紙の本
独特の作風で読者をストーリー世界に引き込んでしまう木下古栗氏の短編集です!
2020/06/06 11:16
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、若手作家の木下古栗氏の作品です。同氏は、ナンセンスな下ネタやシュールな展開、独特の言語センスからエロ・バイオレンス・パロディを多用する異色の作風が特徴の方です。同書には、同氏の短篇12編が収録されており、その中の「道」は、ある日、路上で主人公の安永元気が、僧衣を身に付けた伊ノ木寛二に道を尋ねられます。そして一緒に歩いていると、今度は一人の若い女性が「伊勢丹」への道を尋ねます。伊ノ木は、急に中国語で彼女に話しかけます。以心伝心で彼女が中国人であるということが分ったということなのです。非常に綿密な描写で読者をその場へ引き込んでいく不思議な力をもった作品です。その他、「天然温泉 やすらぎの里」、「理系の女」、「フランス人」、「反戦の日」、「苦情」、「夜明け」、「専門性」、「若い力」、「観光」、「絆」、「globarise」などが収録されています。
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木下古栗の初期短編集が文庫化。
本能的なものを叩き付けるような書きぶりで描き出すところが面白い。
ところで、単行本とは収録作に多少の異同があるようだが、こうなると単行本を何処かで手に入れたくなるではないか……うむむむむ。
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とんでもなく気持ちがざわつき過ぎて、ちゃんと理解しながら読んではいけない本。
よく咀嚼して読むには気持ちが悪すぎて。それなのに何故か次が読みたくなる中毒性。
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いいとは聞いてたけど文庫待ってて初古栗。
血まみれで下品と聞いてたので樋口毅宏みたいな感じを想像してたんやけど、どちらかというと筒井康隆のその線に近い雰囲気。これしかし長編になるとまた感じかわりそうやな。
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エログロナンセンスの連続でなぜ?などと考えても答えはなく、なんかもう笑うしかないなぁと思い続けて一気読み。
「反戦の日」、「道」のグルーヴ感がとても好き。大音量でヒップホップを聞いている感覚。
天然温泉 やすらぎの里
理系の女
フランス人
反戦の日
苦情
犯罪捜査
道
若い力
専門性
観光
絆
globarise
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下品で生々しい話ばかりだけど、他の本も読んでみたくなる、何かがあるような。
エロ、グロ、への持っていき方が唐突で刺激的で、でも描写は細かくて、中毒性がある。
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先の読めない展開…
ジェロームが2回も出てきた…
オリジナリティあって中毒性あり
他の本も読んでみたい_φ(・_・
2021/5/1 ★3.2
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こんなバカな文章が本になって、それを購入する人がいるなんて信じられません。こんなことがあっていいのか…これまではどんなに面白くない本でも辛抱して最後まで読んだものだが。
自分の忍耐力がなくなってきているのかもしれません。
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いやはやクセが凄い‼️
独特の作風で、短編だから読みきれたのかも(笑)
言葉のチョイスが奇想天外で、軽く脳を揺さぶられながら、読み進みますwww
前半戦は、既読感もありつつ、中盤から後半にかけて、混乱し始めますね。
なんとなく気になって手に取った本だけに、どえらいカウンターくらいました(笑)
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2度読んでみた。
ちょっと内容が理解できたものもあったが、やはりこの唐突な展開や色々な状況が入り交じった表現は高尚過ぎてついていけなかった。