紙の本
哲学がとってもよく分かる一冊です!
2020/05/23 10:07
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、著者である飲茶さんの「史上最強の哲学入門」シリーズをよりわかりやすくした一冊です。合理主義から実存主義、そして構造主義、さらにポスト構造主義という哲学の大きな流れと、西洋哲学史の大きな潮流を各時代の先駆者を取り上げながら紹介されています。同書の著者は、哲学者の基本的な発想は14歳レベルなので、難しそうな主張に見えても骨格は実はとても簡単だと言っています。同書は、哲学がとってもわかりやすく書かれているので、ぜひ、一度、お読みください。
紙の本
哲学入門
2020/07/07 10:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学生くらいでも、哲学がわかりやすく解説されていてよかったです。今をどう生きるかに焦点を当てて、参考になりそうです。
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これほどまでに納得できた哲学入門書は初めて。本当に理解できているかどうかは別として、本人が満足できたことが重要。
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タイトルと表紙に惹かれて購入。このタイトルとポプテピピックはズルい、ズル過ぎる。表紙で釣るんじゃない、中身で勝負しろ。アタイそういうの許さへん!!と憤ったのが抗いきれず、購入してしまった。
「すべての哲学は14歳が考えそうなことを突き詰めたものだ」という本。
哲学という難解なものを、とても分かりやすく解説してくれている。宗教から脱した哲学が、世界をどのように捉えていったのか。
最終的に「ぇ、そんな身も蓋もないところに行き着いちゃってるの?」という感じになるのだが、だからこそこの先の哲学を考えていくことが今を生きる我々の使命なのかなと思ったりする。
本書はあまりにも分かりやすく解説してくれるので、哲学者って思ったほど大した人たちじゃないんじゃないか?と思ってしまった。「ふーん、この程度ならば俺も哲学者になれるな」と斜め上から哲学を見下ろしている俺がいる。
この本に出会ったのが大人になってからでよかった、と心から思う。もし、リアル14歳の時にこの本を読んでしまったら、俺の厨二病はもっと深刻なものになっていたことだろう。
この本は「先人の知恵を仕事に活かすために哲学を学ぼう」というビジネスマンよりも、「この世の真理を知り、新世界の神となるために哲学を学ぼう」という厨二病を患っている人に読んで欲しい。もちろん、俺は後者の目的である。
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主要な西洋哲学がどのような考えからどのような考えに移り変わっていったのかをわかりやすく説明している。
あくまで、導入的な役割の本
最後の部分では、現代の哲学の話をしており、
暇の哲学について解説をしている。
今後、暇に対して我々がどう向き合うかは、
重要な課題になると思うので、
より深めたいなと思った。
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哲学をさらっと知りたい人にオススメ!
[哲学 要約]
近代になって宗教に様々な矛盾が生じたことで、理性を使って考える合理主義が台頭する。けれども論理的に、学問的に考える合理主義では人間の本質は分かっても、まだ人間の現実性(実存)が掴みきれない。故に次の時代は本質に先立つ人間個人の現実性が重んじられる実存主義が生まれ、自分の自由意志を基に本質を見つけていく考え方が広まるようになった。だが人間は無意識のうちに行動することがあることから、何か他の大きな構造の基に動かされてるのではないかと考えたのが次に生まれた構造主義である。だが、構造主義の発展に伴い、様々な構造を唱えるものが群雄割拠したために構造の信憑性は薄れる。そして私たちは全て構造の内部で生まれ、それぞれなんらかのシステム(社会、価値観)のなかにずっと生きているとしたのが哲学最終のポスト構造主義だ。
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哲学の大まかな流れを捉えられてとても面白かった。倫理の、授業では一人一人に焦点を当てその思想を、学ぶことがおおいが、歴史の流れや、ある哲学者に対する反論の形として登場する新しい概念などの流れがわかりやすかった。概念を説明するときの例えや表現も、納得できて好き。
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哲学の大きな流れを、今の言葉に置き換えて要約して、わかりやすく説明してくれている。
その時代の価値観を斜に構えた哲学者が蹴飛ばす様を、擬人化して説明してくれるので、とてもわかりやすい。
このノリが軽くてウケる!
