて、日常の均衡が崩れはじめる。 兄ばかりがもてはやされ、自分をわかってもらえない苛立ち、兄の命令に逆らえない葛藤。 第33回すばる文学賞受賞作。 だけど、私は、この後の亮介の行く末こそを読みたいな。 亮介、どう生きていくの? ここでやめないでよ、木村さん。 「現代の太宰?」と帯の惹き句にあるけれど、おおげさにすぎないかなあ。 もう少し他の作品を読んでみないとわからないけどね。
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読み終わって、まず、ごたごたしてるなと思った。でも、ごたごたしてるなかで必死にもがいてる主人公は読んでてそれなりに共感を持てた。
個人的には読み始めからかなり浮いた存在であった“首をくくられたおれ”にはもっとぶっ飛んだアピールをしてほしかった。