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ファシズムに関する対談本。
「ファシズム」と「ナチズム」の違いについては初見。ファシズムが普遍性を持つのに対して、ナチズムはあくまで土着的。ファシズムほどの広がりは持たない、との事。
さらに、情勢判断・決断に対して合理的思考ではなく、美を基準にしてしまうと甚大な被害を招く、という点にはハッとした。美・美化を基準にしてしまった結果が一億玉砕という愚考をもたらし、美とは対極にある惨さ(集団自決等)を現したのは皮肉を通り過ぎている。
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p160の「念力主義」は、確かにねぇ、と笑ってしまった。
頭が足りない奴に限って、他人に向かって「気合いが足りん」とか言うんだよな…
そこで一言、「だったらお前がやって見せろ」は、未完のファシズムでは最大の禁句だ、と…
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何となく知っている気になっているファシズムという言葉が持つ意味について、ファシズムについての知見のある2人が対談する形式。
ただ、我田引水というか、自分のフィールドにおいては饒舌になるものの、専門でない部分についてはただの進行役に徹してしまい、話が広がっていかないのは不満。
片山氏はファシズムについては知見があるものの、現在の世界情勢についての理解が佐藤氏に及ばない部分が見られ、すぐにサブカルの概念に逃げてしまい、お互いの意見を戦わす所まで行っていないのが残念である。もう少し自国についての勉強を求む。
とはいえ、ムッソリーニに関する部分についてはさすがに片山氏も専門であることもあって中々読み応えがあった。
寧ろここに焦点を絞って話をしても良かったのでは?
オール沖縄がリベラルだとはわかっていても、経済エリートという認識はあまり持っていなかったのではないだろうか。
尤もそれは沖縄の人も含め、極一部のエリート左派以外には気づいていないのかも知れないが。
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ファシズムとナチズムを同一視していたため目から鱗だった。日本史でしか触れてこなかったファシズムという言葉の意義を正確に知ることができた。体制ではなく情況を表す言葉という説明はわかりやすかった。世界的に資本主義の行き詰まりを実感している状態でファシズムの出番がこれからやってくるかもしれない。来るべき時代に備えるための知識を身につけられる一冊
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「プラグマティックでとてもいいかげんなものがファシズム」という片山先生の説明がとても説得力がある。これに尽きると思う。
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これまで「ファシズム」なるものをいかに曖昧に理解していたのかを痛感しました。ファシズム朋全体主義とナチズムとがごっちゃになっていました。行きすぎた資本主義を是正する劇薬として、また、日本は未完のファシズムであったことなど、新たな知見を多く得られました。
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ファシズムって?ナチズムとどう違う?といった疑問から購読。
その定義から天皇制に飛び、日本の過去現在未来そして超未来(文学)にも及ぶ対談をがっつく。
それは情況論なので「束ね」感覚に注意だということは最低限分かったかな。
満腹だ。。