そして哲学者達の幼稚さにひっくり返りそうになるけど、なんとも尊くて、愛おしい。
現代は「これがしたい!」という目指すべき価値を見つけ続けながら生きるのは大変。
ニーチェは、これに疲れて、ただ暇を潰す「末人」が増えると予測。未来を生きるより今の一瞬を大事にしろと言う。
新しい価値観を定義付けた。
そして新時代の哲学は「暇」な社会への適応。人生100年時代、AI・自動化、人口増加、コロナでの新しい生活様式の見直し。
労働には価値があり、人間は働いて当たり前の考え方を前提にすると暇が苦しみにる。
なるほど、暇さえも苦しみになるんだね。
もうお釈迦様や達磨様に教えを請うしかない。
文中にはキングオブニートとあるし笑
さあ次は仏教かな。
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哲学のバックグラウンドは全くなかったが、楽しく読み進められた。学校の歴史の授業と違い、ストーリーとして学べて哲学に興味を持てる。
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飲茶さんの哲学入門シリーズとまた別の角度で哲学の変遷を知ることができる。合理主義→実存主義→構造主義→ポスト構造主義の流れ。最後まで読むとソクラテスでありたいと願ってしまう。
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哲学に興味はあるけど難解すぎて心折られた者です。
結論から言うとメチャメチャ面白かったし、分かりやすかった。
活字でこんなに笑ったのははじめてです笑
いつの時代でも常識的にバカバカしいと
言われることを大真面目にやって自分を貫いた哲学者たち。
本当にかっこいいですね。
自分の中で常識に押し潰されてしまっている思いを少し思い出すことができました。ありがとうございます。
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飲茶氏の哲学入門書はこれまでにも何冊か読んでおり、どの入門書よりも一番腹落ちするスタイルだったので、国民への自粛要請が2021年度になっても継続し為政者への不信感が募るなかで、飲茶氏がこれからの時代をどのように見通しているのかを知りたくなり購入。
本書はそのタイトルから、いわゆる中学生でもわかるような「十四歳本」を連想するが、著者が冒頭で述べているように、そのような目的で著された哲学入門書ではない。
その名を歴史に刻んだ大哲学者でも、「十四歳(=厨二)レベルの発想」によって持論を構築・展開してきたということを強調したいが故のタイトルだというのであるからいかにも飲茶氏らしい。
内容は、近現代西洋哲学の歴史を軸に展開され、合理主義→実存主義→構造主義→ポスト構造主義の流れに沿って、各々の主義を主張した代表的な哲学者を紹介しながら図解を交えて述べられており、非常に読みやすい。
文体も、飲茶風というか、厨二的でカジュアルな語り口調で綴られているため、とくかく速く読み進めることができる。
とはいっても決して低レベルな内容ではなく、読みやすさを追求しながらも、それぞれの主義を支える理論やその本質、そして矛盾点をも把握したうえで述べられている。時には読み手が抱くであろう疑問にも言及し、読み手の身になって書かれているところが、これまた飲茶氏らしい。
彼の著作を読んでいつも思うのだが、難解といわれる哲学の諸問題や諸理論の解説における"例え話"が秀逸であり、自分としてはそここそが飲茶氏の最大の価値なのではないかと感じている。
飲茶氏の著作では、哲学入門書ジャンルでは圧倒的なベストセラーとなった『史上最強の哲学入門』が有名であるが、自分としては歴史に名を残す哲学者達にスポットを当て、それらをテーマ別に列挙していく"従来の入門書スタイル"ではなく、思想史の観点から"今"と"これから"を考察していく本書のようなスタイルの入門書を探していたので、非常に理解が進んだ。
特に、デリダやボードリヤールなどが提唱したポスト構造主義の次に来る時代、いわば"ポストポスト構造主義"とでもいうべき時代も見据えて結ばれている点は、本書の最も特徴的な点といえるのではないだろうか。
本書は、2021年のゴールデンウィークに、コロナ禍のため家族旅行を諦め、論文執筆のために単身で某地方都市に赴いて缶詰になる際のお供として移動中などに読み進めたのだが、これまで西洋哲学に対して抱いてきた疑問や現状、そしてこれからの展望について納得し理解することができたので、非常に充実した連休を送ることができた。
時代や自分自身を冷静に客観視するためのツールとして、何度でも読み返していきたい一冊である。
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考えることを哲学として、いろいろなテーマを考えさせるようにしたもの。教育実習にはとても役立つまと思われる。卒論に使えるかどうかは不明。
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飲茶さんの文章のテンポが心地良く、難しい内容も分かりやすい。最後のニートの所では、象徴的な存在として出してきているのかなと思いつつも、なかなか受け入れられない私を見つけた。記号消費社会の枠組みでしか物事を考えられていない証拠かな。本を読んで私はこう思う!ということが出てくることはとても楽しい体験だ。毎回、飲茶さんの本にはそういう楽しさがある。
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【星:5.0】
タイトルからすると子供向けの内容に感じるがそうでは無い。著名ば哲学者の発想は14歳レベルの無邪気なものから始まる、というのがタイトルの趣旨である。
内容は哲学を分かりやすく、面白おかしく説明し、それでいて体系的な入門書である。
ほんとすごい1冊。