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『羊と鋼の森』に続いて、最近では2冊目のピアノに関係する小説。
ピアノコンクールに出場するピアニストたち(コンテスタントという)のこれまでと、それぞれの特徴に焦点を当てた上巻(下巻は未読了)。
天才と天才がぶつかる予選の描写が美しい中、主人公である風間塵についてはまだ詳細は書かれていない。
オーディションから一次予選まで、風間塵に対する意見が真っ二つに分かれる(自由な表現が賞賛される一方、師であるホフマンと似ても似つかない演奏への非難)が、それが下巻でどのように変わっていくかが楽しみ。
ピアノや音楽について無知な読者でも、演奏の美しさが伝わってくる描写はすごい。
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直木賞と本屋大賞受賞ってことで購入。
まだ上巻しか読んでいないけれど、思ったことを。
最初に主なコンクール出場者と曲目が書いてあるため、みんなが予選を突破し最終まで進むことがバレバレなのがなんか嫌
登場人物が多く、同じ節の中でもコロコロ変わるので、今誰視点の誰意見なのかがよくわからなくなる
それぞれ人は違う感性を持っていていはずなのに、登場人物みんなが同じような意見で、一つの方向からの発言が多く、これって他の人も同じこと言ってなかった?みたいなのが多い
長い
という感じ。
下巻もとりあえず読むけれど、いいなぁと思う要素が出てきてくれることを願う
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面白い、スラスラと読める
様々なコンテスタントの気持ちを知りたくてページをめくる手が止まらない
蜜蜂と遠雷用のプレイリストを作って聴きながら読むとまた良し!!
人の心理、その人にとっては当たり前のことが他の人にとっては特別だったりするのってなんでなんだろう。
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国際的なピアノコンクールに出場している人たちの感情や演奏を書き起こしたストーリー。
曲のイメージが広がって、あっという間に読了。
映画化されるとのことで、どういう演奏になるのか、興味深い。一方で、イメージが崩れそうで、観るのがこわいような気も。。
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塵くんの、音楽の神様に愛されている、おぞましい音色を聞いてみたい
ビアの曲の音色を小説で表現するするのはいかに難しいか それをあえてしている作者の凄さ
後半楽しみ
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令和最初の一冊は、2017直木賞&本屋大賞受賞恩田陸さん「蜂蜜と遠雷」上巻 国際ピアノコンクール群像小説10月には松岡茉優、松坂桃李で映画公開決定。ショパン国際ピアノコンクールを舞台としていた「ピアノの森」アニメを見てしまっていたのでちよっと残念な展開。下巻に期待です。
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伊坂さんのサブマリンが買いたくて本屋にいったときに、隣に大々的に並べられて手に取った一冊。
しかも、好みじゃなかったらどうしよう、と上巻しか買ってなかった一冊。
結果、このレビューを書いたら下巻を迎えに行きます。苦笑
読んでいると漫画の「四月は君の嘘」をなぜか思い出しました。
この作品、むずかしいワードなどは一切出てこなくて、とにかく手軽に読みやすく文章が描かれているため、漫画とかアニメのような間隔で読み進められました。と思ったら実写化されるんですね。
ひとつのコンクールに参加するコンテスタントには、それぞれの思いやバックグラウンドがあって。
それに加えて、クラシック業界や審査員の事情もあって。
すでに何十年、何百年も昔から音楽として存在してきた譜面なのに、弾く人が変わると、本当にそんなに変わるのでしょうか。
ゼロから造り出したなら、まだしも、譜面という枠があるなかで、無限のものを表現するってすごい。
このドラマを恩田さんはどんな結末に連れていってるのか。
下巻をはやく迎えに行かなくちゃ。
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恩田さんらしくない作品だ。それでいて何処かに恩田さんの影を感じる。おそらくこれは
「恩田陸が苦手」
と言ってる人にも非常に読みやすい作品なんだと思う。
音楽、ましてやクラシック音楽に何の造詣のない私でも、コンクールの緊張感がひしひしと伝わって来て、こりゃあ受けるわけだ❗️と思う。
優勝するのは多分あの人じゃないかな?と予測しながら、個人的には28歳、サラリーマン、一児の父に陰ながらエールを送ってしまっている。
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国際ピアノコンクールに挑む4人の若者たちの熱い闘いが描かれる。
自分の世界とは全く縁のないピアニストの物語に、はじめは戸惑いましたが、ページをめくるごとに音楽の世界に入り込んでいくようでした。
個性ある4人の若者にそれぞれ魅力があり、どの人物を応援していくこうか迷いながらもそれを楽しみながら読みました。
本という全く音が感じられない媒体から音の息吹が感じられる表現に引き込まれました。
コンクールの一観客として、4人の若者たちの音楽という生き方を見届けていきたいと思います。
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亜夜に最も感情移入した。生業に命をかけているかを自問させられる。才能や感情とどう向き合い、どう昇華させていくかを考える必要性を再認識した。結局は現在を精一杯生きること、そのためには自分の心を解放することしかない。心を開けるような人に出会うことがきっかけになりうるが、自分に問い続けなければ機会を失う。
