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老子関連の初読としてとっつきやすい。はじめの一冊に。
備忘録
・玄徳(奥深い本当の徳)のすすめ。物を生み出し、養い、それを自分のものとせず、恩恵を施しても見返りは求めず、長となっても支配し威張ったりしない。
・成功し偉そうな顔をしていると、いずれ身を滅ぼす。財産や地位が家いっぱいにあり続けると、やり切れるものではなくなる。仕事をやり遂げたら身を退ける。
・贅沢、刺激を追うとおかしくなる。聖人は人々の腹をいっぱいにすることに努め、生活を重んじ、贅沢・刺激的なことでごまかさない。華美や派手を捨て、基本の生活を重視する。
・欲望への執着より、自分の身を大切に。自分を大切にしてるからこそ、天下を預けられる。
・欲望に従いことを成していけば、一生救われない。目、耳、鼻、口等の穴を塞ぎ、欲望の元となる外的情報の入口を閉じれば、一生疲れることはない。
・本当の知者はあれこれよく話さない。全てのもつれを解きほぐし、和らげ、塵と一つになる(玄同)
・道とは?無の世界・万物の始源。古い昔からのもの。道を保っている人は満ちていっぱいになることを望まない。濁りを合わせ飲み澄ましてゆけ、安定を動かしてモノを段々生み出せる。よって、ダメになってもまた新たに物事を成せる。
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老子を学びたい入門書にピッタリの本。
定説・通説をとっていて、訳者の視点があまりないので、フラットな内容になっている
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純粋に楽しかった。
1人の人の考え方に触れるってすごくいい。
老子 の文章から、作者が読み解く解説もあるけど、解説が変に長くないから、どう解釈するか自分でも考えることができる。
「道」 万物の根源。
ここが道教、老子の考えの始まり。
才能を持つものは上に立っては行けない。さかしらな知識で徳を考えては行けない。大器晩成。和光同塵。上善如水。
聞いたことあるフレーズたくさん。
色々思わされる事がある。最後の作者のまとめもいい。日本人は仏教、神道、儒学、老子などの良いところを抜き取る力がある。なるほど。
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「自分とか、ないから」を読んでからというもの
東洋思想に興味津々すぎて、老子に手を出してみました!!
何も企業の上役とかでなくとも、
「先輩」という立場になる可能性がある人なら誰でも
一度は目を通していいのでは?と思える内容です。
その時の自分の行き詰まりや悩みに最適な言葉が必ず見つかりそう。
「無為」を「過保護にならない、余計なことをしない」と私は解釈しましたが
それはまるで私のスキンケア精神と同じ…!
昔はあれやこれやいろんなものを肌に乗っけては肌荒れを起こして薬を塗って…の繰り返しでしたが
今は精製水と、たまに乳液だけ。
美肌にはならないかもしれませんが、荒れずに安定しています。
積極的に働きかけることが一般的に「良し」とされる風潮もありますが
盛りに盛ったところから引き算すること、
対象のもの・人が元々持っている能力や資質を見極めてサポートに回ることも
同じくらい大事であることにあらためて気付かされます。
一歩引いてみるのも悪くないぞ!