自分の音楽に耳をすませることが感動を生む。
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『今の世界は、いろんな音に溢れているけど、音楽は箱の中に閉じ込められている。本当は、昔は世界中が音楽に満ちていたのにって。』
本当に、音楽がこの本から聞こえてくるようだった。
ピアノコンクールを通して描かれる、才能溢れた若きピアニスト達の苦難や葛藤、それを取り巻く大人たちの反応。その先にみえる希望。こう書くと何とも陳腐で感動がうまく表現できていないのだが、「大した」才能はなく夢を諦めた者、多少の才能はあれ唯一無二の存在になれず苦しむ者、素晴らしい才能があっても自分を理解できていない者。音楽界に限らず世に多くいる様々な人の繊細な心理が描かれており感情移入しやすかったこともあり、一気に読めた。
全体としては風間塵の天才性と自由さが一番魅力的だったのだけれど、マサル(マーくん)の静かなる音楽への挑戦心、『「新たな」クラシックを作ること』という野望は面白かった。確かに現代においてクラシック音楽におけるコンポーザー・ピアニストというのはあまり聞かない。自分はクラシック自体に(これまでは)抵抗があったのでそのせいもあろうが、「新しい」「クラシック」とはどういうものか。ぜひ聴いてみたいと思う。
音楽に深い関わりを持たない自分でも、『音楽は素晴らしい』と感じた、貴重な体験になった。
この本を読んでから、街の「音」が少し大きく、楽しく聴こえるようになったのは気のせいではないと思う。
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恩田陸の蜜蜂と遠雷を読みました。
芳ヶ枝国際ピアノコンクールに出場するコンテスタントたちの青春群像がみずみずしく描かれていました。
栄伝亜夜は小学生の時、指導者でもある母親を亡くしたショックからコンテストでピアノが弾けなくなったという過去があります。
それでも亜夜に期待をかけてくれた恩師に報いるため、もう一度ピアノコンテストに出場することにします。
亜夜は、養蜂家の子供の風間塵や、幼い頃の友人でこのコンテストで再会したマサルらの演奏に刺激されて自分の演奏のスタイルを模索していくのでした。
ピアノ演奏が映像のイメージで描かれていくので、ピアノの演奏を聴いたことがない読者でも面白く読めました。
規格外の天才である風間塵の審査についての審査員たちの苦悩や、亜夜の理解者である友人の奏の祈りなども描かれていて物語に厚みがましています。
夜のピクニック以来、また恩田陸の小説を堪能しました。
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小説だからこそできる、音楽体験と物語世界の奇跡的な融合。恩田陸さんってこんなにすごい作家さんだったのか、と思った作品です。
小説のポイントは、文字で描かれるコンクールでの演奏シーン。そしてコンクール参加者たちの再生。
まずは演奏シーン。出版当初から文字なのに音楽が聞こえる! といったようなレビューがたくさんあったような気がします。
「そんなわけないやろ」と思いつつ、いざ読んでみてビックリ! 「ホンマや……」
専門的な用語や、テンポ、音の強弱、曲自体の説明も読みごたえがあるのですが、それだけで演奏が聞こえてくる、とまではならないでしょう。この小説のすごいところは、演奏から浮かんでくるイメージを、描いていることです。
例えば、荒れ狂う自然、生命を包み込む雄大な大地、どこか懐かしさを感じる平原、漆黒の宇宙、そして演奏者たちの思いと再生の物語……。
恩田陸さんは、ありとあらゆる想像力と筆力を駆使し、ピアノの演奏から浮かび上がるイメージを、言葉にのせるのです。それはもしかすると、本物のピアノの演奏すら超えてくる、読書による音楽体験かもしれません。こんな濃密な文章を読めるなんて、自分は幸せ者だ、そんな感情までも湧いてきます。
そして先ほども少し書きましたが、演奏者たちそれぞれの思いや人生が、演奏シーンをより際立たせます。演奏を自然に楽しむ少年。新しいクラシックを作りたい、と理想に燃える青年。
あるいは、けじめをつけるためコンクールに参加した、妻子ある楽器店の店員。子ども時代にCDデビューを果たしながらも、母親の死以降、表舞台から姿を消した元天才少女。
主な登場人物となるこの4人。それぞれの個性と思いが演奏を際立たせ、そしてその演奏の描写によって、それぞれの新たな一面、そして成長を感じさせるのです。
演奏とそれぞれの成長の物語は、車の両輪のようにどちらも必要不可欠なもの。でもこの小説がすごいのは、どちらの両輪も、とんでもない大きさなのに、そのバランスが崩れないことだと思います。どちらかの車輪が大きいものに付け替えられると、もう片側の車輪もすかさず付け替えられるのです。
この小説で登場する風間塵(カザマ ジン)は作中で”ギフト”に例えられます。その言葉の意味は、小説のラスト近くで明らかになるのですが、この小説も同様に多くの人にとって、素晴らしい”ギフト”になる小説だと思います。
第156回直木賞
第14回本屋大賞1位
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一言で、良い。
最初の一フレーズからぐっとこの小説の世界に持っていかれた。
本を読むということは、文字を追っているということだけなのに、こんなにも文字から景色・匂い・音が溢れてくる物語は今までにない感覚。
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文句なしに面白い。クラシック音楽の知識なんて皆無の私でも、素直に面白い、もっと読みたいと思えた。恩田作品にしては明るい主人公たちと、取材力に裏打ちされた丹念な描写。